3月 読書 残り1冊。
「 首無の如き祟るもの 」(再読) 三津田信三
本格ミステリー。
『 刀城言耶・シリーズ 』の 2作目。
山村の 媛首( ひめかみ )村を 治める 旧家・秘守( ひがみ )一族。
その 一族を 統べる 一守( いちがみ )家の 双子、
長男・長寿郎と 妃女子が 「 媛神堂 」で 行う 「 十三夜 参り 」で、
妃女子が 不審死を 遂げる。
先に 「 媛神堂 」に向う 長寿郎 の後を こっそりとつけ、
「 堂 」の境内外 から 覗いていた 使用人・斧高( おきたか )は、
2人の他に “首の無い人物” を目撃していた…。
┋
10年後、長寿郎の 花嫁を 決める儀式 が行われる事に。
三人の花嫁候補者 が 「 媛神堂 」の 三つの婚舎に それぞれ入り、
その後 長寿郎 も 「 堂 」内に入るが、
しばらくし、婚舎のひとつで “首が切断された 裸の女性の死体” が
発見される。
しかも “首” は何処にも無く、長寿郎も 消え、 儀式が 行われていた
「 媛神堂 」の境内は 「 密室状態 」 だった…。
終盤の犯人(?)は 覚えていたけど、細かいところは 忘れてました。
『 厭物~ 』は ホラー要素が 若干 “強め” でしたが、
今作は 9割がた 「 ミステリー 」 かな。
今作は 「 過去、事件に 係わった巡査の 妻 」である 作家 が、
“事件の真相が わからぬまま” 「 ミステリー雑誌の掲載( 連載 ) 」
として 書き進んでいく 構成 です。
かなり アヤシイので、いろいろと 訝しみながら 読み始めた 記憶が
あったんですが、
前もって 「 クギを刺して 」 いましたね~。
内容 としては
「 十三夜 参り 」事件 の方は、「 首無( くびなし )」の出現と、
「 人物( 死体?)移動 」 の 不可思議な 「 謎 」。
伏線の出した方が 自然で 「 あっ 」と思う事も しばしば ありました。
でも、面白そうな設定が 活かされていなかったのは 少し 残念かな。
「 婚舎の集い 」事件 の方は、
「 首の 切断&( 人も )消失 」と 胸が躍る 内容。
さらに 「 長寿郎も… 」となったり、ある人物 が 注目される展開に
なったりと、ミステリーとして 普通に 面白いです。
あと、作中で ( ミステリーにおける )「 首の無い死体の分類 」 として
事件の考察をし、
著者 自らが ハードルを 上げている のも イイですね。
終盤の 「 推理 」の場面も サスペンス的な 緊張感があって
読ませるし、
「 真相 」自体も 少し “厳しめ” に感じましたが、説得力は ありました。
それと 個人的には
“真相とは” 関係のない 「 連続斬殺 事件 」の エピソード が
盛り上がりましたね。 もちろん 最後も…。
再読 ですが トリックを 忘れていたのもあり、かなり 満足できました。
訳あって チョット読みづらい 『 厭物~ 』 でしたが、
こっちは 普通なので 「 本格 」としては 薦めやすい ですね。
( 約 600ページ と 長めですが )