オルフェ、第2の故郷へ-。
22日の有馬記念で感動のラストランを見せたオルフェーヴル(牡5歳)は25日、
種牡馬としての生活を送る北海道安平町の社台スタリオンステーションに到着した。
今後は来年2月にスタートする種付けシーズンに向けて、体調を整えていく。
初年度の種付けは150頭を予定しており、2年続けて2着に敗れた凱旋門賞への
リベンジは2世の宿命となる。
衝撃のラストランの興奮がさめやらない中、オルフェーヴルが、
雪深い北の大地に降り立った。
12万人以上のファンが見守る有馬記念で記憶と歴史に残る圧勝劇を演じた
その日の夜に、千葉県の中山競馬場から、福島県のノーザンファーム天栄に移動。
24日夕方に同地を出発して、25日午後1時45分に社台スタリオンステーション(SS)
に到着した。
青森で渋滞に巻き込まれたため、函館行きのフェリーが当初の予定よりも
後発の便に変更。
20時間弱の長旅だったが、40~50人の報道陣の前に堂々たる姿を見せた。
久しぶりに見る雪に驚いたようで、馬運車を降りるのをためらったのはご愛嬌だが、
光り輝く栗毛の馬体からは、王者のオーラが漂う。
「輸送が続いたせいか、おとなしかったですけど、疲れはなく、元気ですよ」。
付き添ってきたスタリオンスタッフの工藤和司さん(39)は、
無事の到着にほっと胸を撫で下ろした。
ここがディープインパクトも繋養されているオルフェの次の“仕事場”だ。
今後は疲れを癒やしながら、種付けシーズンに備えて、体力づくりに励む。
来年1月には試験種付けを済ませ、2月上旬には牧場関係者への展示会が行われる。
種付け料は600万円に設定。
すでに社台SSの事務局に問い合わせや申し込みが相次いでいるが、
初年度ということもあり、種付け頭数は150頭ほどに制限する予定という。
「ディープインパクトを筆頭にサンデーサイレンス系の後継馬争いが厳しいなかでの
種牡馬入りですが、能力はケタ違いですからね。
有馬記念の圧勝効果で、
質の高い牝馬が集まると思います」
と社台SS事務局の徳武英介氏(51)は期待する。
“花嫁候補”の選定は年明けになる模様だが、
GIレベルのトップクラスが集まることは間違いない。
有馬記念後、池江調教師、池添騎手とも
「オルフェの子供で凱旋門賞に勝ちたい」
と口をそろえた。
2世に託された凱旋門賞制覇の夢。
産駒は2017年の夏にデビューする。
【サンケイスポーツ】