10・6凱旋門賞制覇を目指す“日本代表”オルフェーヴル&キズナは15日
(日本時間同日夜)にそれぞれG2フォワ賞(ロンシャン競馬場・芝2400
メートル)、
G2ニエル賞(同)の現地前哨戦を走る。
本紙連載「海外競馬解析」でおなじみの海外通
TPC秋山響氏のレース展望をお届けする。
<オルフェーヴル>
G2フォワ賞(4歳上牡・牝)連覇を狙うオルフェーヴルの相手関係はかなり楽だ。
昨年の英2冠馬キャメロット(牡4=愛)は凱旋門賞
(7着)後、
疝痛を起こし開腹手術を行った影響があるのか、3戦してG3 1勝のみと精彩を欠く。
一昨年のメルボルンCを含むG1 3勝のデュナデン(牡7)
も有力だが、
今年のG1ドバイシーマクラシックでは不完全燃焼だったジェンティルドンナ(2着)に
2馬身以上遅れた4着。
昨年のG1香港ヴァーズでもジャガーメイルに後れを取っており(5着)、
2頭とも迫力不足だ。
以下ドバイシーマクラシック3着ベリーナイスネーム(牡4)、
南米の凱旋門賞=アルゼンチンG1カルロスペレグリーニを昨年12月に制した
ゴーイングサムホエア(牡4)なども出走を予定しているが、いずれも小粒。
オルフェーヴルもアクシデント続きなのは気がかりだが、まともなら負けは想像しにくい。
ちなみにこのレース過去3年の結果を見ると、優勝馬はハナか最後方かという
極端な競馬をしている
(ダンカン・逃げ→サラフィナ・追い込み→オルフェーヴル・追い込み)。
今年も例年同様少頭数になるだろうから、スローはほぼ確実。
キャメロットも追い込み型だが、オルフェーヴルの切れが上。
怖いのは逃げ残りだ。
<キズナ>
キズナが参戦するG2ニエル賞(3歳牡・牝)には強敵がいる。
今回と同距離同コースのG1パリ大賞を制したフリントシャー(牡)。
凱旋門賞の前売りでも1番人気に推されている素質馬だ。
この馬の武器は桁違いの瞬発力。
パリ大賞でもあっという間に勝負を決めた。
ここはそれ以来2か月ぶりとなるが、順調に夏を過ごしたようで、
休み明けとしてはいい状態で出てきそうだ。
今年の英ダービー馬ルーラーオブザワールド(牡)も怖い。
6月の前走G1愛ダービーは疲れもあったようで5着に終わったが、
スローの英ダービーで見せた切れは脅威。
瞬発力比べになれば浮上しそうだ。
キズナがレースを進める上で気になるのはフリントシャーを擁するファーブル厩舎の
多頭出し。
フリントシャーのほかにヴァンクーヴァリテ(8月G2優勝)、
トリプルスレット(7月G2優勝 3月仏G3優勝)、オコヴァンゴ(パリ大賞G1 3着)と
計4頭も有力馬がスタンバイ。
馬主がそれぞれ違うだけに、露骨なことはしないとは思うが、
“チームプレー”による日本馬潰しも警戒しておきたい。
【東スポWeb】