6月 読書1 「 記号を食らう魔女 」 | berobe 映画雑感

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「 映画 」と「 本 」の感想

6月に 読んだ 本は

 

ミステリー 「 記号を食らう魔女 」 浦賀和宏

 

本格ミステリー 「 バベル消滅 」 飛鳥部勝則

 

本格ミステリー 「 絞首商會 」 夕木春央

 

の 3冊。

 

 

 

まず、最初の 1冊。

 

 

「 記号を食らう魔女 」 浦賀和宏

 

サスペンス・ミステリー。

 

 

中学生の 小林と 彼が 好意を持っている 女子・安藤たち 5人の

目の前で 美貌の少年・織田 が 飛び降り自殺をする。

 

織田の遺書により 彼の生家のある 孤島を 訪れた 小林たち5人

だったが、 翌日、島民の男 の死体が 発見される。

 

その 死体の胸には 大きく 「 逆 “V” の傷 」 が 付けられていた…。

 

 

 

古書店で 見かけて、内容が 面白そうだったので 購入。

 

 

著者とは 同年代ですが、今年2月に 亡くなってるんですよね…。

 

昔、 『 記憶の果て 』( メフィスト賞 )、『 時の鳥籠 』を 読んで

その 「 暗めの文体?」が 合わなくて しばらく 読んでいませんでしたが、

 

数年前に 『 彼女は存在しない 』( 前に 少し話題になった…みたい )は 読みました。

 

 

設定や 序盤の展開から 「 本格ミステリー 」っぽい感じを 受けますが、

「 本格 」要素は “薄め” です。

 

個人的には 「 本格 」は 期待はしてなかったので 無問題でした。

 

 

主人公・小林 は 「 青臭く 」、「 こじらせ気味 」。

 

でも 実際 中学生なんで そこは あまり 気にならなかったのですが、

結構 ヤバめ ではあったが… )

 

中学生なのに 「 “難しい”、“見かけない” 漢字の言葉 」※ を

多く 使っている のには 若干 辟易 しましたね。

 

( ※ PCで 変換が 面倒くさそう なのも 結構 あった。

一応、「 読書が 趣味で 小説も 書いている 」という 設定 )

 

 

前半は 「 ミステリー的な 設定 」、「 新たな 殺人 」

「 殺人鬼の存在 」 の他、

興味を引く 「 カニバリズム 」要素※あって “イイ感じ” でしたが、

 

「 謎 」の一部が 明かされる 中盤 以降は、

「 エンタメ 」、「 ホラー 」としては イマイチ でしたね。

 

( そもそも そういった 作品ではない 気がするが )

 

 

死体に 付けられた 「 逆 “V” の傷 」の意味も、

興味深くは ありましたが、「 ミステリー 」としては 少々 残念。

 

でも、「 織田の 自殺の理由 」は なかなか 衝撃的で 良かったかな。

 

 

 

〔 ※ 「 カニバリズム 」要素。

「 WIKI 」 によると、著者は “タブー” を テーマにした 作品が 多い

ようだ。

 

本作にも 「 カニバリズム 」の説明があったので いろいろと 書きたい

けど、 ( 日本の 「 骨こぶり 」とか、「 プレ・アイヌ 説 」とか… )

 

まあまあ デリケート(?)な話題 なので 割愛… 〕

 

 

 

その他 知識として 面白かったのが、

 

アイルランドに 多く見られる、

“輪っか” が付いている 十字架「 ケルト 十字架 」について。

 

( 説明自体は ネットにも 多く 上がっています )

 

「 ケルト( ドルイド )宗教 」の教義 は、「 霊魂不滅 」のほか

「 輪廻 」も あるようで、“輪っか” は その暗喩 みたい。

 

その 「 キリスト教 」に 反すると 思われる 「 輪廻 」 を、

「 キリスト教に 組み込んでいる 」ってのが 興味深かったですね。

 

 

あと、『 三国志 』の 「 劉備の 人肉食 」エピソード も 初めて

知りましたよ。

 

 

という事で、個人的な 感想としては

 

「 青春・サスペンス( ミステリー ) 」としては “普通” で、

 

「 衒学的な ところは 興味を持って読めた 」作品…になるかな。

 

あと、「 雰囲気 」?も チョット 合わなかったな。

 

浦賀和宏 は もう1冊 買ったけど、しばらく 放置 になるかも…。

 

 

 

 

ここから 「 人肉食 小説 」についての 余談

 

 

私が最初に 読んだ 「 人肉食 小説 」は 中学の時 読んだ

S・キング の中編 『 生きのびるやつ 』

 

「 無人島に 漂着した 外科医が、大ケガを負った 自分の脚 を切断し、食べる… 」 という話で、

 

さすがに 10代だと 衝撃を 受けますね。

 

 

ここ 数年も

安部公房 の短編、『 事業 』 とか、

 

白井智之 『 人間の顔は食べづらい 』

( “自分の クローン” は 食っても OK )など、

 

「 人肉食 モノ 」は 期せずして 読んでるけど、

 

今のところ 一番好き なのは 平山夢明 の短編、『 Ωの聖餐 』

かな~。

 

「 主人公の が、死体を食べて 処理する 超大男 の世話を

する事になる… 」という 話 なんですが、

 

“脳” を食べた事で 「 多くの知識を得た 」 超大男

「 インテリな発言 」と、タブー視されている( グロい )「 人肉食 」、

 

デカすぎて 「 一人では何もできない 情けない姿 」の ギャップが

可笑しかったですね。

 

まあ、気軽に オススメは 出来ない作品 ですけど。