小説家の宇野千代さんが書いていました。「わたしは、何かいやなこと、辛いことがあると、その中に自分から飛び込んで行って、それと一つになってしまうのです」。

そんなことどうやって出来るのだろうかと思います。宇野さんは言います。例えば、夫が「別れてくれ」と急に言い出したならばあなたはどうしますか。

夫にしても、妻から「離婚よ!離婚よ!」と言われたらてんやわんやです。当然の如く、妻を家事や子育てのために奴隷のように使ってきた夫にしてみれば理解不能になります。

宇野さんはそんな時、「ええ、いいわ」と応じて、先立って荷造りをして、別の女のもとに走って行けるようにして上げる。こうして苦しいことと一体になるというのです。

苦しみに襲われるのではなく、苦しみを我が物にしてしまうのです。すごい知恵と勇気でね。わたしもいつかそう言われることの覚悟をしましょう。


写真:富士通株式会社 サンプル


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