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berobe 映画雑感

「 映画 」と「 本 」の感想

関係ない話から。

 

 

そろそろ 雑誌『 文春CINEMA 』出てるなと 思い

「 某ミライア 」に買いに行ったら 売ってなかった。

 

「 某ツタヤ 」にも なかったので「 某ミライヤ 」で注文、

 

後日『 冬号 』を手に入れたんですが しばらくして『 秋号 』買ってなかったのに 気付きましたよ…。

 

一応、チェックはしていたので おそらくですが、もう 入荷していないのかも しれません…。

 

( ネットでも買えるが なるべく 地元で 買いたいところ )

 

ちなみに アリ・アスター監督 & ホアキン・フェニックス

『 ボーはおそれている 』が ようやく 公開されますね。

 

気になっていた作品ですが「 上映時間 」3時間が チョット気になるところです。

 

 

あと「 WOWOWの映画番組 」で知ったんですが、

 

ヨルゴス・ランティモス 監督、 エマ・ストーン 主演、

 

たぶん「 フランケンもの 」の『 哀れなるものたち 』

 

「 予告編 」( W・デフォーの顔 が最高 )を見る限りでは

超・面白そうですね。

 

 

 

本題。

 

 

 

「 フェノミナ /インテグラルハード完全版 」

(イタリア/1985)

 

 

ダリオ・アルジェント 監督、 ジェニファー・コネリー 主演の

「 ホラー & 不思議 」・サスペンス。

 

ダビングはしてるけど「 配信 」があったので 久しぶりに鑑賞。

 

 

 

俳優の父親を持つ、アメリカから スイスの女学校に来た

ジェニファージェニファー・コネリー )。

 

「 虫と 交信できる 」特殊能力を持つ 彼女ルームメイト

殺された事から 昆虫学者・マクレガー教授の助言を受けて

 

女性を狙った「 連続殺人事件 」を捜査するが……。

 

 

何度も 紹介されている作品だと思うので サクッと。

 

 

表面的には「 ホラー・サスペンス 」ですが その実、

「 ジェニファー・コネリー を愛でる 」アイドル映画。

 

…なんですが「 虫と話せる ヒロイン 」「 ヒロインの夢遊病 」

 

「 父親が 人気俳優 」「 両親は離婚( 母が愛人の元へ… )」

「 教授の 介護サル 」「 法医昆虫学 」…

 

と「 少し濃いめの 設定・要素が多い 」のが 特徴的で、

少々「 歪 」でもあったりします。

 

実際、「 話 」の進め方も 強引だし、「 真相 」も テキトー

( ジャンル映画だから それでも いいんだけど )なんですが、

 

そこらへんは 「 J・コネリーの魅力 」で ギュッギュッと固めている( ように感じられる )んですよね。

 

一番 アイドル映画らしくない「 虫 」設定にしても、

 

「 異質感 」を出しつつ、思春期 特有の「 孤独 や 疎外感 」

っぽい雰囲気を 漂わせていて意外と 合ってたり。

 

 

監督や 撮影の「 ジェニファーを キレイに撮る 」が伝わってくる「 画 」が かなり多く、

 

「 ジェニファー見てると ポカポカする 」な作品のためか、

 

「 ウジ虫 プール 」や「 犯人 」について 多く言及されてはいるものの、「 ホラー 」や「サスペンス」の面については それほど語られていない印象の作品。

 

という事で ここからは そこらへんを 踏まえながら 紹介。

 

 

ちなみに「 犯人関係 」を載せているので( 載せたいので )

「 ネタバレ 」注意。

 

あと「 ウジ虫 」「 残酷 」も 一応 注意。

 

 

 

〔『 フェノミナ 』  タイトル 〕

 

 

〔『 フェノミナ 』  バスに乗り遅れた 旅行者の ベラ

 

 

冒頭( 掴み )の「 殺人 」は 一番「 演出・編集 」が 凝っていて 緊張感があり、個人的には サスペンス度は 一番。

 

 

〔『 フェノミナ 』  “何か” に引っ張られる「 鎖 」〕

 

 

この「 鎖 」で 緊張感が グンと アップ。

 

 

〔『 フェノミナ 』

「 鎖 首絞め 」と「 床に刺さるハサミ 」〕

 

 

「 首絞め 」からの「 暴れて ハサミが 落ちて 床に刺さる 」

カット。

 

この「 床に刺さった ハサミ 」が 次なる凶事を 連想させつつ

そのまま「 凶器 」にも繋がる スムーズな 演出。

 

あと、ホラー的な緊張も 生まれてますよね。

 

 

〔『 フェノミナ 』  パーに チョキ 〕

 

 

この、最初に殺される ベラを演じているのは 監督の娘、

フィオーレ・アルジェント です。

 

