世界最高峰の一戦「凱旋門賞」(6日=仏ロンシャン競馬場・芝2400メートル)が
間近に迫る中、地元フランス屈指の“日本通”トニー・クラウト調教師から
衝撃発言が飛び出した。
「オルフェーヴルよりキズナの方が上」。
5冠馬オルフェーヴル(牡5・池江)が圧倒的な支持を集める中、
“若きエース”キズナ
(牡3・佐々木)逆転も十分ありと主張するその真意とは!?
「日本の2頭はともに有力馬のベスト5に入る」
そう語るのはフランスの名伯楽トニー・クラウト調教師だ。
1998年にジャック・ル・マロワ賞を制したタイキシャトルを筆頭に、
99年の凱旋門賞2着のエルコンドルパサーや10年2着(11年11着)の
ナカヤマフェスタなど、数多くの日本馬を受け入れてきた。
そんな日本通の調教師が、今年の日本馬2頭、すなわちオルフェーヴルとキズナは
いずれも有力だと語る。
「今年は上位数頭のレベルが非常に高いが、
その中に日本馬2頭は間違いなく入っている。
十分にチャンスはある」
オルフェーヴルの前哨戦・フォワ賞の勝ちっぷりには驚きを隠せなかったようで、
「直線で突き放した時のあの走りは素晴らしかった」。
ただ、注文をつけることも忘れなかった。
「しかし前哨戦と本番はまた違うレースになる。
特にオルフェーヴルの場合、時々ポカをする。
昨年も本番では最後に大きくヨレたので、信頼できない面もある」
その上で、個人的にはキズナの方により注目していると語る。
「キズナは前走(ニエル賞)が海外初戦。
しかも決して万全のデキではなかったように映ったが、
英国ダービー馬ルーラーオブザワールドを抑えて勝った。
正直、あのパフォーマンスにもビックリしたよ」
欧州の有力馬は使いながら仕上げていくのが当たり前。
キズナのように久々でいきなり勝つとその評価は一気に上がる。
「まだ3歳でもあり、斤量面も恵まれる。
個人的にはオルフェーヴルよりキズナの方が上ではないかとみているんだ」
もちろん日本馬を高く評価している一方で、
「欧州勢も黙って白旗をあげることはないだろう」
としてライバルを挙げてくれた。
「最も注目しているのはディアヌ賞(仏オークス)の勝ち馬トレヴ。
斤量に恵まれるせいか、凱旋門賞は牝馬も活躍できる舞台なので
この馬が有力とみている。
他ではルーラーオブザワールドやノヴェリストにもチャンスがあるだろう。
あとは馬場次第だが、硬い馬場になればフリントシャーもまだ見限れないと思う」
(競馬ライター・平松さとし氏)
【東スポWeb】