☆ 読売新聞オンライン ;
カテーテル治療で、 僧帽弁を修復…
クリップで、 血液の逆流を防ぐ
閉まりにくくなった心臓の、 「僧帽弁」を、 血管から入れた、 カテーテル ( 管 ) 、 を使って、 修復する治療が登場し、 今年の4月から、 保険が利くようになった。
心機能の低下や、 高齢で、外科手術が難しい人に、 治療への道を開くもので、
千葉県は、 市原市の男性 ( 76 ) 、 は、 先月に、 この治療を受けて、 順調に回復している。 ( 森井雄一 記者 ) 。
■心不全状態に ;
男性は、 今年に入って、 息切れが目立ち始め、「布団を動かすだけでも苦しかった」。
心不全の典型的な症状で、 検査で、 僧帽弁閉鎖不全症 、 と、 わかった。
僧帽弁は、 心臓の左心房、と、 左心室、 との間にある。
血潮は、 ここを通って、 左心房から、 左心室に流れ、全身に送り出される。
僧帽弁閉鎖不全症は、僧帽弁が傷ついたり、 心臓が拡大して、閉じにくくなったりして、 血潮が逆流し、 心不全状態になる。
この男性の場合は、 弁を治療すれば、 心不全症状の緩和が期待できたが、
年齢や、 心機能の低下から、 外科手術は、 リスクが高い、 と考えられた。
そこで、 東京大特任講師の金子英弘さんは、 「経皮的僧帽弁接合不全修復システム」による治療を勧めた。
マイトラクリップ、 とも呼ばれるカテーテル治療だ。
東大病院に入院し、7月中旬に治療を受けたところ、 血液の逆流は、 減り、
心 不全の症状が治まった。
男性は、 「 以前は、 息苦しくて、 長く話せなかった。 いまは、 10分でも20分でも、 話し続けられる 」 、 と改善を喜ぶ。
■開胸より負担軽減 ;
この病は、 症状が軽いときは、 治療せず、 定期的な経過観察でよいが、 重くなると、 息切れ、や、 めまい、 不整脈が起きる。
心不全の悪化、への原因にもなる。
逆流を止める処置が、 必要で、 胸を切り開いて、 弁を修復するか、 人工弁に置き換える、手術が行われてきた。
患者の多くは、 高齢者で、 心臓の働きが、 悪かったり、 外科手術に耐えられない、 と、判断されたりして、 手術を断念する人も、 多かった。
マイトラクリップ 、は、 僧帽弁の先端を、 クリップのような器具で、 つなぎ、 血液の逆流を食い止める。
脚の付け根の静脈から、 カテーテルを挿入し、 超音波画像を見ながら、 心臓まで移動させて、 処置をする。
開胸手術に比べると、 体の負担は、 大幅に軽減される。
金子さんは、 「 手術が受けられなかった、 多くの患者が、 この治療法で、 恩恵を受けるだろう 」 、 と話す。
海外では、 実績のある器具だが、 国内では、 使われ始めたばかり。
日本循環器学会などが、 適正使用の指針を作り、 患者の選択基準や、実施施設を限定している。
対象は、 心不全症状のある、 僧帽弁閉鎖不全を患い、 外科手術が困難な患者。
この治療ができるのは、 循環器内科や、 心臓血管外科の専門医らが、 複数が在籍し、 カテーテル治療や、 開胸手術の実績が、 豊富で、 重症の、 心不全治療を安全にできる、 病院に限られる。
7月末の時点で、 全国の、 十数病院で、治療を受けられる。
金子さんは、 「 僧帽弁の修復だけが、 目的ではなく、 心不全への治療の一環、 と、 考えてほしい。 この治療を受けた後も、 継続的な診察や投薬などで、心臓を守っていく必要がある 」 、 と話す。
心臓の弁のカテーテル治療では、 大動脈弁狭窄 ( きょうさく ) 症に対する、 「 経カテーテル大動脈弁留置術 ( TAVI 」 、 が、 2013年に、 承認され、 広く行われている。
☆ 女性の視点を東京の防災に生かそうと、 「 女性防災ネットワーク・東京 」 、 が発足し、 初めての交流会が、 21日に、 東京都内で開かれた。
防災活動の普及啓発、 などに取り組む、 ボランティアや、 医師らの、 女性の、 7人が、 中心となって呼びかけた。
災害時に、 避難所のトイレが、 不衛生で、 使いにくかったり、 授乳や着替えの場所が、 なかったりして、 女性は、 困ることも多い。
約 百人が参加した交流会では、 5人が、 防災の課題について述べ、 脳性マヒを持つ、 五位渕真美さんは、 「 避難所には、 障害者用トイレが少ない上、 男女が一緒 」 、 と、 改善を訴えた。
呼びかけ人で、 5児の母の吉田穂波・神奈川県立保健福祉大教授は、 「 災害で、 女性が困らないようにすることは、 配慮が必要な人や、 男性にとっても、 プラスになる。 東京の防災を、 多くの人のつながりで、 充実させていきたい 」 、 と話している。
今後も、 月に1回程度を、 交流会を開き、 意見を交換する。
参加申し込みは、 同ネット・ワークのホーム・ページ ( https://gdn-tokyo.localinfo.jp/ )で。
