“脳移植” を巡る SF・サスペンス 「 アトミック・ブレイン 大脳移植若返り法 」 | berobe 映画雑感

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「 映画 」と「 本 」の感想

「 アトミック・ブレイン 大脳移植若返り法 」

(米・1963)

 

SF・サスペンス・ホラー( コメディ )。

 

 

「 “自分の脳” を 若い女性へ移植する 」事により 「 若返り 」を 求めて

いる、強欲な 資産持ち老婆の ヘディ

 

彼女は その願いを 叶えるため、

「 人から 人への 脳移植 」を 研究している フランク博士

研究場所と 資金を 援助していた。

「 人体への “動物の脳” の移植 」は 成功していた事から

「 “ヘディ の脳” 移植 」を 決行する事に。

 

ヘディ は 「 “身体” 候補 」 として 「 外国人労働者の女性 」3人 を

“使用人”の名目で 屋敷に呼ぶが…。

 

 

 

「 Amazon配信 」( レンタル )での 鑑賞。

 

 

話が面白そうだったし、「 100円 」だったので 鑑賞。

 

 

まず、根本的に 「 ダメ 」な ところを。

 

1つ目は 作品紹介 で 「 ネタバレ 」を しているところ。

 

ですが、私は “コレ” に 惹かれたので、個人的には まあ…いいかな。

 

 

2つ目は 他の レビューにも ある通り 「 字幕 」。

 

いわゆる 「 機械翻訳 」※という ヤツで、「 雑な翻訳 」 なんですよね。

 

( ※ 前読んだ 『 映画の字幕ナビ 』 にも 少し 書かれていた。

文字通り 翻訳家を 使わないので 安上り )

 

 

そんな 難しい話ではないので 支障は ありませんが、

地味に ストレスを 感じます。

 

特に 「 名前の 間違い 」 として 女性・“アニタ” が、

“アニータ”“アニオタ” と 表記される事があり、

ノー・チェック なのが 丸わかりで チョット 腹が立ちますね。

 

 

あと、予算のせいか、元々の画質?も 悪いのも 残念。

 

ツッコミ所も 多め だけど、

そこは 「 ほぼスルー 」 で 個人的には 無問題 かな。

 

 

 

〔 『 アトミック・ブレイン 』より、タイトル。

これと、『 Monstrosity 』 という タイトルのも あるようだ。

 

邦題の、“内容そのまま” な副題が バカっぽくて ステキ 〕

 

 

 

で、肝心の内容は というと・・・これが ( 個人的には )結構 面白かったですね。

 

 

OPは 「 実験 」場面 からで、

その後 「 博士が お墓 から “女性の死体” を盗む 」場面へ。

 

ここは “熱心に 墓をあばく” 博士と、 “怠惰な” 警備員( 夜警 )の

対比 が “ヘンな ハラハラ感” を生んでいたし、

 

いきなり “牙の生えた 男” が 出て来て 「 警備員を殺す 」描写も、

( 昔ながらの )シンプルな 演出、編集で 楽しい気分になりましたね。

 

 

で、そこから 「 ヘディの屋敷 」 での 「 人物 & 状況説明 パート 」を

経て、「 3人の使用人 到着 」…という 流れ。

 

 

上映時間が 64分 しかないので、「 話 」としては 単純そうに 思えたのですが…

 

資産持ちの老婆・ヘディ と その世話人 ビクター

(  “利用” と “金目当て” の関係 )

 

「 脳移植 研究 」のために 傲慢なヘディ に 合わせている

フランク博士

 

蘇生に失敗し、ゾンビっぽく フラフラする女性

( 墓 から 盗まれた 女性死体 )

 

「 犬の脳 」を 移植された “牙を持つ男”ハンス

警備員を 襲った ヤツ )

 

と、上映時間の割りに “要素が多め” なんですよね。

 

 

これに 「 3人の 女性使用人 」( “ヘディの体” 候補 )の

“あれこれ” も 加わり、

 

( 作品紹介で ) “顛末” が 分かっているのに、

意外と “読めない” 展開に なってるんですよ。

 

 

 

