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☆    百人一首を現代語に訳していくやで~【前編】
     2016/   9/16   18:30


1:      \(^o^)/      2016/   9/16
 秋の田の         かりほの庵  イオ  の
   苫   トマ   をあらみ          わが衣手は      
 露にぬれつつ

秋に、    田んぼから刈り取った、
稲穂を貯蔵する倉の、 屋根の目が、粗いので、
 穂らが、 露に濡れてしまっている。

それと同じように、
 私の衣も、民を哀れに思って、
しっとりと、 涙で濡れていることだ。


2:        春過ぎて         夏来にけらし          白妙の
    衣干すてふ           天の香具山

春が過ぎて、夏が来たようだわ。
夏になれば、 真っ白な衣を干す、 という、
天の香久山に、 白い衣が干してあるのですもの

  ≒       白い雲らが、 棚引いてもある様か ❓  。


 3:       あしびきの         山鳥の尾の         しだり尾の          
長々し夜を          ひとりかも寝む

ヤマドリの垂れ下がった尾のように、
長い長い夜を、 一人で寝る事だよ。


    4:      田子の浦に         うち出でて見れば       白妙の    
        富士の高嶺に          雪は降りつつ

田子の浦に出て来てみたらば、
  白く美しい      富士の山の高峰に、
  雪が降り続けていることだ。


   5:      奥山に        紅葉踏み分け        鳴く鹿の      
  声聞く時ぞ         秋は悲しき

 奥深い山に散った、 もみじの葉っぱを
踏みしだきながら、  鳴く鹿の声を聴くと、
 なおさらに、   秋は、 悲しい、  と思われる事だ。


 6:       鵲   カササギ    の         渡せる橋に      置く霜の
         白きを見れば           夜ぞ更けにける

 かささぎの止まっている橋の上に、
降りている霜が、  真っ白な様を見ると、
  夜も更けたのだなと、 感ぜられることよ。


   9:        天の原        ふりさけ見れば        春日なる
      三笠の山に          出でし月かも

 大空の原っぱと、  ふるさとの事とを、
振り返って見れば、      月が見える。
その月は、   奈良の三笠の山にのぼる月と、
同じ月なのだ。

  @      >>9
これ、 すき

10:           我が庵は         都の辰巳  タツミ
      しかぞ住む         世をうぢ山と        人はいふなり

   私の庵   イオリ   は、
  京都の南東にあり、
 そこに、 こうして暮らしている。
世を捨てた人の住む、 宇治山と、
人々は、 うわさしている事よ。


12:       花の色は        移りにけりな        いたづらに
      わが身世にふる          ながめせしまに

 長雨にうたれて、 花が空しくも色あせるように、
 私の美貌も失われてしまった事だわ。
私の身に降りかかる、
あれこれを気にかけている間に。


  13:       これやこの       行くも帰るも        別れては
     知るも知らぬも         あふ坂の関

これだよ、これ。      行く人も帰る人も、
別れていき、
   知っている人も、知らない間柄の人も、
会ってゆく。        これぞ、  逢坂の関だよ。


  15:        わたの原        八十島    ヤソジマ    かけて         漕ぎ出でぬと         人には告げよ          
海人  アマ   の釣船

