「 エルム街の悪夢4 ザ・ドリーム・マスター 最後の反撃 」 | berobe 映画雑感

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「 エルム街の悪夢4 ドリーム・マスター最後の反撃

 

(米・1988年)

 

『 エルム街の悪夢 』シリーズ 4作目。

 

「 Amazon動画 」 で 100円だったのと、

全然 覚えてないので ( また これ… )、久しぶりの 観賞。

 

 

監督は 『 ダイ・ハード2 』(90年) レニー・ハーリン

 

 

シリーズ最高の 製作費で、最大のヒットを 飛ばした作品 みたいです。

 

『 ~ VS ジェイソン 』 には 抜かれた… )

 

 

 

夢に現れる 殺人鬼・フレディ・クルーガー ( ロバート・イングランド ) を倒し 生き延びた クリステンキンケイドジョーイ の3人。

 

しかし フレディ が 復活、生き残った 3人に 襲いかかるのだった…。

 

 

 

( 『 エルム街の悪夢4 』より、復活した フレディ。

シルエットが カッコいな!)

 

 

 

クリステン には 彼氏の リック、その妹 アリス、 勉強好きな シーラ

運動好きな デビー と、友達がいるんですが、

 

アリス には 「 妄想癖 」 があり、カッコいい ダン に 好意を 持っても

いて、

それが 不穏な空気を 出しているんですよね。

 

( 特に 父親に “キレる 妄想” は 鬼気迫るものが あった )

 

なので アリスの その性質 が 「 フレディの 復活 」に 繋がるのかな~と 思ったのですが、

フレディは 普通に 復活してましたね…。

 

 

 

( 『 エルム街の悪夢4 』より、キンケイド の「 夢の中 」で 復活する

フレディ。  「 骨に 肉が 付いていく 」 ヤツです )

 

 

 

でも、「 前回の 生き残り組み 」 が、“1人づつ 殺られていく” まさかの

展開には 胸が躍りましたよ~。

 

もちろん、クリステン も 殺られる んですが、

 

クリステン「 夢に 他者を連れてくる 能力 」アリス

引き継ぐという、 「 主役 交代劇 」※ の 様相を見せるんです。

 

( ※ 冒頭の 「 夢 」が 一応 伏線…?

個人的に クリステンは 可愛くなかったので、少し ホッとしました )

 

でも、それ以降は 普通の ホラー展開ですけど…。

 

 

 

( 『 エルム街の悪夢4 』より。

左から アリス、 その兄で クリステンの彼氏・リック、 前回 生き残った

クリステン

 

ちなみに 前作の クリステン 役は パトリシア・アークエット

 

 

 

( 『 エルム街の悪夢4 』より、アリスたち。

 

左から、「 運動好き 」な デビー、 「 自己流・カラテ?」の リック

「 妄想癖 」の アリス。  奥にいるのが ダン

 

もう1人の 「 頭が良い 」 シーラ は 殺られた直後 なので いません )

 

 

「 ドラマ 」 としては 「 アリスの成長譚 」 と 言えそうだけど、
「 仲間の能力を 奪った 」 だけ にも 思えるのが 少し 残念かな。
 
でも、「 仲間のアイテムで 武装 」する 展開は 燃えますね。

 

 

個人的な 見どころは 「 映像面 」( 美術、映像、カメラ )。

 

製作費が 掛かっているだけあって、「 特殊造形 」 が 素晴らしく、

カメラ ワークや 構図 もイイんですね。

 

( 製作費があると、 時間にも 余裕があるので、「 画 」 にも 凝れる。  “意味のない「 爆発 」” は 玉に瑕 だが… )

 

ただ、フレディ の “倒し方” は不満かな。

( でも、フレディ の最後は 良かった )

 

 

 

というわけで、ここからは 画像。 ( ネタバレあり )

 

 

 

( 『 エルム街の悪夢4 』より、前回 生き残った キンケイド

「 夢の中 」での ペットの犬の 「 炎の オッシコ 」 )

 

この 火 が 地面を這い、地割れが 起こって、「 フレディの骨 」 が

出現。

 

 

 

( 『 エルム街の悪夢4 』より、キンケイド の廃車置き場 の「 夢」。

キンケイドクリステンに 警告するが… )

 

このまま カメラが 上空に ドンドン 引いていくと…、

 

 

 

( 『 エルム街の悪夢4 』より )

 

「 廃車置き場の “星” 」 だった…。

 

この やり過ぎ感は たまらないな~。

「 廃車置き場 」 は、前回 フレディが 埋められた 場所ですね。

 

 

 

( 『 エルム街の悪夢4 』より、復活した フレディ に あっさり 殺られる

キンケイド

 

 

 

( 『 エルム街の悪夢4 』より )

 

前回 生き残った ジョーイ の 「 ウォーターベットの中 」に、

ポスターから 抜け出た 美女 が現れ、デレデレ するも…、

 

 

 

( 『 エルム街の悪夢4 』より )

 

出てきたのは フレディ で、ジョーイ は 水中に 引きずり込まれる…。

 

 

 

( 『 エルム街の悪夢4 』より、ジョーイの死体 )

 

 

 

( 『 エルム街の悪夢4 』より、焼却炉?に投げ込まれた クリステン

 

クリステン も あっさり 殺られます。

 

 

 

( 『 エルム街の悪夢4 』より )

 

その後、フレディ の体 に 「 クリステンの顔 」が 現れますが、

クリステン の 「 “夢” 能力 」は アリスに 引き継がれる事に。

 

フレディ の体の「 顔 」は、被害者たち( “囚われた者たち” ) の

ようですね。

 

 

 

( 『 エルム街の悪夢4 』より、テスト中、用紙から 出てきた

「 機械の手 」に 襲われる シーラ )

 

ちょっと、ジョジョの 「 ゲブ神 」っぽい 描写?

