☆    blog   カラパイア  ;

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 カラスたちは、  様々な道具を使いこなすことができるし(関連記事)、       作って利用することもできる。      更には、  それを改良して、 最適化をはかることができる、   という。

  では、  彼らは、   どのようにして、そのやり方を知るのだろうか? 。  最新の研究によると、   カラスたちが、 道具の形状を記憶して、記憶から再現できる、   という、  驚きの事実を伝えている。

・道具を自作する、 カレドニアカラス ;

   主に、     ニューカレドニアに生息する、     カレドニア・ガラスたちは、     野生の環境において、  道具を自作し使用するカラスとして、有名だ。        特に多いのが、 届きにくい場所の餌を釣り上げる、 フックのような道具だ。

   だが、  カラス達が、   道具のデザイン           (    さらには、   それを改造し、   最適化する方法   ) 、    を学ぶ方法については、 これまでは、 はっきりしなかった。    これは、 本能的なものなのだろうか、 それとも、  ほかのカラス達の行動を見て、 学ぶのだろうか? 。

   これは、  人間以外では、  滅多に観察されることがない、  「  累積的文化進化( cumulative cultural evolution  )」 、  と呼ばれる、 事象の一例かもしれない。

  だが、  それは、  カラス達が、  本当に、 道具のデザインを記憶し、再現している場合にのみ言えることだ。

  カラスが、  そうしたことを行なっているか、 どうかを調べるために、ケンブリッジ大学のサラ・ジェルバート(Sarah Jelbert)氏らは、野生で捕獲したカレドニアガラスの8羽で、 実験を行なった。

・カラスはどのように道具の作り方を学ぶのか ;

 まず、  カラスたちが、  良い道具を認識するよう訓練した。    各カラスは、 ”自販機”で使える厚紙で作った引換券を、大きい券の2枚か、  小さい券の2枚かから選ぶことができる。

    餌は、   大きい引換券か、小さい引換券の、 どちらかを入れたときしか出てこない。                最初に、 カラスの全羽が、 大きい券の使い方を教えられ、試験フェイズののちに、 小さい券の使い方も教えられた。        “正解”の券を自販機に入れると、 後ろ側で隠れていた実験者が、 肉を出す。3_e20・記憶から最適な道具を作り出す ;

 面白いのは、ここからだ。       各条件付け局面ののちに、   カラスには、    大きな厚紙が、  1枚が、 与えられた。        すると、    それで、  どうするべきかは、  特に指示されなかったのだが、  カラスは、  爪やクチバシで、  正解の券の大きさになるよう、 厚紙を引き裂いた。

 つまり、  すでに使い方を把握している自販機に使う道具を自分で作り出したのだ。1_e20     カラスたちが作成した、 引換券をスキャンしたもの。     各カラスの名前のすぐ下の行は、 雛形を見せられる前に、 カラスが作ったもの。

      グラフでも示されているように、   ほかの仲間よりも、 再現能力が秀でたカラスもいた。           その賢いカラスは、 券の大きさを記憶し、   できるだけ、 それに近いものを再現する才能が、 はっきりと優れていることを示している。

・野生の環境なら道具の再現力も高まる可能性;

 野生では、  記憶されたデザインと、 実際に、   カラスが再現するものの忠実性は、高まるだろう、 と、 研究者は述べている。

   実験で使用された厚紙は、 まっすぐに裂けていないが、 引き裂いた葉っぱなら、   カラスにとって、再現がもっと容易であろうからだ。

    カラスが、  道具の形状を憶えていられる期間については、 実験環境よりも、 野生での方が、 長くなる可能性が高いために、 それをはっきり知るには、さらなる実験が必要になる。

   「   結果は、   我々が知る限り、 人間以外で、 道具を作成する種が、   過去に報酬を得られた、  雛形のサイズと一致する道具を作れることを始めて実証したものだ   」 、    と、  論文にはある。

  カレドニア・ガラス達が、   累積的文化進化の証拠を示している理由への解明へ向けた、   第一歩となったようだ。

   研究論文は、 『Nature Scientific Reports』に掲載された。