   私が乗った船は、   海原に点在する、
多くの島らを目指して、 こぎ出していったと、
 あの人に伝えておくれ、
 釣り船に乗っている漁師さん。


   17:      天つ風        雲の通ひ路        吹きとぢよ
     乙女の姿         しばしとどめむ

空を吹き抜ける風よ、
 雲の通り道を封じておくれ。
美しい舞姫たちの姿を、しばらくの間、
そのままで、 見ていたいのだ。


  18:      筑波嶺   ツクバネ    の      峰より落つる
     みなの川        恋ぞ積もりて       淵となりぬる

   筑波山の峰から、こぼれ落ちる水滴らが、
やがて、  川になるように、
 私の恋は、  思いが、  積もりに積もって、
深い淵となることだ。

 @      >>17と>>18
ホント好き


   19:      陸奥   ミチノク   の        しのぶもぢずり
     たれゆえに        乱れそめにし       われならなくに

   東北の織物ではないが、
 私の恋心は、 誰のせいで、  織物のように、
乱れていることか。
私のせいでは、  断じてないのだよ。


 22:     君がため        春の野に出でて       若菜摘む    
  わが衣手  コロモデ   に         雪は降りつつ

 あなたのために、    春の野に出て、
若芽の萌えた山菜を摘む、 私の衣に、
雪は、降り続けている事よ。


23:        立ち別れ      いなばの山の      峰に生ふる
    まつとし聞かば         今帰り来む

あなたとは、 ここで、お別れだが、
 稲葉山の峰に生えている松ではないが、
あなたが、 待つ、 と、 おっしゃってくれれば、
 いつでも、帰るつもりだ。


 24:      ちはやぶる        神代も聞かず       竜田川 
 からくれなゐに       水くくるとは

太古の神々が居られた時代の事としても、
聞かぬことだ。
  もみじらが散って、 川にたまり、
竜田川を、真っ赤に染め上げるとは。


  25:      住の江の      岸に寄る波        よるさへや 
   夢の通ひ路         人目よ  くらむ

 住吉の河の岸辺による波のように、
 夜に見る夢での、 逢引の道ですら、
私は、 人目を避けている事よ、 なにゆえに?


  29       難波潟    ナニワガタ       短き蘆の     ふしの間も      逢はで  この世を          過ぐしてよ とや

難波の干潟に生える葦の節のように、
短い時間ですら、
あなたと会う事もなく、
この世を生きろとおっしゃるのですか?      酷い事。


32:      わびぬれば      今 はた おなじ       難波なる
      みをつくしても         逢はむとぞ思ふ

このように、 悲しい思いをしているのであれば、
 今会うのも、同じことだ。
難波の澪標   ミオツクシ     のように、
 身をつくして、
あなたに会いたいと思う事だよ。

 
  34:       今来むと     いひしばかりに     長月の  
  有明の月を       待ち出でつるかな

「   今行きますわ 」   と言ったのを信じて、
あなたを待っていたら、
有明に、月が浮かぶまでに、
長い間を待ち続けた事よ。


37:     吹くからに     秋の草木の     しをるれば
  むべ 山風を       あらしといふらむ

吹いては、 秋の草が、しおれ、
吹いては、   秋の木は、たわむ。
 なるほど、  山に吹く風を、
嵐とは、 よく言ったものだ。


38:     月見れば     ちぢにものこそ     悲しけれ
    わが身ひとつの     秋にはあらねど

  月を見れば、 心は、散り散りとなり、
悲しい事だ。
私一人のために用意された、
秋ではない、というのに。


40:     このたびは     幣 ヌ も取りあへず  
手向 タムケ   山         紅葉の錦       神のまにまに

  せっかくいらして下さったのに、
何も、おもてなしをできなくて、
申し訳ない事です。
せめて、手向山に散るもみじが、
錦のように美しくある様を、 神の思いのままに、
お受け取り下さい。


41:     名にし負はば     逢う坂山の     さねかずら
    人に知られで       来るよしもがな

  その名を背負っているのならば、
 逢坂の関に生える、 さねかずらよ、
他人に知られずに、     あの人の元へ行く方法を
教えてほしいものだよ。


42:   小倉山     峰の紅葉葉     心あらば
  いまひとたびの       みゆき待たなむ

  帝が、行幸 ミユキ をなさる。
 小倉山の峰に生える、 もみじの葉達よ、
お前たちに、思いやる心があるのなら、   散らずに、 もう一度、 陛下を待っていて欲しい事よ。


