サスペンス 2作品。
「 コールガール 」(米/1971)
アラン・J・パクラ 監督の サスペンス。
「 Amazon配信 」( 100円 )。
前から チョット気になっていた「 保留 」作品でしたが、
『 THE BATMAN - ザ・バットマン 』(22年)の マット・リーヴス監督が 雑誌インタビューで
「 お気に入りの映画 」と 言っていたのに 背中を押され ようやく 観賞。
ペンシルベニア州の 研究所の技師、グルーネマンが失踪。
彼は NYの “コール・ガール”に 「 わいせつな手紙 」を 送っていた
らしい。
半年後、グルーネマンの友人の 調査員(?)・クルートが
くだんの コール・ガール、ブリー から話を訊くため NYへ向かう。
その ブリーは 「 無言電話 」や 「 つきまとい( らしき雰囲気 )」、
なかなか受からない「 女優の仕事 」に 悩んでおり……。
クルート 役、ドナルド・サザーランド。
ブリー 役、ジェーン・フォンダ。
フランク 役、ロイ・シャイダー。
正直、期待は していなかったとはいえ 「 サスペンス 」としては 弱め
でしたね。
それでも、ちょいちょい挟まれる 「 謎の人物 」の描写や
終盤の展開( 犯人 )は 楽しかったけど。
それよりも ( というか、こちらが メインか )
「 夢を追いかけ NY( 都会 )に来た 」と 思われる ブリーの
現状( “上京あるある”? )や、
今の“演技”( 娼婦 )への 「 偽り(?)の肯定 や 憤り 」、
「 ぶり返す “ヒモ( 温もり?安心感?)依存” 」 など、
ブリーの「 揺れ動く 心情 」のドラマが 見応えありました。
特に クルートと 出会った事で
「 ブリー のカウンセリングでの話の内容 」が変化する ところは
複雑な心境が 垣間見えて 面白かったですね。
( ちなみに ジェーン・フォンダは 本作で 「 アカデミー賞 」、
「 ゴールデングローブ賞 」の「 主演女優賞 」を受賞してます )
その他 「 人々の孤独 」や 「 都会の享楽と 堕落 」 など、
社会派の要素も 意外と 楽しめたかな。
〔 『 コールガール 』
「 会食 」( OP )後の、「 ミニ・テープ 」と 「 会話 」が流れる タイトル 〕
「 主人公の名前が タイトル 」パターン。
「 心の叫び 」が 想起できる? 「 邦題 」の方が イイかな。
〔 『 コールガール 』 警察の聴き取り 〕
失踪した グルーネマンの机からは 彼が書いたとされる
「 わいせつな手紙 」が見つかり…
〔 『 コールガール 』 主人公・クルート( D・サザーランド ) 〕
友人でもある クルートが調査のため NYへ…という 流れ。
〔 『 コールガール 』
「 カウンセリング 」での コールガール・ブリー ( J・フォンダ ) 〕
今の仕事( 現状 )への、「 否定 」と「 肯定 」が 入り混じった 吐露。
「 客との電話や 関係 」は “繋がり” でもあったみたい。
〔 『 コールガール 』 役に なりきっての 客との会話 〕
「 役に なり切った 」ブリー が、客である 老人と 会話する この場面は 3分ちょっとの長回し。
ブリーの“演技の才能” が 強く感じられる 演出になってましたね。
〔 『 コールガール 』 2人を見つめる 謎の男 〕
ブリーを訪ねた クルート。
だが、“何者か” が 向かいの窓から覗いており…と、少しだけ
サスペンス度が アップ。
〔 『 コールガール 』
唯一 覚えている “サド男”について 話す ブリー 〕
〔 『 コールガール 』 ヒモ男・フランク( ロイ・シャイダー ) 〕
“サド男” を斡旋したのは かつての ヒモ男、フランク。
