☆ 「 理想食 」 、への移行プログラム ;
三石巌: 全業績ー6、
分子栄養学の健康相談、 より ;
ここで、 「 理想食 」 、
と、 いっているものは、
タンパク質 、と、 ビタミン類とを、
必要にして、 十分なだけ、 とる、
食事 、 をさします。
その理想食をとる事によって、初めて、
全ての、 代謝 、らが、
スムーズに行われ、
高い健康レベルが保たれる、
というのが、 私の考え方です。
むろん、 私の頭の中には、
われわれな、 日本人の食習慣が、
『 低 タンパク 食 』 、
『 低 ビタミン 食 』 、
の、 性格をもっている、
という、 認識が、 あります。
また、 同時に、
各種の、 ビタミン 、 の、
要求量に、
大きな個体差 、 があって、
すべての人の体 、 が、
ほとんどが、 例外を、 無しに、
いくつかの、 ビタミン 、らを、
大量に要求している、
という、 見方があります。
ですから、
理想食 、と、 一口にいっても、
その内容は、
人それぞれに、 違う 、 のです。
私ごとにわたって、 恐縮ですが、
私が、 鉛中毒患者でありながら、
大きな支障をなく、 暮らしているのは、
ひとえに、 理想食のたまもの、
と、 私は、 思っています。
私の理想食の内容は、
ここまで、 発表したとおり、
多種多様の、 栄養補助食品らを、
ふくんでいます。
私としては、
この種のものは、
理想食を構成するために存在する、
と、 考えます。
したがって、
これは、 本質的に、 薬ではないのです。
理想食への移行を、 いきなり、
やってのけて、 平気な人がいるか、
と、 思うと、
どこかに故障がおきて、
不満をもらす人が、 います。
何十年もひきつづき、
『 低 タンパク 食 』 、や、
『 低 ビタミン 食 』 、 を、
とっていれば、
どれか、 いくつかの代謝が、
ほとんど、 休眠状態におちいっている、
恐れ、が、 あります。
そこに、 理想食を与えられたら、
あっちでも、 こっちでも、
寝た子がおきるので、
ご当人の体は、
面食らわざるをえません。
いいつもりで、 栄養補助食品や、
ビタミン剤をとったのに、
下痢が、おきたり、
湿疹が、 できたり、
おなかが、 張ったり、 という、
ケースが、 しばしば、 みられるのです。
よく、 「 栄養のバランス 」 、
という、 言葉が、 聞かれますが、
必要なのは、
栄養素のバランス 、では、 なく、
絶対量 、 です。
現実には、 かりに、
バランスは、 取れていても、
絶対量 、 は、 不足している、
のが、 普通だ、 と、 思います。
そういう、 栄養失調食であれば、
病気にならないのが、 不思議です。
それで、 健康だという人がいれば、
それは、 綱渡り的な、 健康状態 、です。
ここで、 「 移行 プログラム 」 、
と、 いっているものは、
栄養失調食から、 理想食 、 への、
切りかえのための措置を意味します。
ここでの難関は、
その人にとっての、 理想食、 の、
内容が、 つかめないことです。
だから、 タンパク質は、ともかく、
ビタミン類は、 徐々に増量し、
十分に大量にとった段階で、
体調を検査します。
☆ 低血圧や、高血圧の人は、
血圧を測ってもらい、
肝臓病の人は、 GOT 、や、
GPT 、 などの、
酵素 コウソ 、 の濃度を測ってもらい、
糖尿病の人は、
血糖値を測ってもらいます。
肩がこる、 とか、 膝が痛い、とか、
胃の調子が悪い、 とか、
疲れやすい、 とかならば、
医者に診てもらわなくても、
異常は、 わかります。
こういった、 症状が、 無くなったら、
ビタミン E 、 などは、
少しずつ、 減らしてゆきます。
そして、 どこまで減らして、
大丈夫か、 への、 見当をつけ、
それを、 維持量 、 とします。
たとえば、 H夫人の弟さんが、
高血圧、糖尿病で、 倒れて、
入院した時には、
ビタミン C 、 の、 3 g 、
ビタミン E 、 の、 千 IU 、
配合 タンパク
( プロテイン ) 、 の、 30 g 、
という、 指示をしました。
むろん、 これは、 最大量に近く、
それを、 目標として、
増量していったのです。
これは、 食事の内容への指示ですから、
医者に、ことわる、
必要は、 ありません。
弟さんは、 これで、
完全に、回復してゆきました。
その段階で、 ビタミン E 、は、
3百 IU 、 にまで、
落としましたが、
現在では、 それで、
糖尿病は、 おさまっています。
元記事は、こちら
https://www.facebook.com/tokumi.fujikawa/posts/1364687643647556
☆ 脂質と生命 ① ;
生物は、 水がなければ、生きてゆけません。
からだを構成する分子群は、
食品からはいってきた、 分子群との間で、
