☆ 筋肉、 と、 ATP、に、クレアチン燐酸;
☆ 栄養とは、
「 からだを活動させる条件 」 、
に、 ほかならない。
本書で問題にする、 栄養素は、
タンパク質である。
したがって、 ここでは、
タンパク質を中心の理論を展開する、
ことになるが、
スポーツにとって重要な栄養素は、
もう一つある。
それは、 ビタミン E 、 だ。
今日、 ビタミン E 、を知らずして、
スポーツを語るのは、
とんでもない、時代遅れであろう。
これについては、
「 ビタミンE健康法 」 、 に、
くわしく書いておいたが、
ここに、 要点をかいつまんでおく。
スポーツの主役は、 筋肉である。
この筋肉が、 瞬間的に発生する力を、
「 瞬発力 」 、 という。
多くのスポーツにおいて、
瞬発力の大きいことは、 有利である。
幅とびでは、 脚の筋肉の瞬発力が、
野球の投手では、 腕の筋肉の瞬発力が、
決定的な意味をもつだろう。
瞬発力の大小は、
1つには、 筋力の問題であり、
1つには、 筋肉に発生する、
エネルギーの問題である。
前者には、 タンパク質がかかわり、
後者には、 ビタミン E 、がかかわる。
生体が必要とする、 エネルギーは、
一応は、 すべてが、
ATP
( アデノシン 三リン酸 ) 、から、
得られる。
したがって、 ATP 、らを、
何から作るかが、 問題になる。
瞬間的に、 筋肉が収縮するときに、
ATP 、への原料は、
クレアチンリン酸 、 である。
そして、 この物質を、
筋肉中に保持する役割を、
ビタミン E 、 が、 負っている。
ビタミン E 、が、 十分に存在しない、
筋肉は、
クレアチンリン酸に逃げられる。
このものは、 尿のなかに、
捨てられてしまうのだ。
クレアチンリン酸 、が、
ATP 、 をつくる代謝には、
酸素 サンソ 、は、 必要が、無い。
ところが、 連続的に、
筋肉を活動させるときの、
ATP 、たちは、
脂肪酸の酸化によって、作られる。
したがって、 スポーツのような、
過激な運動では、
大量の酸素が、 要求される。
ところが、 ビタミン E 、が、
十分に存在しない場合には、
あるいは、 それが、
ほかの用途に向けられた場合には、
呼吸によって取りいれた、
酸素の、 43 % 、は、
ATP 、への合成に、利用されない。
これを、 100 % 、にまで、
上げることが、できれば、
筋肉への酸素の供給は、
『 2倍 』 近くに増加する。
これが、 ビタミン E 、の、
もう1つの効果である。
スポーツは、 発達した筋肉に、
十分な、 ビタミン E 、が、
与えられた時に、はじめて、
かっこうがつく、と、
現代科学は、主張する。
では、 筋肉の発達とは、 何だろうか。
筋肉の構成をみると、
それは、 膜に、
繊維が包まれた形になっている。
この筋繊維が、太くなった時に、
筋肉は発達した、 と、いわれる。
筋繊維は、 10本前後の、
筋原線維のなかに、
「 フィラメント 」 、と、よばれる、
『 タンパク 繊維 』 、が、並んでいる。
フィラメントの数が、ふえれば、
筋原繊維も、太くなり、
筋繊維も、 太くなる。
スポーツマンは、
フィラメントの数をふやす、
努力が必要だ。
そのことは、 ただちに、
高タンパク食につながる。
● 運動前に、 高タンパク食を ;
ラットを使った実験のデータがある。
普通食でも、高タンパク食でも、
運動をすれば、 筋肉が発達することが、
それの重量の増加によって、
はっきりと、わかる。
運動の前でも、後でも、
高タンパク食をやれば、
発達は、よくなる。
そしてまた、 運動前の高タンパク食が、
もっとも有利である。
しかもまた、
筋肉の、 1グラムあたりの発生する力は、
運動前の高タンパク食によって、
いちじるしく大きくなる。
運動がすんで、2~3時間もすれば、
高タンパク食のありがたみの、
うすれることも、よく、わかる。
ここから、 スポーツ選手への、
教訓を引きだす、 とすれば、
平常から、 高タンパク食をとった上で、
練習や本番の前には、 さらに、
タンパク質を増量せよ、 という事だ。
スポーツ 、 というものは、
シゴキ 、という程の事は、なくても、
厳しさをもっている。
これは、 必然的に、
ストレッサー 、となる。
これへの対策としても、
タンパク質が、必要になるはずだ。
同時に、 ビタミン C、
ビタミン E 、も、 必要になる事は、
すでに、 書いたとおりである、
これらな事らを、 十分に納得し、
量的な計画を立ててこそ、
スポーツに科学を取り入れた事になる。
それを棚にあげて、
スポーツの振興を叫ぶのは、
