A・ガーフィールド主演の
妄想系・サスペンス、『 アンダー・ザ・シルバーレイク 』、
ベルナルド・ベルトルッチ監督の 青春・ドラマ、『 ドリーマーズ 』、
の 2作品。
( 一応、 2つ共 「 内向きの “世界” 」の話…かな? )
「 アンダー・ザ・シルバーレイク 」 (米・2018)
『 イット・フォローズ 』(14年)の デヴィッド・ロバート・ミッチェル 監督の サスペンス作品。
LA、「 シルバーレイク 」 で 暮らす 無職のサム は、
5日以内に 家賃を払わなれば 部屋を退去されられてしまう 状況。
彼は 近くに住む 女性、サラ と親しくなり 翌日も会う 約束をするが
彼女は いなくなってしまう…。
一方、街では 「 殺“犬”事件 」が 多発していて、
大富豪のセヴンス も 行方不明になる 事件も起きていた。
サム 役、アンドリュー・ガーフィールド。
サラ 役、ライリー・キーオ。
基本は 「( 妄想 )素人探偵 」の話 ですが、
個人的には 「 恋愛( 女たらし )冒険譚 」 でも ありました。
主人公が 女性を 捜す よくある話 だけど、
それに 主人公の “妄想が絡む”ってのが 今作の 楽しい ところ。
そんな 主人公・サム が、
「 女好き 」で オタク系?なのに 「 モテる 」って ところが チョット新鮮 だったな。
前半は 「 女性を 追いかけているだけ 」 のようにも見え、
少しキモかった けど…。
その サムの 捜査(?)は、
都合よく 人と 出会い、情報が手に入る 展開で、
さらに 「 記号や 暗号 」、 「 洞窟 」( ダンジョン )、 「 アイテム 」、
「 謎の人物たち 」(キャラ)も 出てくるし、
「 ゲーム・カルチャー 」要素も あるので、
昔の 「 AVG 」( アドベンチャー・ゲーム )の プレイを 観ている 感覚もあり、 楽しかったですね。
もう1つ、
今作は 「( 退去までの )カウントダウン・サスペンス 」 でも ありました。
当初、サムが 家賃の金策に 走らず、サラを 捜す事にした のは
彼の 「 現実逃避 」 の他、
「 女性( サラ )を手に入れて 次の住居を得る ため 」 にも
思えます。
最初の方の “鳥を飼う女” を 覗く 描写は、
単なる 「 スケベ心の表現 」に 見えたけど、
結末を 見ると 「 部屋に 転がり 込める 女性の物色 」 だったとも
取れるんですよ。
なので 個人的には 「 サラ捜しに 奔走する サム 」 に
「 動機の面 」では 結構 納得が いったし、
人間性に 難アリ ですが、チョット応援する 気持ちも 湧いたので、
ソッチの面 でも 楽しく 観れましたね。
あと 終盤、サムが サラに “フラれる” くだり で、
彼女から 「 犬を飼えば 」と 言われていた けど、
そこのところは
『 アルフィー 』(66年)の 女たらしの主人公、アルフィー( M・ケイン )が、
「 決めた女 」に フラれ、最後は 犬と一緒に 去っていく 顛末を
思い出して、 結構 切ない 気分を 覚えました。
( 『 アンダー・ザ・シルバーレイク 』より、主人公・サム。
初登場は、窓の 落書きを消す 女性店員の “胸” を ガン見している 顔… )
( 『 ~・シルバーレイク 』より、サムが 向かいの部屋を 覗く 場面。
着ているのは ゲーム版 「 ジョーズ 」の T・シャツ?
