花花カップで優勝し、花花にいきました
酔ったヒロは西さんの膝をさすり、肩に身を委ねていました
いちゃいちゃする二人
重いと嫌がる西さん
西さんが嫌がれば嫌がるほど身体を預けるヒロ
そんなやり取りがしばらく続きました
しばらくして
会話がとまり
無言の時ができる
自然に
肩の距離が近くなり
顔の距離が近くなり
息遣いが肌で感じられるほど
唇の距離が近くなる
ほんの一瞬かもしれません
唇が乾くほど長い時間だったかもしれません
時間の感覚がわからなくなるような時間
二人だけの時間
花花に生まれました
突然身を起こし
体を固くして
西さんの顔を見つめ
ヒロは言いました
なんでそんなに下手なん？
下手すぎる
ほんと下手
大丈夫、西さん
久しぶりでちょっと緊張してただけですよね？
今日は学校で
「中本先生のことがすきなんやね？」
とからかわれた女の子が
「なんでほんとのこというわさ！」とキレてました
小学生はバカでかわいい
でも若すぎるので
誰か僕に料理上手で器のでっかいべっぴんさんを捕まえてきてください
