「 デモンズ・キラー / 美人モデル猟奇連続殺人 」
(イタリア/1987)
サスペンス&ミステリー・ホラー。
久しぶりの「 DVDレンタル 」で 鑑賞。
本当は「 なんか 気になる 」、「 そろそろ観とけよ 」の中から 選ぼうとしたんですが、
「 入れ替え 作品 」の棚で 本作を見つけ コチラを 選択。
( ランベルト 作品 ほとんど 観てないし… )
内容としては…
元モデルで、今は「 グラビア雑誌社 」を営む グロリア の許に
撮影を終えたばかりのモデル、キム の「 死体写真 」が送られてくる。
しかも 殺害された キムの 背後には 拡大された モデル時代の
「 グロリアの写真 」が飾られており……。
というような「 犯人の動機 」を巡る、ミステリー調の ホラー。
監督は マリオ・バーヴァ の息子、ランベルト・バーヴァ。
『 デモンズ 』(85年)『 同2 』(86年)の監督ですね。
(「 邦題 」は それを 基にして 付けたのだろうか )
それと、邦題の「 副題 」からも わかるかと 思いますが、
父・バーヴァの『 モデル連続殺人!』(64年)から
「 モチーフ 」を ちょいと 拝借した感じの 作品でもあります。
ですが、「 ジャーロ 」というよりは「 サスペンス 」だった
『 連続殺人!』と比べると、
コチラは「 エロ 」「 猟奇性 」「 映像的 ケレン味 」が
しっかりある、“いかがわしさ” 満点な「 ジャーロ色 強め 」の
内容になってましたね。
D・アルジェント 作品に 多く出ている ダリア・ニコロディ も
出演してますし。
それと「 構図 」や「 編集 」関係も良く、サスペンス部分も
申し分ないです。
あと、「 ミスリード 」を これでもかというほど 盛り込んで
いて「 ミステリー 」としての 雰囲気も 十分に 味わえました。
それでいて こういった作品には 珍しく「 犯行の矛盾点 」も
比較的 “少なめ” で(?)、
個人的には「 犯人の納得感 」も 結構 あったんですよね。
まあ、「 誰が 犯人でも こじつけられる 作り 」とか、
「 いろいろと ぶん投げ 」だったとも 言えますが。
という事で 楽しく観てたんですが「 終盤 」に 結構 失速。
特に「 動機 」に関しては「 ジャーロ 」「 原題 タイトル 」
らしいとは言え テキトー過ぎに 感じ、
せっかくの「 納得感 」も 少々 薄まってしまいましたね。
しかも 最後は デ・パルマ だし…。
そういった感じで 残念な部分も ありましたが、
予想外の「 特殊造形 」も 嬉しかったりで、
全体でみれば 個人的な「 評価 」は “高め” でしたよ。
ここから「 画像 」。
かなり割愛 & ネタバレあり。
〔『 デモンズ・キラー / 美人モデル猟奇連続殺人 』
「 タイトル 」 意味は… 〕
〔『 デモンズ・キラー 』
「 夜食 」場面、主人公・グロリア 周りの人々 〕
サクッと紹介。
真ん中、元モデルで「 雑誌社の経営者 」の主人公・グロリア。
その左、グロリアの「 弟 」で「 カメラマン 」の トニー。
その右、もうひとりの「 カメラマン 」、ロベルト。
左端、グロリアを慕う、彼女の側近 エヴリン。
右端、冒頭で「 撮影 」していた モデルの キム。
ちなみに 資産家だった グロリアの夫・カルロ は
「 ボートの スピード出し過ぎ 事故 」で 亡くなってます。
〔『 デモンズ・キラー 』 エヴリン 〕
グロリアを慕う、側近の エヴリンは「 グロリア邸 」に住んで
いる。
ちょっとふっくら、ダリア・ニコロディ 演じる エヴリン。
〔『 デモンズ・キラー 』
姉を見つめる グロリアの弟 トニー 〕
なぜ、トニーの「 画像 」を?