国際競技が頭にない、
精神主義者のすることだ。
● 6秒間の筋緊張の持続 ;
筋肉の発達にとって、
もっとも、合理的な方法は、
全力をこめた緊張を、
6秒間を持続することである。
筋原繊維には、 面白い性質があって、
『 悉無律 』 、に従う。
悉 シツ 、は、
“ ことごとく ” 、 の意味であるから、
この原理は、
全力 、あるいは、 無 、
ということになる。
筋原線維は、 全力で緊張するか、
または、 全く、たるんでいるか、である。
したがって、 ある筋繊維が、
全力の半分の力を要求された時には、
筋原繊維たちの半数は、 休んでいる。
そして 、 交代するわけだ。
だから、 全力の半分の力をだしている、
筋肉では、 つねに、
半数での交代が、行われる事になる。
そこで、 全力投球の場合であるが、
全力を振り絞ったつもりでも、
全部の筋原繊維たちが、 緊張しているか、
どうかは、 疑わしい。
しかし、 半数以上は、
緊張しているだろう。
すると、 交代要員は、 不足する、
ことになる。
要求に応えられないような、
筋肉をもっている事を、
生体は知った事になる。
それで、 新たに、
フィラメントを作って、
要求に応じようと、かかる。
これは、 生体の、 フィードバック機構の、 一つ、 と、言えよう。
6秒 、 というのは、
クレアチンリン酸 、が、
ATP 、 を合成する事のできる、
時間の限度である。
筋肉が、十分に緊張している時には、
血管は圧迫されて、 血流を停滞させる。
そこで、 ATP 、への合成に、
もっぱら、 クレアチンリン酸 、が、
利用される。
この時間を経過すると、
無 酸素状態 、では、
乳酸 、 が蓄積するので、
得な事は、 なくなる。
そこで、 6秒間を限度とするのである。
なお、 この作業は、
タンパク質を壊す、
タンパク質での異化 、を促進する。
それは、 フィラメント 、への、
破壊 、 を意味するのであるから、
同化の為のタンパク質の要求がある。
つまり、 タンパク質を余計にとれ、
ということだ。
また、 フィラメント数の増した、
状態をもたらすのに、
2昼夜ほどが、かかるようである。
したがって、
「 アイソメトリック・コントラクション
( 等尺 収縮 」 、と、よばれる、
この作業は、 隔日とするが、よい。
毎日にやると、 筋肉痛がおきる為に、
続かなくなる事がある。
この作業には、 エキスパンダーや、
ブルワーカー等の補助具を利用すれば、
便利である。
● アイソメトリックス健康法のすすめ :
力士のような例外を、 別とすれば、
下腹のでたスポーツマンは、
まず、見られない。
これは、 腹筋 、とも、よばれる、
腹直筋 、が、 強いためである。
腹直筋でも、どこの筋肉でも、
使わなければ、 筋繊維が細くなる。
使いもしない筋肉をもっていると、
同化のために、
余計な、タンパク質を必要とし、
そこに、 酸素や栄養を送るために、
大量の血液を必要とする。
生体は、 そんな、無駄は、しない。
25歳をすぎる頃から、
無駄をはぶく、 努力が始まる。
その結果にて、筋肉も、血管も細くなる。
この傾向を加速するのは、
低 タンパク 食 、である。
腹直筋が衰えて、
下腹の張りが、無くなると、
内臓を支える力が、 弱いから、
それが、下がってくる。
腸の下垂は、 問題をおこさないが、
胃の下垂は、
みぞおちの痛みをおこしたりする。
それも、大した事は、ないが、
この場合には、
下垂した臓器への保護のために、
皮下脂肪が、厚みを増す。
これが、 下腹のでてくる理由である。
力士の場合では、話は、全然に、違う。
彼らが、取り組んで、もみあう時には、
呼吸を止めなければ、ならない。
その時間が、長くなると、
酸素 サンソ 、 の補給が、 困難になる。
そこで、 筋肉は、 それに順応して、
酸素の蓄積能力をふやす。
そこで、 ヘムをもつ、タンパク質な、
ミオグロビン 、を増ふやす。
ミオグロビン 、は、
ヘモグロビン 、から、
酸素 サンソ 、を、受け取って、
筋肉の内に、 保持する。
アンコ型の力士の筋肉は、
どれもが、ミオグロビン 、を抱えこんで、
クジラの肉のように、黒くなっている。
素人とは、 話が違うのだ。
ところで、 下腹が、 気になったら、
腹直筋の、
アイソメトリック・コントラクション
≒ 等尺縮 、 を実行し、
タンパク質を増量することだ。
まず、椅子に腰をかけて、
テーブルに向かい、
両肘 ヒジ 、を、 テーブルにつく。
そして、 全身を、
肘で、持ち上げるような気持ちで、
全力投球で、 テーブルを押す。
これを、 6秒間を持続する。