無職なのに まあまあ 金は持ってそう なんだよな… )
( 『 ~・シルバーレイク 』より。
向かいの部屋の “鳥を飼う女” を 見ていた サム だが… )
( 『 ~・シルバーレイク 』より、サラ 役の R・キーオ。
プールに来た サラに 惹かれるのだった )
( 『 ~・シルバーレイク 』より、サムの セフレ(?)。
コスプレ姿 なのは 撮影があるため )
( 『 ~シルバーレイク 』より、「 シルバーレイク 」の秘密を 書いている
同人誌 )
( 『 ~シルバーレイク 』より、サムと サラ。
サムは 犬を ダシして サラと 親しくなるが、次の日 彼女は
いなくなってしまう。
サムは 何故か 犬のエサ を持っている。 このために 買ったのか、
それとも… )
( 『 ~・シルバーレイク 』より、謎の “ソングライター” の屋敷。
この場面、背景が 「 絵 」なので 虚構感 が 強く出ていますね )
( 『 ~・シルバーレイク 』より、「 顔面損壊 」描写。
ここは 人気バンド、イエスとドラキュラの花嫁 の “イエス” は
「 操られていた 」ってのが、宗教的な 意味で 面白かったです )
( 『 ~・シルバーレイク 』より。
中盤過ぎで、サムが 観ているのが
『 ボディ・スナッチャー / 恐怖の街 』(56年) )
( 『 ~・シルバーレイク 』より、
「 裸の ドロンジョ様 」 みたいな? “フクロウのキス”。
襲いかかってくる!と、思いきや…。
ここは 何となく
手塚眞 監督の ホラー・サスペンス、『 ブラック・キス 』(04年)の
「 密室・猟奇殺人 」の 犯人 を 思い出しましたね )
( 『 ~・シルバーレイク 』より。
結局 サムは 当初の予定?通り “鳥を飼う女” の 元へ…と
苦い 結末 )
個人的には 「 妄想系 」 と 「 そのまんま 」、2つの話で 楽しめた
作品でした。
『 イット・フォローズ 』より 好きですね。
「ドリーマーズ」 (英/仏/伊・2003)
ベルナルド・ベルトルッチ監督の 「 青春・ドラマ 」。
1968年、パリ。
映画好き の 米国人留学生、マシュー は、同じ映画好きの姉弟、
イザベル と テオ と 出会い、彼らの家で 暮らすことになるが…。
マシュー 役、マイケル・ピット。
イザベル 役、エヴァ・グリーン。
テオ 役、ルイ・ガレル。
ほぼ E・グリーン目当ての 観賞でしたが、面白かったですね。
あと、「 映画当てクイズ 」 など、映画愛も 強く感じる場面もあり
感慨深い 気持ちになりました。
個人的には 「 親しくなった 姉弟が ヤバかった 」話 として
観てたけど…。
イザベルと テオの 姉弟は、
家も裕福で 社会問題にも 関心を 持っている(?) 映画好き。
米国人・マシュー は、その姉弟 と 映画保存施設、「 シネマテーク 」のの集会で 知り合うんですが、
姉弟は 妙に仲が良く、ちょっと 気持ち悪い。
それでも 共に 「 映画好き 」って事で 意気投合し、
マシューは 彼らの家に 泊まる事になり…という 展開に。
( 『 ドリーマーズ 』より、マシュー 役の M・ピット。
『 ファニーゲーム U.S.A. 』(07年)の あの2人組の ひとり
といえば、ピンとくる だろうか。
個人的には、「 ギャングの 溜まり場 を 襲った カップル 」 を描いた
実話犯罪モノ、『 ニューヨーク ザ・ギャング・シティ 』( 14年 未公開 )の主人公の 「 バカップル 」っぷり が 記憶に 新しいです )
( 『 ドリーマーズ 』より、
やけに 仲がいい イザベル( E・グリーン )と テオ の 姉弟 )
その 姉弟 は 「 一緒に寝ていたり 」、
「 “映画当てクイズ” の 不正解の罰が 自慰 」 だったりと、
段々と ヤバめな関係性が わかってくるんですが、
後に 双子 だと わかり、チョット納得。
( 珍しい 「 性別が違う 一卵性双生児 」 )
実際、「 その関係 」は 表面的、児戯的 だったし、
性別は 違えど、“自分”みたいなもの(?) だしね。
( 『 ドリーマーズ 』より、
マシューが 目撃してしまう、一緒に寝ている 姉弟 の場面。
そ~っと 立ち去る マシューが 笑える。
終盤近くの 「 両親バージョン 」 も 可笑しかったな )
( 『 ドリーマーズ 』より。
上は 『 はなればなれに 』(64年) の 「 ルーブル美術館 疾走 」場面。
下は それを再現した マシューたち の場面。
カットバックっぽい 演出で 心に 刺さる。
個人的には この後の 『 フリークス 』(32年)の方が グッと きた
けど… )
そんな 「 閉じた 世界( 関係 )」で 繋がる 双子 ですが、
「 閉じた世界 」では 内に広がるしかない。
それを 体現していたのが 「 映画 」 で、
そこに 同じ趣向を 持つ マシューが 入り込み、
結果的に 「 双子の世界 」を 少しだけ壊す事に なるんですが、
マシューも また、双子の 「 閉じた世界 」に 取り込まれていく という、
スリリングな 事態に なるのが 面白い。
さらに ( 両親が旅行で いないため )「 荒れる家 」 や、
「 お金が 尽きた 」事で、
3人の 「 自立性の無さ 」( 幼さ ) が 浮き彫りに なっていく描写も
良かったな。
そんな 双子 でしたが、今起こっている 現実に直面し、
最後は 「 自身の殻 ( 世界 )」 から出る。
けれど 「 外 」もまた、「 違う殻 」 ( 国、社会、思想 など )で
覆われていて、
マシューと 双子は あっさりと 分かれてしまうんですよね…。
と、少し真面目に 書いたけど この映画、
自由気まま で キュートな E・グリーン を見ているだけでも
楽しい作品なんです。
( 『 ドリーマーズ 』より、イザベル 役の E・グリーン )
( 『 ドリーマーズ 』より、同じく E・グリーン )
( 『 ドリーマーズ 』より、同じく E・グリーン。
彼女の 「 裸 」場面も 多いです。 男の 「 裸 」も 多いけど… )
個人的には 「 人間・サスペンス 」要素も 少し感じたので、
エンタメとしても 結構 楽しめましたね。



















