この写真を撮ったのも随分前になりますが。
イルカというと癒やしのイメージのある動物ですが、そんなイルカにも機嫌の良し悪しがあるようで、この日は台風の前で海が荒れていたので、イルカの機嫌も悪かったようです。
写真ではそんな風に見えないんですけどね。
この時は水槽に近づいた人に、わざと水をかけてしまったり、トレーナーさんの合図になかなか反応しないということがあったので、それが気になって水槽をのぞき込むと、水槽の中から睨まれているような感じもしたので、訓練を受けているイルカであったとしても、「イルカにも機嫌の良し悪しがあるんだなぁ」なんてことを思いながら写真を撮りました。
そんなイルカを見ながら、担当のトレーナーさんが困った顔をして「台風が近づいているので、かなりイラついているようで・・・」と仰っていました。
海の生き物ですので、海が荒れると落ち着かないというのも分かるような気がしますが、そんな時に触れあうのはイルカにとっては迷惑なのでしょうね。
トレーナーさんもお仕事とはいえ、大変な思いをされたと思いますが、そこで待っていた人たちも何とか時間をかけて触らせて貰えたので、それはそれで良かったのかも知れませんね。
人の感情にも波があるので、傍目で見ている分には何とも思わないことでも、内情を知ることで複雑に思うことはありますね。
例えば、とある会社で経理の手伝いをしていた時のこと。
経営者と経理担当との間で、かなり激しいディスカッションが行なわれているのを間近で見ながら複雑に思うことがありました。
経営者:「なぜ、これが出せないんだ!」
経理担当:「出せないものは、出せません!」
経営者:「おかしいじゃないか!」
経理担当:「無理なものは、無理です!」
経営者:「 うぬぅ」
経理担当:「 」
会社ではそんな攻防戦が繰り広げられることもありますが、経営者からしてみれば、「ある時にしておきたい」と思うこともあって、経理担当者からしてみれば、「今ここでそれをしてしまうと後が困る」ということを考えて、結局はどちらも引かないので、最終的には経営者が折れるということもあります。
人の気持ちも、お金の流れも、潮の満ち引きのようなところがあると思いますので、双方の言い分を間近で見ていると複雑になることがありますが、これと似たようなことは、職場でも、家庭でもありますね。
家庭の場合は、家計をやりくりするのは本当に大変だと思いますので、そこで納得をして貰うために説明をする苦労というのは、いつまでもあると思ってしまう人にはなかなか理解をして貰えないと思いますので、それと似たようなことを病院で伝えていることにしても、「家族や第三者がいくら説明をしても、本人が困らないと気づかない」というのは、ある意味、正解ではないかと思ったりします。
今回は写真の整理をしながら、「そんなこともあったなぁ」ということを思い出したので、イルカの機嫌から収支の問題にも触れましたが、そんなことが起こった時には、一時的に「苦しい」とか「辛い」と思うことはあったとしても、それまでのことを見直すことが出来るチャンスでもあるので、それもありがたい出来事だと思うことも必要なのかも知れませんね。
人にもイルカにも機嫌の良し悪しというものがあるのですから。
人の場合は、そんな時には無理をせずに「それまでの生き方の問題の癖」などを見直すということが必要ではないかと思います。
どんなことであったとしても、問題解決の糸口をつかむことで、楽になっていくということは、とても大事なことですね。