「 邦画 」も ちょこちょこ観てるので 何作か雑感&感想。
「 パコダテ人 」(02年)
宮﨑あおい主演の 函館が舞台のファンタジー。
監督は 『 老後の資金がありません! 』(21年)の 前田哲。
こういった 「 ご当地 」的な映画は “ユルい話” が多そうで 興味は
薄いんですが、
『 富江 最終章 禁断の果実 』(02年)と 同時期の 宮崎あおい が
どういう役柄で、どう演じているのか 気になって 観てみました。
あと、「 平凡な女子高生が 朝起きたら シッポが生えていた… 」という ヘンテコな話も チョット琴線に触れたかな。
感想から言えば 「 ユルいけど “毒気”もあって 結構 楽しめた 」
でしょうか。
〔 『 パコダテ人 』 宮﨑あおい 演じる 主人公・あかり。
「 下 」は、見えづらいが 姉に シッポが生えているのが バレたところ 〕
『 富江 禁断の果実 』の 主人公は 「 少女趣味 」でしたが、
こちらも 「 まあまあ 少女趣味な部屋 」でしたね。
この頃は そういった イメージで 売っていたのでしょうか。
「 魅力的に 映った 」という事では 『 禁断の果実 』の方が 個人的には 上かな。
〔 『 パコダテ人 』 地元新聞社の カメラマン( 萩原聖人 ) 〕
女子高生を パシャパシャ( あわよくば パンチラ狙いで )撮りまくる
カメラマンが ヤバかった…。
このカメラマンが 「 あかりの シッポを激写 」した事で…というのが
前半の流れ。
〔 『 パコダテ人 』 新聞社の編集長は 木下ほうか 〕
安定の イヤミ演技。
〔 『 パコダテ人 』 大泉洋 演じる、シッポが生えた はるお 〕
一方、役所勤めで シングルファーザーの はるお にも シッポが…。
ちなみに 他にも 「 TEAM NACS 」の メンバーが出てます。
あと、同僚に 大森南朋 がいたりも。
〔 『 パコダテ人 』 テレビに出演し シッポをバラす あかり 〕
「 家族バレ 」から なんやかんやで カミングアウト。
「 パコダテ人 」と呼ばれ、一躍、時の人となるが…
〔 『 パコダテ人 』 「 寄生虫 疑惑 」の報道 と その影響 〕
「 シッポ生え、寄生虫 説 」、「 感染の疑惑 」の報道がされ事で 一転、
「 蔑まされ、差別される 」事態に…と、いきなり ヘビーな展開に。
まあ、最後は ゆる~く 終わりますが。
「 ミセス・ノイズィ 」(20年)
昔あった 「 “騒音おばさん” 事件 」を モチーフにした 社会派ドラマ。
〔 『 ミセス・ノイズィ 』
母親で 作家の主人公 と 布団叩き・おばさん 〕
当時 「 騒音おばさん 」が話題になった時、漠然と 「 迷惑な人だな 」と思った 記憶があります。
( あの リズミカルな調子は 今も耳に残ってる )
今思えば マスコミの報じ方も 狂騒的でした。
しかし、数年前に 何かで読んだ 「 事件の真相 」的な記事で、
( ネット記事でも あります )
おばさんの「 家族事情 」や 「 被害者側の面 」もあったらしい事を
知り、 同情と共に 「 他者の事情など 何も知らない 」という思いが
湧きましたね。
本作でも 「 迷惑な人 」から 一転する 構成でしたが、
「 今っぽい SNSの要素 」や 「 夢を諦める主婦 」的な面もあったりと
より、重層的な社会派作品になってましたね。
あと、「 情報に 煽られる人々 」という意味では 先の『 パコダテ人 』と似た様な話と言えるかもしれません。
役所広司 主演の「 すばらしき世界 」(21年)は、
いい人多めで、コメディ色も 結構ある 人情・人間ドラマで 面白かったですね。
主人公の子供の頃を 思えば、“裏”『 MOTHER マザー 』といえそうだったな。 長澤まさみ も出てるし(?)。
その 「 “その日暮らし”の シングルマザー 」を描いた
「 MOTHER マザー 」(20年)は、
終始 やるせない気持ちを覚える話で、観終わった後は まあまあ
ゲンナリ。
長澤まさみ じゃなかったら もっとキツかったかも…。