ロイ・シャイダーの こういった役、初めてかも…。
〔 『 コールガール 』 ブリーの クルートへの「 寂しさ 」吐露 〕
いろいろと 複雑な役柄でしたね。
〔 『 コールガール 』 人探しする 2人 〕
2人は 行方知れずの 娼婦、アーリンを 捜すことに…と、
「 探偵 」っぽい展開もありますよ。
ちなみに 「 WIKI 」によると 「 クラブ 」の場面に エキストラ出演の
シルヴェスター・スタローン( ノンクレジット )がいる らしいんですが、
見つけられませんでした…。
〔 『 コールガール 』 終盤、「 犯人の告白 」場面 〕
「 ほのめかし 」は 結構 あったけど 犯人には 全然 気づかず。
個人的には 「 犯人の心理 」が もう少し詳しく 知りたかったな。
軽いネタバレに なるかも?なので 「 白字 」で書きますが、
『 映画は 「 会食 」で始まるが、
その “ファーストカット”は テーブルの上の「 ミニ・テープ 」。
つまり 犯人が その場にいたとの 示唆になっており( たぶん… )、
タイトルバックの “音声を聴く男”、
中盤の “一人で盗聴テープを聴く男” 』
と 、一応 “繋がっているっぽい感じ” でしたね。
という事で、最初に書いたように「 サスペンス 」( エンタメ )としては
物足りないですが、ドラマ部分は 面白かったかな。
「 運命の逆転 」(米/1990)
実際にあった 「 クラウス・フォン・ビューロ 事件 」を 映画化した、
「 法廷モノ 」サスペンス。
富豪女性・サニーが倒れ 「 植物状態 」になり、夫の クラウスが疑われる。
状況証拠により クラウスは有罪になるが 控訴、弁護士でもある
教授・ダーショウィッツに 弁護を依頼するが……。
クラウス 役、ジェレミー・アイアンズ。
サニー 役、グレン・クローズ。
ダーショウィッツ 役、ロン・シルバー。
昔 観てると思うけど、まったく 覚えてない。
まあ、地味な作品だから しょうがないか。
( ハデな作品も 忘れてますけどね )
前半は 疑惑の夫・クラウス を演じる、J・アイアンズ の
「 不遜な態度 」が “サイコ・怪しくて” 最高。
サニー の「 事件前の 夫婦の話 」が増え始め、
クラウスの違う面も 垣間見えてくる 中盤以降の展開も、
G・クローズ 演じる サニーの 「 心身の疲弊 」演技と 相まって
こちらの「 疑惑心 」も 揺さぶられましたよ。
でも、地味ではあったけど、弁護を務める ダーショウィッツの
「 プロに徹した 姿 」の方が 強く印象に 残ったかな。
〔 『 運命の逆転 』
「 昏倒した サニー 」と 「 その後 家探しで見つけた インシュリン 」 〕
〔 『 運命の逆転 』 クラウス「 有罪 」場面 〕
ふてぶてしい表情が イイな。
こちらも J・アイアンズ が 「 アカデミー主演男優賞 」を 取ってます。
〔 『 運命の逆転 』 クラウスを弁護する ダーショウィッツ 〕
ですが、個人的には ロン・シルバー 演じる、
「 疑いながらも 弁護する 」 ダーショウィッツの方が 観ていて
面白かったです。
〔 『 運命の逆転 』 生前のサニー 〕
「 クラウスの仕事再開 」で 露わになる、「 サニーの孤独感 」も
ヤンデレっぽくて? 意外と 楽しめたかな。
G・クローズは 前半 出番がなかったので 「 もったいない 」と
思っていたら 中盤以降に 巻き返してましたね。
という事で こちらも 「 孤独 」や 「 寂しさ 」が窺える話でした。
「 エンタメ原理主義 」としては 両作とも 「 まあまあ 」。
それでも 「 演技面 」や 「 ドラマ面 」は 面白く 観れたかな。



















