“神の死と再生” を描いたらしい 宗教ホラー? 「 begotten 」 | berobe 映画雑感

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「 映画 」と「 本 」の感想

「 begotten 」 (米・1990)

 

『 シャドウ・オブ・ヴァンパイア 』(00年)の 監督、

E・エリアス・マーヒッジ が撮った 初長編 「 宗教系・ホラー 」?作品。

 

 

映画本 『 謎の映画 』 で 取り上げられていた 作品で 気になってました。

 

「 カルト作品 」?らしく、DVDは ネットで 高値で 売買されていますね。

 

 

ネタバレあり。

 

 

冒頭は 小屋で “男”

「 自分の 腹部 を カミソリで ザクザク 切り刻む 」 という、

なかなか エグい 描写。

 

でも、今作は 「 モノクロ 」 かつ 「 粗い( ざらついた )画 」 なので

大したこと ないですが。

 

この 「 古めかしく 」も 「 いかがわしさ 」を 覚える 「 映像 」は、

 

『 謎の映画 』 によると

「 1分間の 映像に 対し 10時間 近くもの オプチカル処理 を 施し 」

ていて、

 

フィルム に残る 「 キズ 」も、

監督 自ら 「 暗室に籠り 生フィルム に やすりがけ した 成果 」

らしいので、かなりの こだわりを 持って 作られているみたい。

 

( なので、全体的に 観づらく、セリフも ないのもあって わかりづらい。

というわけで 内容解説 は 自信が無いです… )

 

 

後に “『 吸血鬼ノスフェラトゥ 』(22年) の撮影” が モチーフ の作品、『 シャドウ・オブ・ヴァンパイア 』 を 撮った事を 考えれば、

 

マーヒッジ監督は 「 古い映像 」※が 好きなのかも しれませんね。

 

( ※ 「 古い映像 」 は、『 サスペクト・ゼロ 』(04年) でも

「 “イカロス計画” の ビデオ映像 」 として 登場していた )

 

 

テーマ としては 「 神の死と再生 」 のようです。

 

冒頭の ( 自分を殺す )“男” は、エンドロール表記の 役名では

「 God Killing Himself 」 なので、“神” らしい。

 

( 「 古めかしい 映像 」 は 「 神話 」の表現でもある? )

 

その 死んだ “男” の 服の裾?から “女” が出て ( 生まれて? )

くるんですが、

 

その “女” ( 役名 : Mother Earth ) は “男”チ○コ をしごき

出てきた 精液 を 自身の性器に こすりつけるんですね。

 

そうして 生まれた “息子”( 役名 : Son of  Earth )は 誕生後、

謎の集団 から 虐待 を受ける事に。

 

“女” の方も 蹂躙される( あと、多分 亡くなる )のですが、

その事で 「 大地が 渇き 」ます…多分。

 

砂漠?で のたうっていた “息子” は、再び 集団に拉致 され、

殺されるんですが、

すると 「 雨 」が降って来て、「 川 」も生まれ、大地が潤うんですね…

多分。

 

 

終盤、“息子”肉片を切り取られ(?)※

その 肉 も すり潰されます(?)

 

( ※ “息子” には もうひとつ 「 Flesh on bone 」 の役名 がある )

 

その過程?で 「 植物は 一旦 枯れる 」んですが、

すぐに 「 植物が生えて 」 きて 再び 「 緑あふれる 大地 」が誕生(?)。

 

最後は 「( 2体の?)死体 」が映った後、「 林の映像 」で 映画は

終わります。

 

 

 

( 『 begotten 』より、“男”

 

最初から 苦しんでいるのだが、この後 カミソリ で 自分の 腹部を

切り刻む )

 

 

 

( 『 begotten 』より、“男” の足元に 落ちる 肉片。

 

そういう意味では

「 肉で 始まり〔 終わり?〕、肉で 終わる〔 始まる?〕 話 」 でしたね )

 

 

 

( 『 begotten 』より、死んだ “男” から “女” が生まれる? )

 

 

 

( 『 begotten 』より、“女” から 生まれた “息子”

 

は 旅をしていた? 謎の集団 に連れ回され?虐待される )

 

 

 

( 『 begotten 』より、“息子” を連れ戻す? “女”

 

これにより?“女” は 凌辱される事に )

 

 

 

( 『 begotten 』より、謎の集団 というか 鬼畜集団 )

 

 

( 『 begotten 』より、集団“息子” を殺す場面。

“息子” は 「 袋 の中 」 )

 

 

 

( 『 begotten 』より、しおれる花。

 

終盤、“息子” の 肉片?が潰されると、花が しおれ始める が… )

 

 

( 『 begotten 』より、萌芽。

 

すぐさま 植物が 生え始める。

 

『 マザー 』の最後も こんな感じ だったな~ )

 

 

( 『 begotten 』より、肉が無い?死体。

 

その後 もう1体? 出てくる。  “息子”“女” でいいのかな? )

 

 

 

特徴的なのが 「 粗い映像 」の中、繰り広げられる 虐待。

 

出自から わかりますが “息子”キリスト なので、

( タイトルも 「 キリスト 」の意味 らしい )

 

拷問ホラー 『 パッション 』(04年) を 想起しますが、

「 粗い映像 」で よく見えないので 個人的には 盛り上がりには

欠けました。

 

でも、「 ハンマーで “息子” の頭を ブッ叩く 」場面

野蛮、豪快 で 迫力が あったな~。

 

あと、“女”=大地の母 が 「 人間たち 」?から ヒドイ目に 遭わされる

展開は 『 マザー 』(17年) を思い出しますね。

 

こっちの方は 直接的な凌辱があり、モノクロでも 結構 エグかったです。

 

 

この 作品( 映像 )、ハマる人には ハマるらしく、

 

マリリン・マンソン『 Cryptorchid 』の PV で 本作を 引用しているし、

 

『 謎の映画 』 によれば

スーザン・ソンダク は 絶賛し、ヴェルナー・ヘルツォーク

ほれ込んだ 」 そうです。

 

あと、

「 誕生日に クリスピン・グローヴァー から この映画の コピー を

贈られた ニコラス・ケイジ は、

これが縁 で 『 シャドウ・オブ・~ 』 を プロデュース する ことになる 」

 

との、「 映画イイ話 」も 生まれてますね。

 

 

個人的には 映像には ハマらず 普通 でしたが…。

 

観ようと思えば 多分、観れるので、気になった方は…。