今月 読書は
奇譚系・短篇集
「 おはなしして子ちゃん 」 藤野可織
怪奇系?本格ミステリー
「 黒 と 愛 」 飛鳥部勝則
青春・パニック系 エンタメ
「 ムシカ 鎮虫譜 」 井上真偽
女子友情&災禍・エンタメ(?)
「 ピエタ と トランジ 〈 完全版 〉 」 藤野可織
の4冊。
まずは 「 ミステリー 」と 「 青春・パニック もの 」から。
「 黒と愛 」 飛鳥部勝則
本格ミステリー。
「 約 300ページ 」だったので、サクッと 読むつもりでしたが、
「 上下2段 」の仕様でした…。
和洋折衷に 改装された 「 奇傾城 」。
「 不気味な コレクション 」が 展示されている その「 城 」には、
「 幽霊目撃の 噂 」があり、 「 “自殺”事件 」( 密室 だったため )も
起きていた。
┋
テレビ・カメラマンの 崔川( さいかわ )は、親友の 亜久( あく )に
奇傾城で 行われる 「 心霊番組のロケハン 」に 助手として ついて来てほしいと 頼む。
そのロケハン には ディレクター・蒲生ら スタッフの他、
“霊能者 役”として、女子高校生・示門黒( しもん・くろ )も 参加していた。
夜、「 霊が出る 」という 「 絵画の間 」で、そこで寝ていた 蒲生の
「 首が切断された 死体 」が発見される。
しかも 「 城 」に 渡る橋も 嵐の増水のため 渡れなくなり…
今回も 著者が 好き(?)な、
「 ミステリアス( 無口&黒ずくめ )な 制服少女 」が 出ているんですが、
今回は(も?) 「 ゴス系 」が 加わっていて めんどくさかったですね。
( あと、不良も出てます… )
「 あらすじ 」からは 「 オーソドックスな本格 」を 連想させるんですが、
「 悪趣味な展示物 」、「 不思議 少女 」、「 “あの”展開 」 や
「 ホラー色 強め 」の内容を 考えれば、『 堕天使拷問刑 』に 似た傾向の ミステリー作品なのかな。
プロローグの “逃げてきた 少女” と、その少女を “匿った男” が
「 ロケハン 」と 「 事件 」に どう絡むのかが 気になりましたが、
その「 蒲生の首切断 事件 」が あっさりと…という、意外な展開に。
その後の 「 各人の “想い”( 愛 )を巡る 」ドラマと その構成は
個人的には 楽しめましたね。
若干、都合のイイ展開も あったけど、「 物語の構成 」が巧いので、
そんなには 気にならず。
ですが、終盤前に “ムムッ!?” とくる 展開に…。
個人的には 何とか “踏ん張り” ましたが、ここで 脱落( 脱力?)する人が 多そう。
「 ミステリー 」( 本格 )としては、くだんの 「 密室 首切断 」のほか、
「 消えた 死体 」も ありますが、
個人的には 「 トリック 」の 「 納得度 」は 低い。
( 「 消えた 死体 」の方は ヒドイ…と思う )
そのため “もう一つの方” は 「 普通の トリック 」でしたが、
まあまあ( 雰囲気が?) 良かったと 思う 気分になりましたね。
ですが、「 犯人の くだり 」は 強引では ありましたが、
「 大きい伏線 」だったので 以外にも 盛り上がりましたよ。
「 小さな伏線 」が あれば もっと良かったんだけど…。 ( 見逃した?)
さらに 「 オッ 」となる展開でしたが、これも「 伏線が弱い 」気が…。
まあ、それでも 「 犯人絡み 」は 面白かったですね。
後半の展開が “アレ” なんで オススメは しづらい作品ですが、
『 堕天使拷問刑 』が 大丈夫( 好き )だったり、
「 猟奇・幻想系 」が 好きなら 楽しめるかも しれません。
「 ムシカ 鎮虫譜 」 井上真偽
エンタメ作品。
優一ら、音楽大学のグループは 「 音楽の御利益 」のある 神社へ
御参りするため、無人島・笛島へ。
だが、その島の洞窟で 包帯まみれの女性を発見、
さらに カメムシの大群に 襲われる。
そんな 彼らを 虫から救ったのは 若い巫女の 「 笛の音 」だった…。
井上真偽作品は、本格ミステリー 『 その可能性はすべて考えた 』 と その続編は 読んでます。
帯によると 本作は
「 パニック・ホラー 」+「 本格ミステリ 」+「 青春冒険小説 」。
レビューで 「 本格度 」は “低い”とは 知っていましたが、
「 虫・パニック 」が 面白そうなので 読んでみました。
ですが、「 大量の虫 」は なかなか 楽しかったものの、
残酷( ホラー )度としては “軽い仕上がり” で 物足りなかったです。
「 本格 」要素は チョットだけ ありましたが、
「 陰惨なヤツ 」では なかったので、これまた 物足りない。
それでも、それぞれ 悩みや 葛藤を抱えた 大学生たちの
「 虫の襲撃により 自己と向き合い、成長する 」展開や、
後半頃からの 「 音楽( “音” )」を 活かした展開は まあまあ
面白かったかな。
あと、「 “手足笛” 」や 「 神社、儀式の謎 」、
「 取材クルー 」 と 「 フリーの ピアニスト 」と、話的にも “膨らみ” が
ありましたね。
個人的には 「 家族向け 劇場アニメ 」や 「 ティーン向け 冒険譚 」の様な、「 ユルい雰囲気 」では ありましたが。
なので、個人的には
「 合わなかったが、それでも それなりに 楽しめた 」ってところ
ですかね。