その主人公( 長澤まさみ )は 「 今 しか考えられない人 」だったな。
「 男たらし 」は “だらしない” というよりも 「 本能的?」( 経験的?)な
「 生存術 」で チョット感心(?)。
その「 奔放さ 」も 「 簡単で( 考えなくていい )楽しいから 」という事で
「 享楽的 」な印象も あまり 感じませんでしたよ。
だからといって 「 息子ほったらかし 」は アウトですが。
たぶん、「 考えるのが苦手 」※1 な性質、
最近の言葉で言えば 「 境界知能 」※2 寄りの性質なのかなと。
「 助けが必要な人ほど 助けにくく、 理解も されにくい 」
みたいな言葉を どこかで 読みましたが、まさに それが思い浮かぶ
作品でしたね。
あと、阿部サダヲが 最低で 最高でした。
〔 1※ 「 考えるのが苦手 」
計算時に 頭痛がする人は、その時 実際に 「 脳の痛覚 部分 」が反応している。
…というのを どっかで読んだか 聴いたかした…ような。
なので 考える事自体が ストレス( 苦痛 )になる人もいるでしょう 〕
( 2※ 「 境界知能 」
書籍 『 ケーキの切れない非行少年たち 』 読んでないけど。
ちなみに ネットにあった、数学が出来る人の「 円を3等分 選手権 」の答えが 面白いですよ )
「 阿修羅のごとく 」(03年)
森田芳光 監督の 「 父親の浮気を知った 4姉妹 」を描いた、
家族&恋愛・ドラマ。
まったく 興味が湧かない内容でしたが、監督と 演者に惹かれての
“とりあえず” 観賞。
てっきり どろどろ系かと 思いきや、意外と サバサバしており(?)、
コメディとしても 観れましたね。
4姉妹を演じた 大竹しのぶ、 黒木瞳、 深津絵里、 深田恭子の
「 演技合戦 」も 見応えがあったりで( 思わぬ 「 対決カード 」もあり )、思ったよりも 楽しめました。
〔 『 阿修羅のごとく 』 次女の 黒木瞳、 長女の 大竹しのぶ 〕
〔 『 阿修羅のごとく 』 四女の 深田恭子、 三女の 深津絵里 〕
〔 『 阿修羅のごとく 』 調査員・静雄 役は 中村獅童 〕
それぞれ モヤモヤとした 不安や 問題を抱える( 感じさせる )なか、
唯一 「 三女・滝子と 興信所の調査員・静雄 の恋愛模様 」だけは
清々しいんだよな。
この 静雄を演じた 中村獅童の、
少し「 トゥレット 」を思わせる 気弱演技が素晴らしかったですね。
ついで。
同じく 森田芳光 監督&深津絵里の 「 パソコン通信 」を題材にした
恋愛ドラマ 「 (ハル) 」(96年) は、
「 実験的な手法 」は 上手くいっていると 思ったし、
昔のネット事情や 掲示板での やり取りに 「 懐かしさ 」は 感じた
ものの、「 恋愛モノ 」( 話 )としては ノレなかったですね。
そっちよりも 時代を感じる「 2人の暮らしぶり 」の方が 面白く観れた
かも。 ( 「 ストーカー 」要素っぽいところも あったし )
〔 『 (ハル) 』 ほし 役の 深津絵里 〕
〔 『 (ハル) 』 ハル 役の 内野聖陽 〕
アゴが細い。
土屋太鳳、田中圭 主演の 「 哀愁しんでれら 」(21年)も 初めは
興味は 惹かれませんでしたが 「 …サスペンス 」との ブログ記事が チョット引っかかり 鑑賞。
何となく、諸々の情報から 「 どんでん返し 」系と 思っていたのですが、
そういうのでは なかったですね。
それどころか 個人的には メイン・ジャンル としては
サスペンスというより 「 人間ドラマ 」でしたよ。
「 話 」としては 前半の「 不幸の連続コンボ 」からの「 出逢い 」は
面白く観れましたが、その後は 少々ダルい 展開でした。
しかし、“あの展開”で 目を覚まし、その後の 切ない「 ブーメラン 」に 楽しい?苦笑い。
この作品もまた、『 ミセス・ノイジィ 』と同じ、
「 他者の事情など わからない 」という内容でしたね。
〔 『 哀愁しんでれら 』 父親・大悟 役の 田中圭 と
その娘・ひかり 役の COCO、 小春 役の 土屋太鳳 〕
〔 『 哀愁しんでれら 』 「 学校登校 説得 」場面 〕
