丸ちゃんは予見していた 4打差首位から転げ落ちた松山秀樹の弱点 | ゴルフ大好き どらちゃんブログ

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「プロ日本一」を決める男子ゴルフの今季三大大会第1戦、
日本プロ選手権日清カップ(千葉県総武CC総武=7327ヤード、パー71)で、
2位と4打差の 首位で最終日を迎えた松山英樹だったが、
まさかの7ボギー(3バーディー)、75と崩れて2位タイに終わり、
プロ4戦目でのプロ2勝目、しかもメジャー初制覇という大きな魚を取り逃がした。
この崩れ方は、今季、世界に挑む上で壁になりはしまいか。
そのあたりを最終日の前に指摘していたのが、
米ツアー3勝の実績を持つ丸山茂樹プロだった。
いわく
「球種もあり、足腰も強い。(石川)遼にはない、いいものを持っているよ。でもね…」。

 松山といえば、181センチの身長から繰り出す豪快なドライバーショット…
という印象がある。
ところが、大会前
「ドライバーは曲がりますし、アイアンはぼちぼちですけど、パターは入らないし、
まあ良くないですね」
と弱音が先行していた。
メジャー大会だけに、フェアウエーを深いラフで絞る難しい設定が施さ れている。
そのためティーショットにはドライバーをあまり握らず、
3番ウッドや2番ユーティリティーでフェアウエーキープを心掛ける
コースマネジメントに徹していた。そ
の結果、平均飛距離は274・63ヤードの42位にとどまった。

 では、3日目を終えて4打差の首位という成績がもたらされたのか。
4日間で59・72%で3位だった、ショットの正確性を示すパーオン率と、
3日目に1・333(2位)というパッティングであった。

 だが、アマチュアだった昨季、松山のパッティングは参考データながら
1・7708で23位相当だった。
平均ストロークは69・85で1位相当、パーオン率も70・14%で3位相当と
試合数は6と少ないものの、プロの中にあって高い数値をたたき出していながら
パットは悩みの種で、昨季の自身のツアー最終戦では
「もっとショートゲームを磨かなければ」
と課題を掲げていた。

 試行錯誤の末にたどり着いたのが、右脇を締めてストロークする
パッティングのスタイルだった。

 3日目までは、そのスタイルで安定したパッティングを披露し、
スコアメークにも大いに貢献した。
それが最終ラウンドのスタート1番、80センチのパーパットを外してからおかしくなった。
「あれが入っていたら、違った展開になっていた」
と松山本人も振り返る。
ボギーとすると、4番からは4連続ボギー。
さらに10番、18番もボギーをたたいてジ・エンド、栄冠を逃した。

 この崩れ方予見していたのが、今季、けがでプレーを中断、
解説者やラウンドリポーターで活躍している丸山プロだった。
今回もリポーターとして松山を重点的に見ていた。
3日目の終了後、丸山さんはこう松山を評した。

 「いいものを持っているよ。
球種も持っている。
高いのや低いの。
そして、打つ前にイメージをよく出している。
タイガー・ウッズのように、スライスを打つのか、フックを打つのかがイメージで伝わる。
ドライバーも申し分ないし、コースマネジメントも無理ないし。
不動の下半身があり、馬力がある。
足腰強い人は パットがうまい。(石川)遼にないものがある」。
ここまでは絶賛といっていい。

 「欠点はアプローチの距離感。
単純なアプローチを寄せ切れていないので、もっとアプローチの練習をやったら
“鬼にプラチナ棒”だよ」
と冗談を交えながら指摘した。
そして
「1回タイミングが外れ出すと苦しい。紙一重なんだけどね」
と話していた。

 果たして、最終日のプレーぶりを予言したことになった。
そして、最終日のホールアウト後、再度、改善点を解説した。

 「ゆっくりのリズムが特長で、それは良い。
だけど、一度(リズムが)狂うと結構(修正するのが)難しいものがある。
動きが硬くなったりするだよね」。
松山の最終日のプレーそのものと言っていい。

 2日目に15番の2打目で、動いた球の処置を誤って2罰打を科されたが、踏ん張った。
しかし最終日は狂ったリズムの修正はならなかった。

 「パッティングが良くないときにパーをセーブできるアプローチがないと苦しくなる。
やっぱり、もっとショートゲームを磨かないといけないな、と思いました」。
プロ2勝目、メジャー初制覇、そして海外挑戦と続く今後のために
「いい勉強」をした大会になった。


【読売新聞】