ひきつづき、これを、
8回ほどを繰り返せば、
1クールの終わりである。
この方法で、 ウエストが縮まる事は、
科学が保証するだろう。
( 今西鴻絵さん ;
「 アイソメトリックス健康法 」;
講談社 参照 )。
この作業のときに、
腹直筋の緊張が感じられるはずだが、
この要領でやれば、
椅子や、テーブルの利用で、
たいていの筋肉の鍛錬ができる。
興味のある方は、工夫して頂きたい。
スポーツマンならば、
そのための運動具を利用すべきだろう。
【 三石巌 高タンパク健康法
(絶版)P169~P178より抜粋 】
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☆ 藤川院長;
ビタミン E 、での不足があれば、
呼吸で取り入れた、
酸素 サンソ 、の、 43 % 、は、
不飽和な、 脂肪酸の自動酸化に、
浪費されてしまう。
酸素 サンソ 、は、 本来は、
ミトコンドリア 、での、 ATP 、への、
合成に使われるために、
ビタミン E 、の不足は、
ATP 、の不足を来す。
元記事は、 こちら
https://www.facebook.com/tokumi.fujikawa/posts/1502155303234122
☆ クレアチン燐酸 、は、
炭素 C 、の、 4個 、へ、
水素 H 、の、 十個、 と、
窒素 N 、の、 3個、 に、
酸素 O 、の、 5個 、と、
燐 P 、の、 一つ、 が、
連なってある、 もの ;
C4 H 10 N 3 O5 P 。
クレアチンリンさん 、
Phosphocreatine 、は、
リン酸 化 された、 クレアチン 、 で、
骨格筋にとって、
重要な、 エネルギー貯蔵物質 、である。
アデノシン 2 燐酸 、な、
ADP 、からの、
酸素 サンソ 、を使わない系での、
アデノシン 3 燐酸 、な、
ATP 、 への、 生成に使われ、
2秒から、 7秒程の、 反応時間で、
クレアチン・キナーゼ 、 によって、
リン酸基 、 が、 外され、
クレアチン 、 に戻る。
この反応は、 可逆で、
ATP 、の濃度の調整にも、
役立っている。
クレアチン 燐酸 、は、
脳や、筋肉などの、
多くのエネルギーを消費する組織らで、
重要な役割を果たしている。
クレアチン 、は、 主に、
腎臓と肝臓の共同作業で、合成され、
血流に乗って、 筋細胞や、脳に運ばれ、
細胞内に取り込まれたのちに、
リン酸化されて、
クレアチンリン酸 、になる。
☆ クレアチン燐酸 リンサン 、は、
クレアチン 、の、 グアニジン基
炭素 C 、の、 一つ、 へ、
水素 H 、の、 5個 、と、
窒素 N 、の、 3個 、 とが、
くっついて、 成る、 官能基
C H 5 N 3 、
が、 リン酸化された ≒
燐 P 、 の、 一個へ、
酸素 O 、 の、 4個 、と、
水素 H 、の、 3個 、が、 くっついて、
成る、
燐酸 H 3 PO 4 、 の、 一部な、
燐酸基 H 2 PO 4− 、へ、
成り変わった 、
化合物 、 で、
アルギニン燐酸酸と同様に、
フォスファーゲン 、と、 よばれる、
高エネルギーリン酸化合物の一つである。
☆ 筋肉の中では、
タンパク質らからなる、 酵素 コウソ 、な、
クレアチンキナーゼ 、 の作用により、
ATP
( アデノシン 3 燐酸 ) 、と、
クレアチン燐酸 、は、 平衡に存在し、
余分の、 ATP 、は、
クレアチン燐酸の形で、 貯蔵され、
ATP 、の濃度の、
4 ~ 6 倍 、 に達する。
筋肉を収縮などする際に、
必要に応じて、 ATP 、を再生し、
とくに激しい運動などにより、
ATP 、の補給が、間に合わなくなっても、
しばらくは、
クレアチン燐酸 、 を分解し、
代わりに、 ADP
( アデノシン 2 燐酸 ) 、 を、
リン酸化して、 ATP 、を合成し、
エネルギーの供給をしている。
このような、 リン酸化合物 、を、
フォスファーゲン 、 といい、
脊椎 ( せきつい ) 動物では、
普通は、 クレアチン 燐酸 、が、
この役目をもっている。
原索動物の場合は、
クレアチン 燐酸 、を使うものと、
アルギニン酸を使うものが、
種によって、 分かれている。
一方で、 軟体動物や節足動物では、
アルギニン 燐酸を、
フォスファーゲン 、 としており、
進化の上では、
この2群の動物らの中間に位置する、
棘皮 ( きょくひ ) 動物には、
クレアチン燐酸、と、 アルギニン燐酸の、
両方を持つものや、
それぞれの一方しか、もっていないもの、
などがある。