私たちの周りには、たくさんの種類の食べるアブラがあります。
いずれもカロリーは、大体1g につき9Kcal だと言います。

そこで問題。
同じカロリーなら、たくさん食べれば同じように太るのでしょうか?
京都大学教授・河田照雄さんがある実験を行いました。
成長期のマウスを2つのグループに分け、大人として成熟するまでの10 週間、違ったアブラを使ったエサ食べさせて、太り具合を比較したのです。
1つめのグループにはラード。もう1つのグループには、謎のアブラを添加しました。もちろんカロリーは同じにします。

どちらのマウスも成長するにつれて体重は増えていきましたが、途中から、その体重の差がどんどん開いていきました。

10 週間後。Aのマウスの体重は、標準より20%ほど増加。
ところが、謎のアブラを加えたB のマウスの体重は、A のグループより15%ほど少なかったのです。
カロリーは同じでも、太りにくいアブラがあるのです!
太りにくい謎のアブラの正体、それはオメガ3!

実は、食べるアブラは大きく4つのグループに分けられます。※以下、主成分による分類です。

1つめが飽和脂肪酸。
バターや牛肉など肉類全般に含まれるアブラです。
2つめがオメガ9。
オリーブオイルや豚肉・鶏肉などに多いアブラです。
3つめがオメガ6。
トウモロコシや大豆など植物性のアブラの多くが含まれます。
そして今回の主役、オメガ3。
エゴマ油やアマニ油も含まれ、魚に多いアブラです。
しかも、これら4つのグループは、大きく2つに分けられます。
それが「体の中でつくれるアブラ」と「体の中でつくれないアブラ」です。
つまりオメガ3とオメガ6は、食べないとどんどん足りなくなっていくのです。
とはいえオメガ6は、調理などにたくさん使われているので、私たちは過剰摂取気味。
では、オメガ3はどうでしょうか。
実際に食べている量を年代別に調べてみると…。

※1 日あたり 2005 年および2006 年「国民健康・栄養調査」主な脂質摂取量の50 パーセンタイル値より作図
どの年代の人も、これまで推奨されてきた1日の目標値に全く足りていないという驚きの状況。
それは、オメガ3の熱に弱いという性質も原因のひとつにあります。
不足がちなオメガ3、積極的にとりたいですね!
さて、その上手な摂取方法を考えるために、ある実験を行いました。
ご協力いただいたのは、番組にもご出演いただいたニッチェの近藤さんです。

近藤さんのお腹の中をのぞいてみると…

取材協力:PL東京健康管理センター
青い部分が皮下脂肪、赤い部分が内臓脂肪。
平均的な女性(右)と比較してみると、その差は一目瞭然です!
特に悪いのは、血中の中性脂肪の値189mg/dl。基準値(30~149mg/dl)の上限を超えています。
そこで、スプーン1杯のオメガ3のアブラを毎日とるということにトライしてもらいました。

このオメガ3のアブラには、毎日とる上で便利な点があります。それは無味無臭であること。その特徴をいかし、このアブラをさまざまな物にかけて食べてもらいました。
オメガ3は熱に弱いという性質がありますが、おみそ汁に入れるくらいは問題ありません。

守るべきは1 日1 回スプーン1 杯[小さじ1(5ml)]。
それ以上はとらないようにし、カロリーオーバーに注意します。
とっても食生活が荒れていると評判だった近藤さん。
一体どうなることかと思っていたら…
1か月後。驚きの結果が!

今回行った実験では、中性脂肪値の低下以外にも、体重がマイナス2.6Kg、さらにお通じがよくなる、花粉症が軽減するなどの効果も本人には感じられたそうです!