◎オペラ学研究会第49回例会(終了)

日時:2020年8月21日(金) 20時~
お話:落合美聡

タイトル: ビゼーの《真珠採り》を巡って 

プロフィール:
落合美聡(おちあい みさと)
武蔵野音楽大学大学院音楽研究科博士後期課程。専門は音楽学、とりわけジョルジュ・ビゼーを中心とした19世紀中期のフランス・オペラ。

発表内容:
ジョルジュ・ビゼーの《真珠採り》は、1863年のリリック座での初演までに多くの変更がなされた。その種は様々であるが、なかでもジャンルの変更は、最も大きな変更と言える。しかし先行研究において、この点はほとんど考察されていない。そこで本発表では、自筆の台本や楽譜を読み解き、委嘱から初演までの創作過程をたどりながら、ジャンルの変更が行われた経緯やその理由を探っていく。また、本作品の理解を深めるため、映像資料を用い、現在における本作の上演実態についても言及する予定である。