 

 

 

( 『 エルム街の悪夢4 』より、「 機械の手 」に アイアンクローされる、

シーラ )

 

この 「 機械の手 」の デザインは 好きですね。

 

 

 

( 『 エルム街の悪夢4 』より、助けを求める シーラ )

 

教室の床が 落ちていきそうな パース柄 になっているのが 面白い。

 

シーラ“ゴキブリ嫌い”デビーのために 「 超音波 発生器 」

作ってあげたり、

勉強も 教えてくれる イイ奴 なんで、最初に 死ぬ のは 悲しかったな~。

 

 

 

( 『 エルム街の悪夢4 』より、

リック の アジアン・テイストな 部屋の 「 夢 」 )

 

リック は “透明な” フレディ と 格闘、結構 健闘するけど、

油断して ヤラれるのが カッコ悪いんだよな…。

 

この前の 「 エレベーターの場面 」は、悪夢っぽくて イイ雰囲気。

 

 

 

( 『 エルム街の悪夢4 』より、クリステンの 「 夢 」の 映画館 )

 

映画館の ロビーには、

レニー・ハーリン 監督の 『 プリズン 』(87年 右側 )と、

『 ヘアスプレー 』(88年 左側 )の ポスターが。

 

 

 

( 『 エルム街の悪夢4 』より、

「 “人の頭” が トッピング されている ピザ 」 )

 

 

 

( 『 エルム街の悪夢4 』より、ミートボール( 頭 )に 突き刺さる

フレディの爪 )

 

その後、フレディ に食べられます。

 

 

 

( 『 エルム街の悪夢4 』より、筋トレ中、襲われる デビー

 

裂けた ヒジ から…、

 

 

 

( 『 エルム街の悪夢4 』より )

 

ゴキブリの 足 が生える!

そして 逃げた先は 「 ゴキブリ捕獲機 」…。

 

助けに向う アリスダン は、「 同じ場面の ループ 」で “足止め” に。

 

この 「 ループ 」の回数が 多い ( クドい )演出は、地味に 好きです。

 

 

 

( 『 エルム街の悪夢4 』より、上半身が ほぼ ゴキブリになった、

デビー

 

「 ゴキブリ捕獲機 」内の デビーフレディに “箱ごと” 握り 潰され

ます。

 

 

 

( 『 エルム街の悪夢4 』より、覚醒?した アリス

 

アリスは 「 夢の中 で死んだ 友達 」の能力

( カラテ、 運動能力。 知能は…?)を 獲得していました。

 

で、リック の 「 ハチマキ 」( 手に巻く )、

デビー の 「 トゲトゲ・リストバンド 」、

シーラ の 「 超音波 発生器 」 で 武装、

 

自室の 「 写真で 覆われた 鏡 」 から、

“写真を 全て 剥いで” ( 自分に 自信を持つ、少し グッとくる 場面 )

鏡の中に 入り、ダン を助けに。

 

そして、フレディとの 最後の戦いに 挑みます。

 

 

 

( 『 エルム街の悪夢4 』より、「 夢の中 」の教会での ラスト・バトル )

 

対決は 「 格闘 」で、意外と アクロバティック。

 

『 ファイナル・ガールズ 惨劇のシナリオ 』(15年)の ラストバトル を

思い出しましたね。

 

しかし 敵わず、「 超音波 発生器 」を使う ( 上の画像 )も、

効果は いまひとつ なのは、チョット残念な気も…。

 

追い詰められた アリス が、「 割れた ガラス ( ステンドグラス)」

フレディに 向けると…、

 

 

 

( 『 エルム街の悪夢4 』より、

「 ガラスの光 」 が フレディの眼( 体内?)を 駆け抜ける?場面 )

 

「 フレディの中 」 には フレディ殺られた人々 が 蠢いていました。

 

この、「 駆け抜ける 」映像 は、結構 迫力が ありましたね~。

何となく 「 地獄 」を 思わせる 「 画 」も 素晴らしく、かなり 楽しい。

 

 

 

( 『 エルム街の悪夢4 』より、磔( はりつけ )・フレディ )

 

そして、フレディ の体から 出てきた 「 被害者の腕 」 で拘束された

フレディ は、

その後 「 手 」により 顔を 引き裂かれ “消え” ます。

 

( “トドメ” は アリスが 刺して欲しかったですね… )

 

ちょっと グロテスクな 「 磔・フレディ 」 の造形が 美しいな(?)。

 

 

 

というわけで、

「 夢・サスペンス 」 ( いつの間にか “夢の中” に… ) が弱い という、

 

シリーズ的にみると 致命的な欠点 がある 作品ですが、

 

個人的には 「 特殊 造形 」「 映像 」が 素晴らしかったので、

大満足の 作品でしたね。

 

 

 

おまけ。

 

( 『 エルム街の悪夢4 』より、

“保健室の先生” に 扮した フレディ…というか、R・イングランド