石井輝男 監督、99年版 「 地獄 」 | berobe 映画雑感

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「 映画 」と「 本 」の感想

「 地獄 」(日・1999)

 

石井輝男 監督、脚本の 「 実話モノ 」+「 道徳(?)」ホラー。

 

60年版の『 地獄 』は 観てますが こちらは未見でした。

( 『 79年版 』は 観たような… )

 

またしても 「 GYAO 」で発見、鑑賞パターン。

 

 

〔 『 地獄 』  「 タイトル 」& 序盤の「 地獄 」場面 〕

 

 

 

「 女性・リカが 閻魔から 地獄の見学をさせられる…… 」

みたいな導入( 序盤 )ですが、内容としては 「実話犯罪 」を モチーフにした 「 犯罪ドラマ 」と、

 

その犯罪者たち「 地獄での報い 」( 拷問 )を描いた、

「 実録系・ファンタジー 」な話でしたね。

 

 

 

〔 『 地獄 』  閻魔と、

「 三途の川 」を渡る 閻魔の使い・マコ( 左 )&主人公・リカ( 右 )。

 

閻魔が 「 母性も感じさせる 女性 」ってところが 新機軸 〕

 

 

取り上げている「 実録( モチーフ )犯罪ドラマ 」は “2つ” と、

構成としては 物足りないんですが、

 

一つは 「 某・連続幼女殺人犯 」、もう一つは 「 某・真理教 」

「 パンチ力 」は 結構ありました。

 

特に 「 真理教 」( 「 宇宙真理教 」 )のパートは 「 50分くらい 」と、

作品の ほぼ半分( 上映時間は 101分 )を 占めている 力の入れようで、

 

内容としても 「 修行 」( ヘッドギア!)、「 教団 対 弁護士 」、

「 拉致・殺人( ポア!)」、「 サリン製造 & 松本サリン 」、「 選挙 」、

「 逮捕 」、「 裁判 」と ほとんどを 描いており、

 

私の年代的な事もあって、すごく 見応えがありましたね。

 

 

「 地獄 」のセット・描写が かなりショボく、最初は 落胆したんですが、

 

「 犯罪パート 」での、ドキュメンタリーな面も感じた 「 幼女殺人 」、

“作り物”・“演劇風” な演出や 映像の「 真理教 」とは 不思議と合致しており、

 

事件の「 陰惨さ 」も うまく中和され、「 真理教 」のバカさ、アホさも

引き立ち、最終的には 「 結構 良かった 」との感想を 抱きましたね。

 

あと、所々 しっかり作っている箇所もあり、個人的には「 映像的 」にも 楽しかったです。

 

目当てだった 「 地獄の刑罰( 拷問 )」も かなりショボいんですが、

上に挙げたように 「 不思議な雰囲気 」を 醸し出しており、普通に

観れましたね。

 

 

ここから「 地獄画像 」。 ( 「 真理教 」パートも 楽しいが 割愛 )

 

 

〔 『 地獄 』  終盤の「 三途の川 」の 懸衣翁( 左 )と 奪衣婆( 右 ) 〕

 

 

〔 『 地獄 』  まんま “アレ” じゃねーか、な「 地獄の門 」

女性の閻魔と 繋がるのかな 〕

 

 

 

〔 『 地獄 』  「 釜茹で 」。  人は モロ人形であった 〕

 

 

〔 『 地獄 』  幼女殺人犯・宮島地獄の鬼たち

 

 

〔 『 地獄 』  いろいろショボイ、普通の鬼

 

「 セリフ担当 」だけど、キバのため 聞き取り辛い… 〕

 

 

〔 『 地獄 』  凝った造形の 馬頭( めず )。  身体も イイ出来。

 

いきなり 出来の良い「 特殊造形 」が出て来て 姿勢を正しましたよ 〕

 

 

〔 『 地獄 』  凝った造形( イイ顔 )の方の

 

 

〔 『 地獄 』  「 口の中 」が 素晴らしい、五つ目・鬼

 

 

〔 『 地獄 』  切断( ノコギリ引き )された 宮島

 

この後、閻魔の力で 元通りになり、また 切断される 〕

 

 

〔 『 地獄 』  上から 「 血の池 」、「 ドブ泥 」、「 餓鬼 」地獄 〕

 

 

〔 『 地獄 』  地獄のウジ虫。

 

「 ドブ泥 」の後は 生きながら ウジ虫に 食べられるそうだ 〕

 

 

〔 『 地獄 』  カイリュウ( 海竜?) 〕

 

 

〔 『 地獄 』  舌を抜かれる 「 真理教 」の弁護士

 

 

〔 『 地獄 』 「 真理教 」擁護の記事を書いた 記者は 指や手を切断 〕

 

 

〔 『 地獄 』  信者「 ローラー潰し 」。

「 高熱地獄 」は ショボいので無し〕

 

 

〔 『 地獄 』  「 身体の皮 」を剥がされた 教組・カサハラ

 

 

〔 『 地獄 』  顔の皮を剥がされる カサハラ

 

 

 

「 刑罰 」が終わり( エンドレスだけど… )、

その後 「 リカが 襲われそうになる 」展開になるんですが、

 

突如 『 ポルノ時代劇 忘八武士道 』(73年 石井輝男 監督)の

 

明日死能( あした・しのう )が登場、全て持っていくんですよね。

 

「 雑誌記事 」で 死能が出て来るのは 知っていた( 思い出した )し、

終盤も 一応 「 リカの エピソード 」が ちゃんとあるんですが、

 

丹波哲郎“ごっそり持っていく” 流れは 呆気に取られましたよ。

 

 

 

〔 『 地獄 』

光の中( 此岸 )から現れた 忘八者・明日死能丹波哲郎 ) 〕

 

 

〔 『 地獄 』  「 明日死能鬼たち 」 & 「ヤラれた 鬼 」。

 

死能鬼たちを 倒し… 〕

 

 

〔 『 地獄 』  彼岸に戻っていく 明日死能

 

「 生きるも地獄、死するも地獄 さすれば 同じ事か 」

「 …まだ 斬り足りぬ、地獄行きは ちょっと 延ばそうか 」

 

と、つぶやき カッコよく 彼岸に帰っていく… 〕

 

 

 

という事で、思っていたのとは 違いましたが、

個人的には 見どころ満載の作品でしたよ。

 

「 オウム世代 」?の人は 意外と 楽しめるんじゃないかな~?

 

若い人も 後学として 観ておいても いいかもしれませんね。