小春の 「 ひかりが クズ扱いされるの ママやだな 」 のセリフに爆笑。
各々が定める “普通”を巡る 「 心理ドラマ 」( ブラック・コメディ )としても 楽しめましたね。
最後のオチ( 好きなヤツ )は 映像的には 物足りなかったけど、
さすがに アレなので あんなもんでしょう。
却って タイトルから覚える 「 寓話性 」が感じられて 良かったかも。
最後は このブログらしい作品。
「 リメインズ 美しき勇者たち 」(90年)は、
千葉真一 監督、 真田広之 主演の、1915年に起こった
「 三毛別羆事件 」を 元にした 「 ヒグマ・サスペンス 」。
「 GYAO! 」無料配信。
「 ヒグマ襲撃 」は 思ったよりも少なかったものの、
その「 描写 」が 「 殺人鬼ホラー 」みたいで テンションが上がりましたね。
「 ヒグマを追う 」だけではなく、「 鉱山開発による 自然破壊 」や
家族を殺された ゆきの、愛犬・メルを巻き込んでの「 復讐 」と、
「 それを 止めようとする 鋭治( 真田広之 ) 」 など、
本来の事件とは 別物になったとはいえ 「 ドラマ部分 」も 結構 良くて 面白く 観れましたね。
特に 「 鉱山開発 」があることで 「 ヒグマも 被害者かも… 」と感じたり、 「 マタギの終わり 」の 寂寥感も漂ったりと、しんみりする要素も あったのも 地味に良かったです。
あと、「 自然の風景 」や、「 メルの疾走 」も 気持ち良かったな。
〔 『 リメインズ 』 冒頭の 「 ヒグマ・赤マダラの襲撃 」 〕
いきなりの「 暴力 」描写も 素晴らしいが その前の「 ヒグマ視点 」?
も イイ雰囲気。
〔 『 リメインズ 』 ヒグマの食事 〕
「 本物の熊 」も 使っている事で 「 画 」に ほどよい リアリティが 生まれてましたね。
〔 『 リメインズ 』 真田広之 演じる 鋭治と、マタギ衆の面々 〕
マタギのリーダーは 菅原文太。
〔 『 リメインズ 』 「 追いかけた ヒグマを 横取りされる 」場面 〕
村を襲った 赤マダラ かと思いきや、「 赤マダラじゃない… 」。
人違いならぬ、とんだ 「 ヒグマ違い 」。
( 落ちていた「 腕 」を食べてただけなのに… )
〔 『 リメインズ 』 「 横取り 」した、赤マダラ討伐に燃える ゆき 〕
〔 『 リメインズ 』
一年前の 「 赤マダラによる ゆき家族 襲撃の現場 」 〕
生き残ったのは 家を出ていた ゆきと 外にいた 愛犬・メル。
ちなみに ゆきの父親は 夏八木勲 です。
他にも いろんな人が出てますが 割愛。
〔 『 リメインズ 』 メルを巻き込んでの「 復讐旅 」開始 〕
〔 『 リメインズ 』 赤マダラ、「 祭 」の村 襲撃 〕
ここも 「 スプラッター 」や 「 スラッシャー 」の演出だよな~。
この後の「 女性を 咥えて 村を走る 」パニック場面も 結構な迫力。
〔 『 リメインズ 』
「 助けを呼びに走る メル 」と 「 救出に向かう 鋭治 」 〕
危険なアクションも。
あと、ないがしろに されがちな 犬 ですが、
本作では 出番が多く、得に 「 メルの走りっぷり 」は 見ていて 気持ち良かったですね。
役者の演技に 戸惑う姿も カワイイ。
ヒグマとは あまり戦わなかったのは 残念ですが。
〔 『 リメインズ 』 「 おとり 」になるため、薄着になる ゆき 〕
急に 「 ジャンル色強め 」な雰囲気に…。
〔 『 リメインズ 』 「 鋭治たち VS 赤マダラ 」の ラストバトル 〕
正直、あまり 期待はしていませんでしたが、丁寧に( お金を掛けて )
作られていたし、いろいろと バランス配分も上手く 面白かったですよ。
「 クマ 映画 」としては 『 デンデラ 』(11年)より 断然上かも しれませんね。
( 個人的には 『 デンデラ 』も “まあまあ好き” ですが… )
という事で、他にも 小津作品とかも 観たけど 今回は 終わり。







