〔 『 アトミック・ブレイン 』より、序盤の 実験場面。

 

蘇生の原理 として、

「 原子核分裂を 起こし、脳細胞を 再活性化 させる 」 との 説明あり 〕

 

 

〔 『 アトミック・ブレイン 』より、

フランク博士( 左 )、 老婆・ヘディ( 中 )、 使用人・ビクター( 右 )。

 

「 死体泥棒 」が バレつつある事を 指摘された フランク博士は、

 

“押す” と 核反応が起こり 証拠を 隠滅する 「( 自爆 )ボタン 」を 説明

する 〕

 

 

〔 『 アトミック・ブレイン 』より、

「 警備員を 襲う 」場面の “犬の脳を移植されている” ハンス

 

それを 見た目で 表現するためか 「 牙 」が生えている 〕

 

 

〔 『 アトミック・ブレイン 』より、簡単な 「 身体チェック 」を 受ける

外国から来た 「 体候補 」の 3人の使用人

 

右から、 スペインの アニタ( 英語 喋れない )、

オーストリアの ニーナ、 英国の ベアトリス( 第一候補 )。

 

行方不明になっても 気づかれにくい 外国人を使う、巧妙な手口 〕

 

 

 

〔 『 アトミック・ブレイン 』より、

「 蘇生失敗 」で ゾンビっぽくなり フラフラする “女性” と、

“文字数 制限 無視”「 長い字幕 」

 

他にも 字幕( 画面かも… )が見切れている 箇所もあり 〕

 

 

〔 『 アトミック・ブレイン 』より、隙をついて 電話を掛ける ニーナ

 

だが、電話機は 使えず、ニーナは 不審感を 抱くことに… 〕

 

 

 

面白そうと思いつつも、そんなには 期待して いませんでしたが、

 

“要素多め” という意味で 「 エンタメ性 」を 高く 感じたし、

人物各自の思惑 も ( 多少 “ユルめ” だけど )緊張感があったし、


演出面も “好み” で、面白かったですね。

 

でも、オススメ度としては “低い”…かな。

 

まあ、「 サスペンス・ホラー・コメディ 」が 好きなら 楽しめるかも

しれませんね。

 

( ちなみに 「 字幕なし 」は ネットに…  )

 

 

 

ここから ざっくり ネタバレ ( 続き )。

 

 

 

 

〔 『 アトミック・ブレイン 』より、

夜、ハンス の 気配を感じて ドアから 外を覗く アニタ

 

身体検査で 「 痣 」が見つかり、そうそうに “脱落” した アニタ は、

1人だけ 階下の部屋へ…。

 

 

〔 『 アトミック・ブレイン 』より、アニタの絶叫の 口。

上の画像からの 続き( 次のカット )。

 

ここも 「 シンプルな 演出 」で 良かったな 〕

 

 

そして ハンスに 襲われる事に…。

この後、残った2人には 「 アニタは 帰った 」と 知らされる。

 

 

 

〔 『 アトミック・ブレイン 』より、使用人らしい事をして ベティ

注意される、“第一候補” の ベアトリス

 

普通に 「 醜い筋肉 」で いいのに…。

 

 

〔 『 アトミック・ブレイン 』より、「 アニタの部屋 」での 2人のやり取り 〕

 

「 何か おかしい 」と( 今頃 )気づいた 2人は、脱走を試みるが、

ベティが ウロウロしだし 失敗。

 

 

〔 『 アトミック・ブレイン 』より、猫脳・アニタ

 

ハンスに 殺られた アニタの「 体 」 には、

屋敷にいた 黒猫の「 脳 」 が 移植されていた。

 

この後、

ベティに 威嚇し、博士から 撫でられ、ネズミを 捕まえ食べる…。

 

 

〔 『 アトミック・ブレイン 』より、鎖に 繋がれた ハンス

 

一方、アニタに 次いで、外を フラフラしていた ゾンビ女も 襲った

ハンスは、博士により 「 外の 鎖に 繋がれる 」事に。

 

たいした 活躍もなく、あっさりと ゾンビ女 が退場が 残念だな…。

 

 

 