結びついたり、 はなれたりして、
姿をかえながら、
生命現象を作り出しています。
分子と分子との反応を助けるのが、
水 、 H2O 、 たち、 です。
私たちの体には、 60 パーセント程の、
水分がある事をご存じでしょう。
体内の水分は、 血液となって、
血管のなかを流れ、
毛細血管から、にじみ出して、
各組織を浸し、
やがて、 リンパ管へと集められ、
再び、 血管へ、 という、
循環をくり返します。
組織を作っている細胞は、
体液のゆるやかに流れる環境に住んでいる、
と、 表現してよいでしょう。
細胞の内側にも、 水溶液があります。
内と外とでは、 とけこんでいる、
物質の量が、 同じでは、ありません。
細胞たちが、 生きてゆくためには、
水の中に住みながら、 内と外とに、
特別な環境をもっていなければ、
ならないのです。
水の中で、 独立した環境を保つためには、
境界が、なければ、なりません。
その境界は、 単なる仕切りではなく、
物質を選択して、 とり入れたり、
ホルモン 、 達のもたらす情報を、
キャッチしたりする、 能力を備えている、
ことが、 要求されます。
体は、 このむずかしい問題を、
脂質 、 を利用する事によって、
解決しました。
脂質の特性は、 水に溶けない事ですが、
中には、 水になじむ部分をもつ、
脂質も、あります。
水に対しての、 相反する、
2つの性質らを兼ねそなえた、
脂質―リン脂質 、 が、
二層に並んで、 膜構造を作った時に、
細胞たちは、
理想的な働き場所を確保したのでした。
☆ 人のような、 多細胞生物では、
細胞らの各々は、
勝手な振る舞いを許されません。
お互いの間に、
何らかの情報交換があるはず、
と、 お考えでしょう。
細胞は、 膜に、
糖の枝 、 を、 生やしています。
この枝は、 細胞の目印になったり、
ホルモン 、 のような、 特定の物質を、
つかまえたりするのに、役立っています。
ガン細胞では、
その膜の表面の糖のようすが、
かわってしまいます。
これが、 ガンに特有の、
異常な増殖に関係している、
と、 考えられています。
細胞と細胞をつなぐ、
< 結合組織 > 、 では、
のり 、 の役目をする、
コンドロイチン 硫酸 、 などの、
ネバネバした、 粘質多糖体 、が、
重要です。
これは、 ねばり気をもっているので、
組織のつくりを保ったり、
潤滑油の役をしたり、
水を貯めたり、 などの、
色々な働きをしています。
タンパク質から成る、 ホルモン 、
の、 成分となっている、 糖も、あり、
ミネラル 、 などを運ぶ、
空母 タンパク ≒
キャリア・タンパク 、 に、
糖 、 が、 必要なものがある、
ことも、 解ってきました。
細胞膜における、 糖 タンパク 、
などには、 興味が、無い、
という人が、 あるかもしれません。
けれども、
血液型 、 と、いわれるものが、
赤血球の膜にある、
複合糖質 、 ら、 への分類におけるものだ、
と、 わかったら、 身近に感じて頂ける、
のでは、 ないでしょうか。
☆ 繊維状な、 タンパク質である、
『 コラーゲン 』 、 とは、 何か ;
骨や皮を煮ると、 ゼラチン ≒
膠 ニカワ 、 が、 とれる。
煮て、 ゼラチンになる物質を、
「 コラーゲン 」 、 という。
日本語で、いえば、 これは、
「 膠原 コウゲン 」 、 である。
コラーゲン 、は、
タンパク質の一種である。
コラーゲンを組み立てる、
アミノ酸たちのうちで、
「 プロリン 」 、と、
「 リジン 」 、 とには、
酸素 サンソ 、 O 、 の、 一つ、 と、
水素 H 、 の、 一個 、 とが、
結びついてある、
水酸基 OH 、 な、
枝 、が、 ついている。
その枝をはやす、 代謝には、
助酵素として、 ビタミン C 、
が、 登場する。
ビタミン C 、 が、 なければ、
まともな、 コラーゲン分子は、できない、
という事だ。
コラーゲン 、は、
繊維状な、 タンパクである。
その線維が、 三本が、 まとまって、
三つ編み状になっている。
これを、 「 コラーゲン・へリックス 」 、
という。
へリックス 、とは、
らせん 、 の意味だ。
コラーゲン・へリックス 、は、
全体として、 らせん型になっている。
前述の水酸基 OH 、 な、 枝がないと、
この構造にならないのである。
三つ編みのへリックスにならない、
コラーゲンは、 まともではなく、
強度が、 不足する。
コラーゲンは、 硬骨でも、軟骨でも、
結合組織でも、 主な成分になっている。
これが、 まともにできないと、
硬骨も、軟骨も、結合組織も、 弱い。
ぎっくり腰も、 脳出血も、 原因は、
不完全な、 コラーゲンにある。
〔 三石巌全業績−11 健康ものしり事典
( 絶版 ) P124 より 抜粋 〕