人生の一回性、いまはやりの言葉で言えば、一期一会です。
同じことは二度はないのです。似たようなことはあるでしょう。
正しい歴史は繰り返さないのです。
同じようなことは経験したことがありますが、まるきり同じことはないのです。
詐欺をしようとすると同じことになります。
詐欺事件を二度経験したことがあります。
昔、
北海道で重いバックを肩にかけ、片足の不自由なある壮年が尋ねてきた。
これこれこういう事情で財布を落としたが、どこどこに住む娘のところに行く
途中で困っている。なんとか交通費を工面してほしい、と言う。知り合いの名刺まで出した。
給料が少ないときだから、少ししか上げれなかった。
数年後、わたしは四国に転勤になった。すると、同じ人が、同じ口上を使って金の無心に来た。
まさかわたしが四国にいるとは思わなかっただろう。あきれた。すぐに帰ってもらった。
同じ頃、別のある青年が、自転車旅行をしているが、事故で金を使ってしまって帰れなくなった、と言って金を無心に来た。怪しいと思って追い返した。
なんと、その人物が翌年に同じ口上で無心に来た。
あちらこちら行っているうちにどこへ行ったのか忘れてしまうのでしょうか。トンマな奴だなあ、と思いました。
詐欺は別にして、もう二度とはない出来事、出会いの中にわたしたちは生きています。
大切にしましょう。
写真:T.I 牧草
