昨年末に出場したファイナルQTは56位。
プロ14年目のベテラン、新坂上ゆう子が今季出場できる試合は限られたものとなり、
各試合で欠場などによる出場選手枠の空きを待つ、
いわゆる“ウェイティング”が大半を占める。
今シーズンも開幕から4試合が終わり、出場は僅か1試合に留まっていた。
今週も出場枠が新坂上まで降りてこず、割り当てられたウェイティング序列は2番目。
自身も「出られないと思っていた」
と思いながら現地で待機していたところ、運良く2人欠場の一報が届いた。
「私、持ってるな。
フォローの風が吹いてる」。
プロゴルファーとして、仕事場であるトーナメント出場を望むのは当然だが、
新坂上にはもう1つの大きな仕事がある。
「私、阿久根市の大使なんですよ」。
出身地である鹿児島県阿久根市の“アクネ大使”に就任している新坂上。
「PRしないとね」と、バイザーとキャディバッグには同市のロゴを着け、
市長とは
「今年は何試合か出られるし、日本全国に行きます」
との言葉も交わしているという。
新坂上に吹くフォローの風は、初日を迎えてから一層の強まりをみせた。
今週初日を前に鬼澤信子や三橋里衣ら先輩プロからアドアイスを受けてから、
ショットが「ビシバシ」。
6バーディ、1ボギー、5アンダーは首位に1打差という会心のラウンドに
「100点ですね」と満点をつけた。
ホールアウト後は報道陣に囲まれ、
「久しぶりですね。何年ぶりの囲み(取材)でしょう?」と笑顔。
とくれば、忘れちゃいけない大仕事、巡ってきた待望のアピールの場。
報道陣にもPRを促され、
「阿久根市はボンタン(大型の柑橘類)、キビナゴ、イワシなどが名産です!」
と、スラスラと特産物を諳んじた。
そして、もう1つ。
「あとの名物は私です。阿久根に行くと居ますよ」。
競技はまだ初日を終えたばかり。
あと3日間でさらなる存在感を示し、自他ともに認められる阿久根市の
“名物ゴルファー”誕生となるか。
【GDO】