夢を見る浅い眠りの「レム睡眠」を起こす、

    2つの遺伝子らを見つけた、と、

  理化学研究所などの、 研究グループが、 29日に発表した。

   研究グループは、 睡眠障害の病態解明や、

  治療法の開発に貢献できる、 と期待している。


   研究論文は、  28日付の米科学誌な、 セル・リポーツに掲載された。

哺乳類や鳥類の睡眠には、 身体は寝ているのに、

  脳は起きている、 

    「 浅い眠り 」 、の、  レム睡眠 、 と、

  「 深い眠り 」 、の、 「  ノンレム睡眠  」 、

  とががあり、

   レム睡眠の時に、 夢を見たり、

  この睡眠状態が、     記憶の定着に関係している、    と、 されている。


   特に、  レム睡眠 、は、   人間を含む動物にとって、   重要とされているが、  分子、遺伝子レベルでの、

  詳しいことは、 分かっていなかった。

理化学研究所  (  理研  )    生命機能科学研究センター合成生物学研究チームの、  上田泰己チームリーダー

  (   東京大学大学院医学系研究科機能生物学専攻システムズ薬理学教授   ) 、    らは、

  レム睡眠を司ると考えられている、神経伝達物質、な、  「  アセチルコリン  」 、   に着目。


   アセチルコリン、への、 受容体となる、

  タンパク質を作る、 いくつもの遺伝子らを欠いた、

  マウス 、 を作り、   睡眠状態を詳しく調べた。


    その結果にて、  「  Chrm1  」 、と、 

  「  Chrm3  」 、  という、    タンパク質から成る、

  2つの遺伝子らが、

  レム睡眠、や、ノンレム睡眠に関係することが判明。


   マウスの、脳波や筋電図を測定して、

  より詳しく解析したところ、

  「  Chrm1  」 、 遺伝子を欠いた、  マウス 、 は、

  レム睡眠、 が、  約  34分、

  ノンレム睡眠、が、  約 117分 、 を、

  それぞれが、 減少した。


   また、 「Chrm3」、 なる、  遺伝子を欠いた、

  マウス 、 たちは、    ノンレム睡眠だけ、

  約 153分 、 と、  大幅に減った。


   一方で、   レム睡眠は、  

  1回の持続時間が短くなったものの、

  頻度は増えて、 総量に、大きな変化はなかった。


  さらに、  両遺伝子を同時に欠失させると、

  レム睡眠は、  ほとんど、 検出不可能なほどに、

  減少した、 という。


  こうした研究結果から、  研究グループは、

  「Chrm1」、「Chrm3」、 という、  

  2つの遺伝子らが、  睡眠の量を調節し、

  レム睡眠を起こすために、不可欠である、

  と、 判断した。


   このほかに、  レム睡眠が、 ないように、

  遺伝子を操作した、  マウス、  つまり、

  夢を見ないと思われる、マウスも、

  生存することが、明らかになった、としている。

図  野生型とChrm1/Chrm3遺伝子欠失マウスの睡眠量の比較(提供・理化学研究所)
図 野生型とChrm1/Chrm3遺伝子欠失マウスの睡眠量の比較(提供・理化学研究所)