マスターズ 3日目 13日
オーガスタ・ナショナルゴルフクラブ(7,435ヤード・パー72)
ジョージア州オーガスタナショナルGCで開催中の「マスターズ」3日目。
この日共に“69”をマークしたブラント・スネデカー(米国)と
アンヘル・カブレラ(アルゼンチン)の2人がトータル7アンダーで首位タイに浮上した。
1打差の単独3位にはアダム・スコット(オーストラリア)がつけている。
単独首位からスタートしたジェイソン・デイ(オーストラリア)は
終盤に2つのボギーを叩きマーク・リーシュマン(オーストラリア)と共に
4位タイで最終日を迎える。
タイガー・ウッズ(米国)はスタート前に「誤所からのプレー」により
2打罰を課せられたがこの日も2つスコアを伸ばしトータル3アンダー7位タイで
最終日に臨む。
ぎりぎりで決勝ラウンドに進出した石川遼はイーグルを奪う場面もあったが
8つのボギーも叩き、この日“76”でトータル8オーバー56位タイで
3日目の競技を終えている。
【3日目順位】
1位T:ブラント・スネデカー(-7)
1位T:アンヘル・カブレラ(-7)
3位:アダム・スコット(-6)
4位T:マーク・リーシュマン(-5)
4位T:ジェイソン・デイ(-5)
6位:マット・クーチャー(-4)
7位T:ティム・クラーク(-3)
7位T:タイガー・ウッズ(-3)
9位T:リッキー・ファウラー(-2)
9位T:スティーブ・ストリッカー(-2)他3名
56位T:石川遼(+8)
遼、イーグルむなしく8ボギーで失速「ゴルフになってなかった」
トータル4オーバー55位タイからスタートした石川遼は“76”とスコアを落とし
トータル8オーバーの56位タイでフィニッシュした。
パトロンの姿もまだまばらな18番グリーン。
ファーストパットを3メートルショートして迎えたパーパットも決まらず、最終ホールはボギー。
「今日遼君の3パット2回も見たよ~」という日本人ギャラリーの声が響く中、
肩を落としてホールアウトした。
3番、4番で連続ボギーを叩く苦しい立ち上がりも、8番パー5では見せ場を作った。
「アゲインストもあったり285ヤードくらいはピンまで必要だった」
というセカンドを3ウッドで50センチにつけて2011年大会最終日2番ホール以来の
イーグルを奪取。
ここから波に乗るかに思われたが、9番ではファース
トパットが傾斜に乗って
カップを8メートルオーバーしてボギー。後
半も2つのバーディを奪ったものの、上がり5ホールで4つのボギーを叩き
ズルズルとスコアを落とした。
オーガスタで迎えた2度目の決勝ラウンド。
「金曜日と土曜日では全然違った。
フェアウェイが硬くてボールが転がるけど、
その分ピンポジションもショートアイアンで打てないと厳しい位置にあった」。
この日は予選ラウンドに比べてショットが乱れ、
狙いどころはわかっていても思い通りに攻めることができなかった。
加えて課題のパッティングも終盤は2メートル前後をことごとく外しボギーを連発。
ホールアウト後は「全然ゴルフになってなかった」と力なく語った。
目標としていた優勝争いどころか、来年の出場権を得る12位以内(今年から改正)も
大きく遠のいた。
モチベーションを失いそうになるところだが石川は前を向く。
「今年は今までで一番難しいと思うので、学べることも多いし、
楽しいといえば楽しいですね。
ドライバーももっと飛ばさなければいけないし、
アイアンもあと半クラブくらいは飛ぶようにしたい」。
いつかはこの舞台をねじ伏せるために、明日のどの1打も無駄にすることはできない。
タイガー、失格騒動も動じず4打差「優勝目指す」
風もなく快晴に恵まれたオーガスタにタイガー・ウッズ(米国)が失格か?
という情報が飛び交ったのは早朝のことだった。
問題となったのは2日目の15番パー5。
3打目がピンに跳ね返って池に落ちたウッズは、ドロップポイントを3つの地点から
選択することができた。
1つは
ローカルルールで定められたドロップエリア。
2つ目は池にボールが落ちた地点から後方線上。
そして、3つ目は元の位置から打ち直し。
ウッズはローカルルールのドロップエリアはライが悪かったため、
元の位置からの打ち直しを選択した。
ところが、元の位置からのはずがウッズはそこから左後方約2ヤードの地点にドロップ。
ボールが落ちた地点から後方線上のチョイスであれば、
後方に下がってドロップもできたが今回のケースでは行ってはいけない措置だった。
しかし、それに気がついていないウッズは打ち直しの5打目を
ベタピンにつけてボギーにおさめ、トータル2アンダーで2日目をホールアウトした。
テレビ視聴者からの指摘を受けていたマスターズ委員会はこの日の朝に
ウッズを呼び出し協議。
誤所からのプレーであれば、スコアカード提出後のため過少申告で失格の可能性が
強かったが、委員会の裁定は誤所からのプレーによる2罰打を付加して、
1アンダー19位タイから3日目をスタートさせるというもの。
ゴルフ規則33-7
(正当な措置と判断したときは、例外的な事例に限って、
個々に、競技失格の罰を免除したり修正することができる)
により失格とはしないこととした。
しかし、本来は失格ではないかという声は関係者、選手らからも根強く、
ESPNは「タイガーに有利な新しいルールが出来た」などと批判した。
そんな中、ウッズはスタートの約1時間30分前に3人の警備員に守られながら練習場へ。
自身のツイッターで「裁定を受け入れて、委員会の決定を尊重します」とつぶやき、
棄権することなく競技をスタートさせた。
そのウッズは前半こそもたついたが、イーブンで迎えた12番、13番と連続バーディ。
さらに因縁の15番では、セカンドをロングアイアンでイーグルチャンスにつけると
思わずガッツポーズが飛び出した。
イーグルパットを決め切れなかったもののここをバーディとして、
トータル3アンダーの7位タイで最終日を迎えることとなった。
ホールアウト後ウッズは
「ゴルフのルールの下でプレーをしたし、コースにきたらやるだけだった。
4打差あるけど優勝するためにいいショットを打っていきたい」
と淡々とコメント。
周囲の雑音をシャットアウトするように前を向いた。
今大会の大本命に降りかかった思わぬトラブル。
毅然として戦うウッズにオーガ
スタの女神は微笑むか。
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