〔『 デモンズ・キラー 』
グロリア邸の 向かいに住む、車イスに乗る 資産家の マーク 〕
この「 車イス 」の 金持ち青年・マーク、
若干「 ストーカー気質 」があって ちょくちょく
「 グロリアに エロ電話 」したり、「 家を覗いた 」り、
さらに「 猟銃 」を 何丁も 持っていたりと かなり アヤシイ
人物。
〔『 デモンズ・キラー 』 一つ目の キム 〕
「 夜食 」終了後も ひとり「 グロリア邸 」に残っていた キムも 帰る事に。
この場面、なんと キムが いきなり「 一つ目の怪物 」になってるんですよ。
一瞬 混乱しましたが、どうやら これから キムを殺す犯人には 彼女が「 そう見える 」という事のようです。
この「 一つ目 」の造形が やけに凝っていて 得した気分になりましたね。
ちなみに ここ、『 サスペリア 』みたく「 赤と 青の 照明 」を
使った「 演出 」で(「 上画像 」ちょっと 赤い )、
流れる曲も「 電子ロック 」だったりします。
安っぽい演出ですが「 突然の 一つ目 」が 不条理感を 醸し出していて 個人的には 悪くなかったですね。
〔『 デモンズ・キラー 』
「 金髪 」の謎人物に 殺される キム 〕
キムを殺した 金髪の人物( 犯人 )。
向かいの マークが それを目撃しており、グロリアに電話するが、キムの死体は 見つからず。
その時 エヴリンも 自室を離れていたようで…
〔『 デモンズ・キラー 』
雑誌( 社名も?)「 プッシーキャット 」のオフィス 〕
「 グラビア 」というより「 ポルノ雑誌 」。
〔『 デモンズ・キラー 』
グロリアと、同業者の フローラ( 左 )〕
グロリアの雑誌社を 買いたい、同業者の フローラが 登場。
フローラは 昔、グロリアを「 モデルの世界 」に引き入れた
( 彼女を 助けた )人物らしいが、今は 仲違い。
〔『 デモンズ・キラー 』
キムの死体と「 グロリアの写真 」が写った「 写真 」〕
一方、犯人は「 キムの死体 」と「 グロリアの拡大写真 」を
写真に収め、雑誌社( グロリア )に 送付。
この「 死体の写真を撮る 」場面の「 映像・編集 」が 巧かったな。
地味に 後半の「 ミスリード 」にも 繋がってたし。
〔『 デモンズ・キラー 』 発見された キムの死体 〕
キムの死体も「 ゴミ箱 」から見つかり、警察も動き出す。
さらに キムが表紙の「 プッシーキャット 」も 話題に。
目撃者である マーク の証言から「 犯人は 金髪 」らしいと
わかるが…。
「 グロリアへの執着を見せ、女性が 怪物に見える?人物 」
という「 犯人の設定 」が 心を くすぐりますね。
〔『 デモンズ・キラー 』
気まずい グロリアと 元カレ・アレックス 〕
偶然にも グロリアは 元カレの アレックスと再会、
イチャついているところを 弟・トニー に 見られてしまう。
この アレックス、アヤシイ描写もあるが 基本「 エロ要員 」。
〔『 デモンズ・キラー 』
香水を付ける “ハチの顔” の サブリナ 〕
トニーは モデルで 恋人の サブリナの家で 彼女と セックスを
しようとするが、上手くいかず。
トニーが 帰った後、しばらくすると サブリナの家に
「 養蜂スーツ 」を着た人物が 侵入し、「 ハチの入った箱 」を開ける。
出てきた 大量のハチは「 ハチが好む 香水 」( 後にわかる )を付けた “ハチの顔” の サブリナを襲うのだった。
「 一つ目 」の次は「 ハチの顔 」。
ここも「 照明 」演出だけど、安っぽい雰囲気と まあまあ
リアルな「 ハチの顔 」が 妙に マッチしていて 悪くないです。
〔『 デモンズ・キラー 』 サブリナを刺す ハチ 〕
〔『 デモンズ・キラー 』 サブリナ & グロリアの写真 〕
「 サブリナの写真 」も グロリアの許へ。
写真に写る「 過去の グロリアの写真 」から それを 預かって
いて「 同性愛者 」でもある ロベルト が 疑われるが、
( 女性が嫌いでは…という ヒドい 理由 )
彼によると「 ネガ 」は いつのまにか 盗まれていたらしい。
ちなみに「 サブリナの死体 」も ちゃんと発見されます。
〔『 デモンズ・キラー 』 マークと 主治医 〕
「 車イス 」の マークは 自身が運転していた 車の事故で
恋人・チンシア を亡くしていた。
どうやら それが 心因となり 歩けなくなっているようだ。
グロリアは 夫・カルロの命日に「 墓参り 」に行くが、
そこで 自身の( グロリアの )写真を発見、恐怖を覚える。
その日、マークも「 チンシアの墓参り 」に 来ていてたが…。
その マークは 帰る時、お付きの人に 運転席に 乗せてもらい、
「 自分で 運転して 」帰ったようだ。
〔『 デモンズ・キラー 』 殺された トニー & スーザン 〕
グロリアは 迎えに来た トニーと そのまま トニーの恋人、
スーザンが働く「 衣服の量販店 」へ。
だが、グロリアが ちょっと 目を離した隙に トニーが 殺され、
さらに「 謎の声 」(「 逃がさない 」など )で 脅迫を受ける。
グロリアは 逃げる 途中「 スーザンの死体 」も 発見するが、
あとから警察が調べると そこに 2人の死体はなかった…。
個人的には トニーが 犯人だと 思ってたんですが。
とはいうものの ミステリーに「 偽装 」は つきもの、
まだ 脈はあると 思っていたんですよね。
〔『 デモンズ・キラー 』 「 トニー & スーザン 写真 」〕
これまでと 同じで 犯人自ら「 死体写真 」を パシャリ。
カメラは その後、カッターに手を伸ばす 犯人の手を映し…
「 トニー はい、消えた!」。
(『 なるほど! ザ・ワールド 』、キンキン調 )
……でも、本当に “同じ” だった…?
