ライプツィヒのシンボル、「諸国民戦争記念碑」 | ベルリン遊歩

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ベルリンから日帰りで行ける近郊の都市と言えば、ハンブルク、ドレスデン、ライプツィヒなど。ドイツ版新幹線「ICE」や特急「IC」を使えば、どの都市も片道1、2時間ほど向かうことができます。今回訪れたのは、そのうちの1つライプツィヒ。ベルリンの南西部120キロほどのところにある大都市です。



ライプツィヒで何より有名なのは音楽。バッロク音楽の巨匠バッハがライプツィヒを拠点として活動し、この地で亡くなっています。また他にもドイツロマン派の作曲家メンデルスゾーンがこの街で活動していました。こうしたことから、ライプツィヒには音楽が文化として根付き、多くの人を引き寄せています。





そんなライプツィヒですが、音楽だけでなく他にも有名なことがあります。それは1813年に街の近郊で起きたライプツィヒの戦い(諸国民戦争)。当時ヨーロッパを席巻したフランスのナポレオンが、現在のドイツの元となるプロイセン王国や他の国の連合軍と戦ったのです。





ライプツィヒの戦いでは連合国がフランスを破り、ナポレオンは敗走することになりました。これは、当時ヨーロッパ全土に大きな影響を与えていたフランスが連合軍に破れ、ドイツがフランスの支配から自由になったことを意味しています。



このようにドイツの歴史にとって重要なライプツィヒの戦いですが、その勝利を記念して100年後の1913年に街にはモニュメント「諸国民戦争記念碑」が建てられました。それは記念碑の建造物としてはヨーロッパ最大のもので、高さは約90メートル(ビルで言うと約25階建ての高さ)もあります。





この巨大な記念碑ですが、昨年2013年がライプツィヒの戦いから200年、そして記念碑建造から100年の記念の年でした。そのため2013年に向けて長い間、修復や保全工事が行われていましたが、それがついに終わり、今では工事用の蔽いを外されて完全な姿を見せています。



記念碑の外に取り付けれた彫刻は巨大で圧倒的。そして記念碑の内部には巨大なホールが作られており、こちらにも戦士の彫刻が並んでいます。戦士は盾を抱えて下を向いて、戦死者を嘆いているかのよう。戦いで亡くなった人を慈しむかのようにホールには厳かな雰囲気が漂っていました。





こうした記念碑ですが、最上部には展望台が取り付けられています。狭い階段を延々と上っていくと地上から約90メートルの最上部に出ます。こちらは厳かな内部とうって変り、ライプツィヒの街を一望できる開放的な場所。高所恐怖症の人には厳しいですが、記念碑を訪れるなら必見です。



ベルリンから特急などで約1時間半ほどのライプツィヒ。音楽や文化だけでなく歴史も楽しむことができる街です。是非ベルリンと合わせて訪れてみてはどうでしょうか。

●Völkerschlachtdenkmal/諸国民戦争記念碑
住所:Straße des 18. Oktober 100, 04299 Leipzig
開館時間: 4~10月/毎日10:00~18:00、11~3月/毎日10:00~16:00
入場料:6ユーロ
最寄り駅: Völkerschlachtdenkmal(路面電車15号線)
ホームページ(ドイツ語/日本語):http://www.leipzig.travel/jp/___1375.html

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