【スポーツ Catch Up】
女子ゴルフ界にまた新たな有望な若手が頭角を現した。
12月7日まで2日間、千葉・グレートアイランド倶楽部(6534ヤード、パー72)で
行われた
LPGA新人戦、加賀電子カップで、
7月のプロテストでトップ合格した20歳の東浩子が2日間、
唯一アンダーパーで回り、2位に6打差をつける完全優勝を成し遂げた。
「一生に一度の大会で勝つことができて、自信になりました」と喜んだ。
過去の優勝者には不動裕理、横峯さくら、上田桃子と歴代賞金女王が名を連ねており、
トップ選手への登竜門を制し将来が期待される。
優勝者には来季の開幕戦への出場権が与えられる大会に、
新人23選手(1人欠場)が臨んだ。
初日は6メートルの強風が吹き付け、各選手はスコアが伸び悩んだ。
その中、身長156センチと小柄だが、得意クラブはドライバーで
「ショット全般に自信がある」と胸を張った東が4バーディー、3ボギーの1アンダー
と
唯一アンダーパーで回り、2位に2打差をつけて首位に立った。
「焦らず、取らなきゃと思うといい結果につながらないということがあったので、
チャンスが
来たら狙う」
スコアメークが奏功した。
アマチュア時代に目立った成績を残せなかった東だが、
今季、トップでプロテストに合格したことで「meijiカップ」から13試合の
レギュラーツアーの出場権を獲得。
ただミヤギテレビ杯ダンロップ女子の15位が最高で6試合を予選落ちと
資格を十分に生かしたとは言い難かった。
同期には2012年の日本女
子アマチュア選手権優勝など実績を持つ比嘉真美子ら
実力者は多い。
それだけに
「プロテストはトップ合格しましたが、(プロテストを戦った)夏の自分に負けたくない。
優勝を狙える位置にいるので、明日(最終日)も優勝を狙っていきたいと思います」
と意気込んだ。
そして迎えた最終日。前日から一転した快晴無風の絶好のコンディションになった。
「無風だったので、昨日よりスコアを伸ばさないといけないと思っていた」
東は3番でバーディーを奪い、幸先いいスタートを切った。
だが、その後はショットが安定せず5番、8番とボギーをたたき、
前半終了時にはイーブンまでスコアを落とした。
その間に4オーバーでスタートした、日本ジュニア選手権優勝などの実績がある
城間絵梨が2番バーディー、5番イーグルと伸ばし、
10番のバーディーでイーブンパーとして肩を並べた。
当然、焦りはあっただろう。
だが「気持ちを切り替えてピンを狙いにいったら、その通りピンに飛んでいってくれました」
と流れが改善。
後半は11、12
番、14、15番で連続バーディーを奪う傍ら、ボギーなしのプレーに。
パー5の15番では第3打をピン2メートルにつけて勝負を決し、
抜群の安定感で地力のあるところを見せつけた。
「一生に一度の大会で勝つことができて、自信になりました」
と笑顔をみせた。
閉会式で日本女子プロゴルフ協会(LPGA)の樋口久子相談役から
「プロがいるから試合があるわけではなく、ファンやスポンサーのおかげで
活躍する場所が与えられる。
期待に応えるために、しっかり練習するように」
と心得を説かれていた。
その言葉に応じるように
「来年の1勝に向けてこのオフに頑張る」と飛躍を誓った。
そのためには「ショートゲームがまだまだなので、来年に向けて練習に励みたい。
私はショット全般が長所なので、そこをより良い形に持っていけたらいいですね」
と夢を膨らませていた。
【産経新聞】