〔『 デモンズ・キラー 』 車内で発見、スーザンの死体 〕
グロリア邸に 送られてきた「死体写真」に 気付いた エヴリン。
エヴリンは そのまま 犯人を追うため「 車 」に乗り込むが
そこで「 スーザンの死体 」を発見する。
〔『 デモンズ・キラー 』 轢かれた ロベルト 〕
一方、夜中に ロベルトは「 職場 」で「 グロリアの写真 」が
ある事に 気付き グロリアのもとへ…。
だが、警部も その「 職場 」に 不法侵入、
そこで 隠された「 グロリアの拡大写真 」を発見、
グロリアへ「 警告の電話 」を掛ける。
( すでに トニーが 死んでいるため、残った ロベルトが
「 犯人 」という事らしい )
直後、ロベルトが訪ねてきたため グロリアは 外に逃げ、
彼女を追いかけた ロベルトは 車に はねられ 死んでしまう。
その車は 逃走。
自身への危害を感じた グロリアは 後日「 雑誌社 」を売却。
「 雑誌社 」が グロリアとの繋がりだった エヴリンは
「 別れの手紙 」を残し 彼女の元を去る…。
あっさり退場する エヴリン。
あ、そういえば「 墓参り 」の時、マークが「 車を運転 」して
たな…。
〔『 デモンズ・キラー 』 トニーの死体 〕
ひとり残された グロリアは 夜中、プールで トニーの死体を
発見。
さらに 発せられた「 謎の声 」に慄く グロリアの前に 現れた
のは……
〔『 デモンズ・キラー 』 金髪・トニー 〕
「 金髪のカツラ 」を付けた トニーだった!
気になる「 動機 」はと言うと…
〔『 デモンズ・キラー 』 トニーの「 動機 」〕
「 愛する姉から モデルの座を奪い、姉との間を邪魔したから 」
という「 歪んだ シスコン 」からくる「 殺人 」でしたよ…。
しかも、
サブリナと スーザン に至っては トニー次第 だからな…。
〔『 デモンズ・キラー 』 トニーの「 動機 」2 〕
そんな「 姉への愛 」が 殺人の理由だったにも 関わらず、
「 姉さんがいると 僕に 自由はない 」という事で、
「 最後に ハダカを 見た後に 姉さんを殺す 」という
無茶苦茶な「 グロリア 大ピンチ 」の展開に。
〔『 デモンズ・キラー 』 マークの「 股間撃ち 」〕
そこに 響く 銃声。
マークが 銃で トニーの「 股間 」を 撃つんですね。
てっきり「 心因 」を克服した マークが「 歩く 」みたいな
熱い展開になるかと思いきや、そういうのは なし…。
〔『 デモンズ・キラー 』 入院 グロリア 〕
グロリアは 入院、
トニーも 歩けないものの、命に別状はない 様子。
グロリアは 眠りに付こうとするが…
〔『 デモンズ・キラー 』 忍び寄る「 車イス 」〕
グロリアの病室に「 花束 」を持った 車イスの人物が 向かってくる。
「 花束 」に隠れていた 手には ナイフが握られていた。
その人物が グロリアの病室の ドアを開け…
〔『 デモンズ・キラー 』 「 夢オチ 」に使われた マーク 〕
…というのは「 グロリアの夢 」で、
実際 現れたのは お見舞いに 来た マーク でした……
というオチ。
軽く 補足すると…
すごく気になった、犯人視点の「 一つ目 」「 ハチの顔 」に
ついては 特に 言及なし。
「 動機 」も 支離滅裂、ちぐはぐ だったけど、
原題『 DELIRIUM 』の意味が「 せん妄 」ですから。
まあ、その表れ(「 いいじゃないか せん妄だもの 」)って事で
納得するしかないですね。
ちなみに「 金髪 」は 変装のためらしいです。
「 カルロの死 」、「 キムが忘れていった ライター 」(割愛)
「 チンシア 関係 」、「 雑誌社、フローラ 関係 」
「 ポルノに出ていた グロリア 」( 割愛 )等々、
すべて ミスリード。
「 キムのライター 」に至っては わざわざ アップで 映していたのに、なんも ないんだよな。
そうそう「 トニーの 死体写真 」の くだり。
その前の「 死体写真 」では「 カメラ 」と共に 犯人の
「 シャッター※ を押す手 」の描写が あったんですが、
トニーの時は カメラ自体は 映るものの、
その「 シャッターを押す手 」は 映らないんですよ。
つまり「 セルフタイマー 」だったんですね。
その後、「 カッターを持つ手 」が 映る、ミスリードが
ありますが、
「 編集・カメラワーク 」で上手く( 違和感なく )誤魔化しています。
( ※ ちなみに「 シャッター 」は ケーブル状のヤツ。
「 ケーブルレリーズ 」と言う名前のようです )
トニー関係は「 動機 」は ともかくとして、
「 細かい描写 」や「 状況 」は 意外と しっかりしていて、
犯人の「 納得感 」は まあまあ あるんですよ。
なので 観る時は「 ミステリー部分 」に 注目して ほしいですね。





































