☆ 赤血球は、酸素の運び屋。
その中には、 酸素とくっつく、 ヘモグロビン、という、 鉄 、 とも絡む、 たんぱく質 、が詰まっています。
その数は、 1つの赤血球の中に、 2億個以上。

この、 ヘモグロビンに、酸素が結びついていない時に、 赤血球は、暗い色のまま。

一方で、 酸素がたくさん結びつくと、どんどん明るい色になっていくのです。

この明るい色をした赤血球が、 全身に、酸素を運んでくれると、 カラダの組織の働きが盛んになります。
例えば、 皮膚では、新しい細胞への入れかわりが進むために、 キメが細かく、 若々しい肌を保ちやすくなるのです。

では、 赤血球が鮮やかな赤色ではなかった人たちには、 何が起きているのでしょうか?
実は、ある原因によって、 赤血球が酸素をうまく運べなくなっているというのです。
先ほどの実験で、 赤血球の色が悪かった、この、4人を追跡調査。
次は、血液検査で、より詳しく分析します。 調べてくれるのは、 血液内科の専門医 濱木珠恵さんです。

まず、注目したのは、 赤血球、 の、 平均的な大きさ、 を示す、 MCV 。
「 75 、 ということは、 基準値より少し小さくて、 要は、 赤血球が、 小粒の赤血球を作っちゃっている、 という事なのですね。 カラダの中の全体としては、 鉄分が不足している可能性がある、 と思います 」 ( 濱木さん ) 。
なんと、 鉄分不足!

鉄分は、ヘモグロビンの材料となる大切な栄養です。
不足すると、 こんなことに!
赤血球の、形も、大きさも、 バラバラ。

さらに、 色の違いも!
真ん中が白く見えるのは、ヘモグロビンの量が通常より少なくなっている証拠なんです。

彼女のヘモグロビンの量をチェックすると、 やはり、 基準値を下回る、 11・1 。

こうなると、 赤血球たちが、 カラダを巡っても、 全身は、 酸素不足になりがち。
めまい、や、息切れに悩まされます。
さらに、 鉄不足は、 抜け毛が増えたり、爪も割れやすくなるなど、大きな影響を与えるのです。

濱木さんによると、自覚症状のあるなしを別にしても、全体の4分の1ぐらいの女性は鉄分不足だったり、それによる貧血があるとのこと。
貧血になると、 赤血球の色も悪くなっていくものなのです。
右側は、 酸素を運んでいる時の、 赤血球。
赤血球のヘモグロビンが、酸素とくっついている状態だ、と、 鮮やかな赤色になります。
それに対して、 酸素とくっついていない、 左側の赤血球の方は、 暗い色になります。

さらに下の段は貧血になった人の赤血球。
貧血になると、赤血球の色自体が薄く、淡い色になっていきます。
ヘモグロビンが減っているため、 色素が減って、淡い色になるのです。
「 赤い色が鮮やかだと、 血色も良くて、 肌のつやも良く見えます。 でも、赤血球の色が薄くなっていくと、 白い顔になっていって、 能面のような青白い顔になるのです。 美白とは違って、 青白い感じの、ちょっと幽霊みたいな顔になっていくんです 」 ( 濱木さん ) 。
そう、鉄分不足の貧血になると、赤血球の色が薄くなり、血色が悪くなってしまうのです!
自分が貧血かどうか、簡単にチェックできます。
鉄分の不足について、 貧血に関係がある、 7つの項目が並んでいます。

2つ以上を、チェックが入ると、 鉄分の不足による貧血の疑いがあるそうです。
項目らのうちの上の、 5つは、 貧血があった時に出てくる症状です。
飲み物に入っている氷を食べてしまうというのは、 濱木さんによると、 「 異味症 」 、 という、 鉄分の不足による、 貧血の時に出ることのある症状で、 味覚や嗜好が、 おかしくなって、ガリガリしたものを食べたくなるのだそう。
昔は、 よく、 土壁を食べる、 などの症状として知られていました。
そして、 項目らのうちの下の、 2つは、貧血になるかもしれない、 リスクです。
他にも、 女性の場合には、 出産や生理で、鉄分が出ていく、 機会らが多いために、 鉄分不足での貧血になる、 リスク 、 が高いのです。
「 女性は、 鉄分 、が、 3千 ミリ・グラム 位 、は、 カラダの中にあるのですが、 出産すると、 5百 ミリ・グラム 位 、は、 失うと言われています。
爪が、もろい、 というのは、カラダの中の鉄分が足りない可能性がある、という事です 」( 小松教授 ) 。
では、 貧血になる人は、 足りない鉄分は、 どの位なのでしょうか。
濱木さんによると、 1日で推奨されている摂取量が、 10.5 ミリ・グラム。
それに対して、国の調査によると、摂取できている量は、 平均して、 7・4 ミリ・グラム 、 ほど。
1日あたり、 およそ、 3 ミリグラム足りないのだとか。
鉄分を多く含む食材といえば、 レバーが有名ですが、 レバーが苦手という人も多いのでは? 。
「 鉄分を多く含む食事をたくさんとっていただくことが、 まず、 大切になります。 レバーだけじゃなくて、 意外と、色んな食材に、鉄分は含まれているんです 」 ( 濱木さん ) 。

卵やお肉、のりやひじきなど、レバーだけじゃなく、 色々とありますね!
鉄分を意識して、タンパク質らと、ビタミンらに富む、 食事を心がけましょう!