下級戦士の娯楽三昧 -12ページ目

下級戦士の娯楽三昧

いい大人がいつまでもしょーもない事ばかり語るブログ

日本の競馬史を変えた馬を1頭選べと言われたら、大多数の人がサンデーサイレンスを挙げるのではないでしょうか。

普通日本に入って来る向こうの一流馬というのは、何年か種牡馬生活をし思うような結果が出なかった馬か(フォーティーナイナーとか)、それ程大きくない馬主からバブルマネーにもの言わせて買うかの2パターン。
サンデーサイレンスに関しては初年度から日本に来たものの、正真正銘アメリカのアイドルホース。何故日本に来たのか不思議なくらいなんですが、アメリカにとっては傍系に近いボトムが日本には好作用したのかもしれません。

さてさてそのサンデーサイレンス。初年度からフジキセキを出すなどの活躍はもう語るべきですらないと思いますが、当時の日本はダンサー系を主とする、スタミナ寄りのパワータイプが多い時代でした。他ではトニービンやブライアンズタイムが気を吐いていたくらいで、国全体で素軽さを欠いていた時代。

そんな中、サンデーサイレンス産駒達は当時では出色の33秒台の瞬発力を最大の武器にし、また相手系統をほぼ選ばないアウトブリードで種牡馬勢力図をがらりと変えた。
それと同時に、同時の日本での『スピード血統』はサンデーサイレンスに淘汰され、ほぼ姿を消す事になった。
更にサンデーサイレンス産駒達にとって都合が良かったのは、大騎手武豊の成熟と影響が『折り合いつけて直線勝負』という風潮が『正しい』という判断をされていた事。
レースは軒並みミドルからスローペースで、サンデーサイレンスの瞬発力は他を蹂躙し続けた。G1を勝った馬もそうでない馬も種牡馬入りし続け、サンデーサイレンスはサイヤーズサイヤーとなり、その子らも優秀な産駒を送り出し、日本から『内国産馬は劣る』という概念を吹き飛ばした。

さてさて、そうしてサンデーサイレンスの血が溢れ始めてくると、血統の世界というのは興味深いもので他の系統が活躍を始める。

これはオカルトとかではなく、もちろんきちんと理由がある。
サンデーサイレンス産駒達の主戦場である、軽い瞬発力レースに『ならなければ』相対的に勝つ事が出来るという訳だ。
サンデーサイレンス直仔がいる時代に春のクラシックを勝った馬の父を見てみると、ブライアンズタイム・オペラハウスなど、持久力やパワーで戦う淘汰されかけたタイプがサンデーサイレンスを抑え込んでいる。実はこれは馬券的にもかなり大事なポイントで、様々な場面で起こる。

つづく