43:     みかの原     わきて流るる       いづみ川
    いつ見きとてか       恋しかるらむ

  みかの原から湧き、 流れとなる、
いづみ川ではないが、
その川のように、 いつ見たからといって、
こんなに、恋しい気持ちになるのだろうか。


45:     山里は       冬ぞ寂しさ     まさりける 
      人目も草も     かれぬと思へば

  冬の山里は、寂しさが一層つのることだ。
  草も枯れ、   尋ねに来る人も遠ざかった事よ、と、
思うと。


46:     心あてに     折らばや折らむ     初霜の 
  置きまどはせる       白菊の花

  心のままに、 折ってみようか。
今年の初めての霜が降りて、
雪と区別のつかなくなっている、  白い菊の花を。


47:     有明の     つれなく見えし     別れより
  暁ばかり       憂きものはなし

  有明の月に照らされて、
 私は、 あなたに振られました。
それ以来、 朝より、 心憂いものはないのですよ。


48:     朝ぼらけ     有明の月と     見るまでに
    吉野の里に       降れる白雪

まだ、 明けきらぬ朝に、   まるで、
有明にのぼる月のように、
吉野に、  雪が降り積もり、 輝いている事よ。


  ☆     山川に     風のかけたる     しがらみは 
  流れもあへぬ       紅葉なりけり

  山といわず、川と言わず、
風がかけていった、 柵   シガラミ は、
川の流れをものともしない、
紅葉であることなのだなあ。


50:     ひさかたの     光のどけき     春の日に
    しづ心なく       花の散るらむ

  ひさしぶりに     光が、 のどかに差している
春の日に、   どうして、 桜の花は、
落ち着いた心が無い様に、散っていくのだろう。


  52:     誰をかも       知る人にせむ       高砂  
タカサゴ   の       松も昔の       友ならなくに

  みんな逝ってしまった。
  誰を友としようか、
高砂に生える松ですら、 昔ながらの友ではない、
というのに。


54:     人はいさ     心も知らず     ふるさとは
    花ぞ昔の       香に匂ひける

  人の心というものは、 本当に、
うつろいやすいものです。
ただ、  ふるさとにおいてだけは、
花が、 昔と同じように、 香っていることですね。


55:     夏の夜は     まだ宵ながら     明けぬるを
    雲のいずこに       月宿るらむ

  夏に、 まだ、 夜中だと思っていたのに、
 もう、 夜が明けてしまった。
月よ、 お前は、 雲のどこに隠れているのだろうね。


56:     白露に     風の吹きしく     秋の野は
    つらぬきとめぬ       玉ぞ散りける

  秋の野に、風が、 白い露たちを飛ばしながら
吹き付けている。
まるで、  玉らを貫いて止めていた、
ひもが切れた首飾りの、
玉らが、こぼれて、 散ってあるかの様な、
白露らだ。


  57:     忘らるる     身をば思はず     誓ひてし
  人の命の     惜しくもあるかな

  あなたに忘れられた、
この私の事は、どうでもよいのです。
 私と固く誓った、 あなたの命が長くない事が、
惜しいのですわ。


59:     浅茅生の     小野の篠原     忍ぶれど 
  あまりて などか、     人の恋しき

  浅茅生の小野の篠原ではないが、
じっと耐えているのに、
思いがあふれ、  なぜ、 こんなにも、
人が恋しくてたまらぬのだろう。


60:     だいたいが、 現代語のが長くなるんやな

  61:     忍ぶれど     色に出でにけり     わが恋は
    ものや思ふと     人の問ふまで

  じっと耐えているのに、   私の恋心は、
どうやら、 顔色に出てしまったようだ。
 物思いでもしているのか、と、
人々が問うようになるまでに。


62:     恋すてふ     わが名はまだき     立ちにけり
      人知れずこそ       思ひそめしか

 どうやら、 恋しているらしい、 と、
 私は、  うわさになっているらしい。
  人には、 知られぬように、
 あの人への思いを密かにしていたのに。


64:     契りきな     かたみに袖を     しぼりつつ 
    末の松山       波越さじとは

  涙を含んだ袖をしぼりながら、
約束しましたよね。
  行く末に待っている事として、
松山を、  波が越さぬように、  
 他の人へ、思いを移さぬようにと。


66:     逢ひ見ての     のちの心に     くらぶれば
  昔はものを     思はざりけり

  恋が成就した後の、 乱れる思いと比べると、
 昔は、 何の物思いもせずにいたことよ。


68:     逢ふことの     絶えてしなくは
  なかなかに     人をも身をも       恨みざらまし

  この世に恋と言うものがなければ、
人を恨むことも、 自分を責める事も
なかったであろうに。


70:   あはれとも     いふべき人は     思ほえで
    身のいたずらに       なりぬべきかな

  私を愛してくれる人などいない。
私は、 こうして、寂しく死んでいくのでしょうよ。


72:     由良の門 ト を     渡る舟人     かぢを絶え
    ゆくへも知らぬ       恋のみちかな

  由良の門を渡る漁師が、 舵を失って、
 まごつくかのように、
 行き先も分からない、
それが、 恋と言うものなのだなあ。


  74:     八重むぐら     茂れる宿の     寂しきに
  人こそ見えね       秋は来にけり

  八重むぐらが生い茂る宿が、
 八重むぐらが、賑  ニギ  わしてくれているがゆえに、 かえって、  いかにも、 寂しい事よ。
訪ねてくれる人もいないが、
  秋だけは、 来てくれたのだなあ。


  76:   風をいたみ     岩打つ波の     おのれのみ
    くだけてものを       思ふころかな

  激しい風のために、 波が、 岩を打っていく。
 そのように、  自らの心を砕いて、
愛しい人を思う、  我が身であることよ。


77:   御垣守     衛士のたく火の     夜は燃え
    昼は消えつつ       ものをこそ思へ

衛兵の焚火のように、   夜は燃え、
  昼になると消え、 物思いに悩む、私の恋心よ。


  79:   君がため     惜しからざりし     命さへ
    長くもがなと       思ひけるかな

    惜しくないと思っていた命だというのに、
  あなたのために、 長くあってほしい、 と、
思うようになったことよ。