☆     血の糖を      細胞へやる
   <インスリン>  ;

  それではまず、 インスリンについて、
 考えて見ます。

    ◇    インスリン  、は、  
  脂肪細胞内の、 中性脂肪 、の分解を抑制。

   ◇    インスリン  、は、   
  血中の中性脂肪を分解し、
  脂肪細胞内に蓄える。

   ◇    インスリン  、は、 
  筋肉細胞に、  血糖を取り込ませるが、
   余剰の血糖は、脂肪細胞に取り込ませて、
  中性脂肪 、 として蓄える。

    ◇    肥満のメカニズムは、
  『  インスリン  、による、 脂肪の蓄積  』 。

    @    インスリン 、が、 分泌されれば、
  されるほど、  その主は、 太る ❗。

    このように、  インスリン 、 には、
  脂肪を蓄える作用があるので、
 別名で、 肥満ホルモン 、 と呼ばれています。

    インスリン 、を大量に分泌させるのは、
  糖質 、のみ 、 です。

   たんぱく質も、 
 インスリンを少し分泌させますが、
  脂質は、 分泌させません。

『   糖質の摂取→    血糖の上昇→
  インスリンの分泌→    脂肪の蓄積   』
このシステムは、
  狩猟・採集時代には、  飢餓に対する、
 セーフティーネットとして
おおいに役立っていたのですが、皮肉なことに、 現代では、 肥満への元凶となっています。

   <スーパー糖質制限食の、 4つの利点>

 ◆<糖質制限食による体重減少効果>

   ①    インスリン  (  肥満  ホルモン  ) 、が、
   基礎分泌以外では、  ほとんど、 出ない。

   ②    食事中も含めて、  常に、
  体脂肪が燃えている。

    ③    食事中も含めて、   常に、   肝臓で、
  糖新生  、 が行われ、 それに、
  かなりのエネルギーを消費する。

   ④  高タンパク食により、食事誘発熱産生  
   (   DIT  )  、   が亢進する。

    より、 タンパク質をとる   、
  高蛋白食は、 摂食時の食事誘発熱産生
  (   DIT  )   、   が、
  通常食に比べて、 増加します。

    DIT  、  による、   消費エネルギーは、
    実質吸収エネルギーの、   
   糖質では、    6 %   、
   脂質では、   4 %  、
  タンパク質で、   30 %  、 です。

   食事誘発熱産生  (  DIT  )   、   を、
 もっと簡単に説明すると、食事において、
   百  キロカロリーの糖質だけを摂取した時は、     6  キロ・カロリー  、が、
   熱 、 に変わり、 
  百  キロカロリーの脂質だけを摂取した時は、     4 キロ・カロリー 、  が、 
   熱に変わり、
  百 キロカロリーのタンパク質だけを摂取した時は、   30 キロ・カロリー 、 が、
 熱に変わり、
  消費エネルギーとして、
 カウントされる、 ということです。

     ◆<糖質を摂取した場合>
    A)   血糖値が上昇して、
   インスリン  (  肥満  ホルモン  )、 が、
  たっぷり分泌される。

   B)  体脂肪は、 燃えなくなり、
   血糖値が、 中性脂肪に変わり、蓄積される。

   C) 肝臓での糖新生は、ストップする。

   D)  高タンパク食により、 亢進した、
  食事誘発熱産生
  (   DIT  )    、 は、  なくなる。

   ①②③④、と、  A)B)C)D)、の、
  両者を比べてみれば、
  高糖質食より、 糖質制限食の方が、
  体重を減少させる効果が、 高い、
  ことが、 一目で、わかる、  と思います。

    たとえ、   低脂質食で、
  カロリー制限していても、
  糖質を摂れば、  体重の減少への利点が、
   すべて消えてしまうわけです。

     これは、  食べ物に含まれる、
  カロリーとは、  無関係の、
  生理学的な特質であり、
  あくまで、  糖質を摂るか、どうか、が、
  カギ  、  となります。

   ☆    <摂取エネルギーと消費エネルギー>

1)摂取エネルギー > 消費エネルギー   → 体重増加
  摂取エネルギー = 消費エネルギー   → 体重不変
  摂取エネルギー < 消費エネルギー   → 体重減少

   2) 通常のカロリー制限食
   (   高  糖質  食   )  、 なら、 
  「     消費エネルギー       =
   基礎代謝量    +    身体活動量
  (  運動や家事   )  +    食事誘発熱産生
    (   DIT  ) 」 

3)  糖質制限食なら、
   高糖質食の時には、  無い
 「    肝臓での、  糖新生 、で、
  エネルギーを消費    」→     基礎代謝の増加
 「   高  蛋白  食を摂取  」→    食事誘発熱産生    (   DIT  ) 、  の増加 
 、が認められる。

    1)は、  生理学的事実です。

  2)3)を比較すると、
  糖質制限食の方が、  高糖質食に比し、
  体重が減少しやすいことは、 明白です。

  ☆   <推定エネルギー必要量と糖質制限食>

    減量を目指す時に、
  日本糖尿病学会の推奨のように

 男性:  1400~2000kcal/日
 女性:  1200~1800kcal/日

  といった、厳しいカロリー制限は、
 必要ありません。
  「  日本人の食事摂取基準  」
 (  2015年、  厚生労働省  )
に示す、 推定エネルギー必要量の範囲、
http://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-10904750-Kenkoukyoku-Gantaisakukenkouzoushinka/0000041955.pdf

推定エネルギー必要量/日
                  男性                  女性
15-17才         2500 2850 3150           2050 2300 2550kcal
18-29才         2300 2650  3050          1650  1950   2200
30-49才         2300 2650  3050            1750  2000  2300
50-69才         2100 2450  2800           1650  1900 2200 
70才           1850 2200  2500            1500  1750 2000

身体活動レベル    低い 普通 高い         低い  普通  高い

くらいが目安です。

このように、冷静に理論的に考えると、
糖質制限食以外で減量することは、
 極めて困難であることがわかると思います。

  上記の推奨通りに、
  糖質制限食を実践しているのに、
  体重が減少しない場合は、
以下のように、「基礎代謝が低い」とか、
 「大食漢」とかがあります。

<基礎礎代謝が低い場合は?>
基礎代謝が低いタイプの人は、
「糖質制限  + カロリー制限」が必要です。
 基礎代謝が低い人は、
 「推定エネルギー必要量」
が、通常より、少なくなる、ということです。
女性に時にあり、数%くらいの比率です。

<大食漢タイプの場合は?>
大食いの方々が時におられます。
  やはり、 数%の比率です。
  自分は、 大食いなのに、
 それに気がついてないことがあります。
   例えば、 家族が、皆が、 大食いなので、
 そんなものと思っている場合です。
  他人と自分の食事摂取量を比較することも、
 必要です。
  このタイプは、
 「  糖質制限食  +  人並みの摂取カロリー  」 、  が、 必要です。
人並みの摂取カロリーとは、すなわち、
 「  推定エネルギー必要量  」 、 です。

    <減量できないときは?>
1) 
いつのまにか、糖質制限が緩くなった、
 可能性があります。 

2) 
何らかの理由で、基礎代謝が低下した、
 可能性があります。 

3) 
大食いタイプ、或いは知らぬ間に、
摂取カロリーが多くなった、
 可能性があります。 

4)
すでに、BMI20以上~25未満で、
 適正体重になっていることがあります。

江部康二  医師 。