アーシア は 異母妹 )

 

 

〔『 フェノミナ 』  逃げる ベラ

 

 

ここは 単純に「 ロケ 」場所として 良かったな。

 

 

〔『 フェノミナ 』  ベラ殺し1 〕

 

 

ここ、挿入される「 ハサミのアップ 」に注目。

 

 

〔『 フェノミナ 』  ベラ殺し2 〕

 

 

行きと 帰りの「 ハサミ 」映像があるんですよ。

 

コレを映す事で 陰惨さ( 楽しさ )が 増してます。

 

ちなみに カットしましたが、追い詰める場面でも

「 ハサミのアップ 」があって( 計3回 )編集のリズムも

良かったりします。

 

あと「 犯人の身体が まったく映っていない 」ところも 注目。

 

なぜなら 犯人が…

 

 

〔『 フェノミナ 』  ベラの「 脳天 ガラス割り 」)

 

 

ここは『 4匹の蠅 』のラストを 思わせる 超・スローモーな

映像だけど、個人的に 効果は 薄めでした。

 

 

〔『 フェノミナ 』  「 滝に落ちる ベラの首 」〕

 

 

周りを ゆったり映して( カメラが パンして )からの

「 首ゴロン 」と その後の「 川を流れる 首 」は 風情がありました。

 

 

〔『 フェノミナ 』

マクレガー教授ガイガー刑事部下

 

 

昆虫学者マクレガー教授 役は ドナルド・プレザンス

 

ちなみに ガイガーの部下ミケーレ・ソアヴィ※ みたいです。

 

〔 ※『 アクエリアス 』(86年)『デモンズ3』(89年)の監督 〕

 

 

〔『 フェノミナ 』

車イスの教授と 彼を介護する サルのインガ

 

 

この 介護サルは チョット浮き気味なんだけど 最終的には

うまく「 話 」に 絡んでましたね。

 

「 上画像 」は 教授インガに「 刃物の怖さ 」を伝えている

場面ですが、ここの「 伏線 」も 効いてました。

 

 

〔『 フェノミナ 』  教授の「 昆虫学 」〕

 

 

死体に群がる「 昆虫の種類 」や「 ウジの成長 」※によって

「 死亡時期、場所 」を推定できる。

 

( ※ ウジ虫の「 サナギ 」の抜け殻で 周期や 世代が わかったりも )

 

昆虫を 犯罪捜査に使う「 法医昆虫学 」を取り入れた作品として もっと評価されてもいいと思う。

 

ちなみに ウジ虫 平気なタイプです。

 

 

〔『 フェノミナ 』  ジェニファー 登場 〕

 

 

ここから ほぼ、「 ジェニファーのターン 」。

 

ジェニファーの「 キメ構図 」が多くあり、この作品だけで

写真集が 作れそう。

 

 

〔『 フェノミナ 』  教師・ブルックナージェニファー

 

 

教師の ブルックナーを 演じるのは ダリア・ニコロディ

 

後半を考えると 中盤の 出番が もう少しほしい。

 

 

〔『 フェノミナ 』  ジェニファーと ハチ 〕

 

 

ジェニファーは「 昆虫と交信できる 」特殊能力がある、

 

「 ナウシカ 」や「 虫愛でる姫 」系譜の キャラクター。

 

 

〔『 フェノミナ 』

「 夢遊病 」で 外をフラ付く ジェニファー

 

 

この「 夢遊病 」が チョット強引でね。

 

「 事件 」への導入も「 虫 」関係で よかったような。

 

 

〔『 フェノミナ 』  次の被害者 〕

 

 

ばっさりカットしたけど、ここも 最初の「 ハサミのアップ 」と同じような編集による「 凶器のヤリを 組み立てる 」描写がイイんですよね。

 

 

〔『 フェノミナ 』  に電話 〕

 

 

ジェニファーは 人気俳優・コルビノの娘でもある、という設定も。

 

設定モリモリ だけど、不思議と 不自然さは あまり感じない。

 

 

〔『 フェノミナ 』  教授犯人の手 〕

 

 

女性ばかりが 狙われるんだと 思っていたら 教授にも 犯人

魔の手が…。

 

この流れを 唐突だと 思っていたんですが、

 

この前の場面の「 ジェニファーの手紙 」によって 教授の存在が ちゃんと 学校に伝わってましたね。

 

 

〔『 フェノミナ 』

佇む犯人と レーザー・ポインターで 照らされた「 目 」〕

 

 

この『 わたしは目撃者 』を思わせる「 犯人の目のアップ 」も 好きだったり。

 

 

〔『 フェノミナ 』  殺される教授と 悲しむインガ

 

 

車で逃げる犯人を 追いかけた インガだったが、振り落とされてしまう。

 