〔 『 アトミック・ブレイン 』より、ベアトリス猫脳・アニタ( 上 )〕

 

庭で アニタを 見つけた ベアトリス だったが、左目を 引っかかれて

失明。

“傷” がついた ベアトリスも “脱落”、ベティニーナを 候補に。

 

 

 

〔 『 アトミック・ブレイン 』より、屋上の 猫脳・アニタの シルエット演出。

 

この「 画 」も 結構 雰囲気があって イイですね 〕

 

 

猫脳・アニタ を 屋上で見つけた ニーナ彼女を助けるため

屋上に 行くが、

怯えた 猫脳・アニタ は逃げ、屋上から落下し、亡くなってしまう…。

 

こちらも 「 再起不能( リタイヤ )」になってしまう 波乱の?展開。

 

 

 

〔 『 アトミック・ブレイン 』より、関係者に配る プレスリリース 〕

 

ビクター から 「 “ベティ から ニーナへの財産贈与” の件 」 と、

その後の 「 館焼失 計画 」を 聞いた ニーナは、 に 「 脱出の助け 」を求める。

 

 

 

〔 『 アトミック・ブレイン 』より、

ビクターを 後ろから刺す 直前の ベティ

 

 

「 助ける 条件 」として ニーナに “何らかのサイン” を させた ビクター だったが、その後 ベティに 後ろから刺され 死亡。

 

ニーナも 昏睡させられ、ついに 「 脳移植 手術 」が始まるが…

 

 

〔 『 アトミック・ブレイン 』より、手術終了 〕

 

だが、「 サインの有用性 」を 知った フランク博士は、

前から 嫌いだった ベティの「 脳 」を 「 猫の体 」 に 移植

 
さらに ニーナ「 脳移植を ちらつかせ 」、いうことを聞くように 迫る。

 

 

 

〔 『 アトミック・ブレイン 』より、「 証拠隠滅・ボタン 」を押す 猫ベティ

 

しかし、フランク博士が 装置内に入っている間に 猫ベティ

「 自爆ボタン 」を 「 ポチッとな 」 し、核反応が 起こり始める。

 

 

 

〔 『 アトミック・ブレイン 』より、ガイコツ化した 博士

 

博士は 装置内で 死亡…。

 

 

〔 『 アトミック・ブレイン 』より、隻眼の ベアトリス

左目の傷が 意外と イイ味 出してます 〕

 

「 館 」の 異変を察した ベアトリスも 部屋を出る。

 

 

 

〔 『 アトミック・ブレイン 』より、ニーナの拘束を解く ベアトリス

 

ベアトリスは 拘束された ニーナを発見、彼女を 助けるが…

 

 

この場面、「 片目を失い 脱出に 後ろ向き気 」だった

ベアトリスの活躍って事で、グッと 来るんですよ~。

 

 

 

〔 『 アトミック・ブレイン 』より、

「 ベアトリスの眼玉 」( 上 ) と 「 感電する?ベアトリス 」( 下 ) 〕

 

 

ベアトリス自分の「 目玉 」を発見し 取りに 行くが、

装置に 近づき 「 感電?」し、彼女も 死亡する…。

 

 

 

〔 『 アトミック・ブレイン 』より、「 館炎上 」 〕

 

ニーナは 無事脱出し、その後 「 館 」は 大爆発…。

外に 繋がれていた ハンスも 多分 死亡。

 

 

〔 『 アトミック・ブレイン 』より、終盤の 猫ベティ

 

…しかし、

猫ベティ も 脱出していてニーナの後を 追うのだった…( 終 )

 

 

ちなみに この後の ラストカット は、「 猫の 一時停止 」 からの

「 猫のズームアップ → ズームアウト → 停止解除 」の 謎演出 です。

 

( でも 好きだな~ )

 

 

 

という事で、

 

「 金 」 と 「 若さ 」( への執着 )、「( マッドな )研究 」 と、

「 人の “業”の深さ 」を 感じさせる 内容 でしたね。

 

さらに 今観ると 「 弱者からの 搾取 」の構造も 垣間見えて、

 

個人的には 思った以上に 見応えのある作品でしたよ。