脂質摂取比率上昇、糖質摂取比率減少、糖尿病予備軍減少。

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こんにちは。
日本では、一般に、脂質摂取比率が増えて、糖質摂取比率が減少して
糖尿病が増加したというのが、定説です。

この定説が真実なのか否かを検証するために、
日本全体の三大栄養素の摂取比率の推移と
糖尿病有病数や予備軍有病率の推移を
検討してみました。

すると実際には、
脂質摂取比率が増えて、炭水化物摂取比率が減少して、
糖尿病増加数が急減し、糖尿病予備軍数は減少していました。


厚生労働省は、毎年国民健康・栄養調査を実施しています。
その中で、4~5年に1回、糖尿病有病数を集計しています。
今回2016年の糖尿病有病数は、2012年に比し、約50万人増加で、
前回と同じぐらいです。(2017年9月21日に厚生労働省発表)

slide3.jpg

1990年:560万人
1997年:690万人(130万人増加)
2002年:740万人(50万人増加)
2007年:890万人(5年間で150万人増加) 予備軍:1320万人

2012年:950万人(5年間で60万人増加) 予備軍:1100万人(220万人減少)
2016年:1000万人(4年間で50万人増加) 予備軍:1000万人(100万人減少)

これで見ると、2002年→2007年の増加数が、
150万人と半端じゃないですね。

2007年→2012年の増加は、60万人で
1997年→2002年の増加、50万人と似たようなもので、
2002年→2007年の増加、150万人に比しかなり少ないです。

2012年→2016年の増加、4年間で50万人は前回と同じくらいです。

糖尿病予備軍は、2012年に約1100万人で、2007年から約220万人減少で、
国民健康・栄養調査が始まって以来の初めての減少でした。
さらに2016年は糖尿病予備群は約1000万人で、
2012年から約100万人減少で、前回と同様の傾向です。

冷静に考えて、糖尿病増加の勢いが弱まって、
糖尿病予備軍はとうとう減少に転じたことになります。

実はずっと増え続けていた炭水化物摂取比率が、
2008年から2010年にかけて、60.4%から59.4%に減っています。
2010年から2012年にかけては、59.4%から59.2%に減っています。
2012年から2015年にかけて、さらに59.2%から58.4%に減っています。 

そして、ずっと減少傾向だった脂質摂取比率が、
2008年から2010年にかけて、24.9%から25.9%に増えているのです。
さらに2010年→2012年→2015年と、25.9→26.2→26.9%と増えています

slide2.jpg

そして、これを受けて、20007年から2012年にかけて糖尿病の増加が急減して、
糖尿病予備群は220万人も減少しているのです。 
2012年から2016年も糖尿病は増加していますが、歯止めがかかっていて
予備群も前回の調査に続いて減少です。

保健所や一般の医師・栄養士の食事指導は、
旧態依然たる日本糖尿病学会推奨で唯一無二のカロリー制限食で、
数十年来不変ですので、今更この影響はないと思います。

なお、2000年~2015年まで日本の人口は
1億2700万~1億2800万くらいで大きな変化はありません。
そして、この間、高齢化はどんどん進んでいるので、普通に考えると
高齢者に多い病気である糖尿病は、より増加し易い状況だったと言えます。
それが歯止めがかかったというわけです。


<日本の総人口の変遷>
平成12(2000) 126926人
平成17(2005) 127768
平成18(2006) 127901
平成19(2007) 128033
平成20(2008) 128084
平成21(2009) 128032
平成22(2010) 128057
平成23(2011) 127799
平成24(2012) 127515
平成25(2013) 127298
平成26(2014) 127038
平成27(2015) 127095人


こうなると、炭水化物摂取が減って脂質摂取が増えて、
糖尿病の激増に歯止めがかかったという事実は、
糖質制限食の影響の可能性
がありえますね。(^^) 


☆☆☆
国民健康・栄養調査|厚生労働省
       エネルギー    脂肪エネルギー比率  炭水化物エネルギー比率
2010年   1849kcal          25.9%           59.4%
2011     1840            26.2            59.2
2012     1874            26.2            59.2
2013     1873            26.2            58.9
2014    1863             26.3           59.0
2015    1889             26.9            58.4