 

〔『 フェノミナ 』  インガ、カミソリをゲット 〕

 

 

翌朝、町をさまよう インガは ゴミ箱から「 カミソリ 」を 手に入れるのであった。

 

…という、不穏な展開を見せるんだけど、このくだり すぐ忘れちゃうんだよな。

 

 

〔『 フェノミナ 』  犯人・ブルックナー

 

 

なんだかんだあって 教師・ブルックナーの「 家 」で 彼女

犯人だと 判明。

 

 

ブルックナーの後ろで 繋がれてるのは、真相に 近づきつつ

あった ガイガー刑事

 

その ガイガーは “手の平を潰して” 手枷を外し、ブルックナーをボコボコに…。

 

ちなみに「 ウジ虫 プール 」は みんな載せてるんで カット。

 

 

〔『 フェノミナ 』  ブルックナーの息子 発見 〕

 

 

ボコる ガイガーを 放っておいて ジェニファーは 逃走、

 

その先の部屋で「 鏡キライ 」の ブルックナーの息子を 発見。

 

息子が振り返ると…

 

 

〔『 フェノミナ 』  ブルックナーの息子

 

 

奇形の顔。

 

「 女性たちを殺していた 」のは ブルックナーが 精神病院に

勤めていた時、患者に襲われて 出来た 息子 だった…。

 

( 動機は 不明? )

 

ちなみに 教授を殺したのは 息子を守っていた ブルックナー

 

( コチラは『 歓びの毒牙 』を想起 )

 

「 上画像 」の 息子、顔に付いた ウジ虫が「 ごはん粒 」みたいで ちょっと カワイイ感じだね。

 

 

〔『 フェノミナ 』

ボートで 逃げようとする ジェニファー

 

 

この 遠くから撮った「 追う者と 追われる者 」の「 画 」。

 

距離感が分かって 好きな「 構図 」なんだけど、あまり 見られないんですよね…。

 

 

〔『 フェノミナ 』  息子の ヤリ攻撃 〕

 

 

〔『 フェノミナ 』  ジェニファー版「 スカイハイ 」〕

 

 

ピンチの ジェニファーは「 ハエの大群 」を召喚、息子

「 ハエまみれ 」に。

 

 

「 上画像 」、映像を止めてみると ハエ が

UMA「 スカイフィッシュ 」( 懐い )の姿でしたよ。

 

 

〔『 フェノミナ 』  迎えに来た 弁護士のモリス

 

 

最後は 父親の弁護士の モリスが 迎えに。

これで 終わりかと 思いきや…

 

 

〔『 フェノミナ 』  首チョンパ 〕

 

 

モリス「 首チョンパ 」で 瞬殺。

 

 

〔『 フェノミナ 』  怒りの ブルックナー

 

 

モリスを 殺したのは どっこい生きてた ブルックナー

 

「金属板」?の 武器チョイスに ホラー・センスが光りますね。

 

再び ピンチの ジェニファーを救ったのが…

 

 

〔『 フェノミナ 』  インガ応報 〕

 

 

教授の介護サルの インガ

 

怒りが収まらない インガブルックナーの顔を メタメタに切り刻み、その後 ジェニファーと抱き合う……( 終 )

 

 

終盤、「 息子登場 」からの 怒涛の展開は 盛り上がりますね。

 

息子の顔 」と その後の「 ハエまみれ 」も インパクトが

あったし、

 

モリス登場の安堵感からの「 首チョンパ 」の流れも 最高。

 

それでいて「 スッキリ感 」よりも「 悲しさ 」が先に来る

インガによる「 暴力( 復讐 )」により、

 

最後は やるせない気持ちが 湧いちゃう 締め方も良かったです。

 

 

ちなみに、

 

「 患者の性暴力 」 → 「 生まれた息子の監禁( 虐待 )」 →

「 息子の 女性殺害 」 → 「 母による 教授殺害 」→

「 教授の介護サル による 復讐 」

 

と「 暴力の連鎖 」( まさに “インガ” )になっているのも ちょっとした ポイント…かも。

 

 

あと、地味なので ばっさりカットしましたが、

 

ジェニファーが ホタルに導かれる 」場面 ※1 と、

 

ジェニファーが ハエを相棒にして 捜査に…」※2 のくだり

 

も 結構 好きだったりします。

 

 

( ※1 ホタルの「 白い光 」と、その後の 犯人の「 赤い目 」の対比もあったり )

 

 

( ※2 バスでの「 窓 閉めて 」「 イヤ!」のやり取りもイイ。

 

ちなみに「 窓 」を 開けたのは、ハエに「 死体の匂い 」を嗅がせるため…だと思う )

 

 

という事で 今回は 終わり。