第六感はこちら
決勝戦はBブロックの結果発表からインターバルを挟んですぐ行われる。
予選Aブロック2位のBudLaBはまたもや、トップバッター。
…とは言え、決勝のグッズ投票はもう始まっていて出番が終わってから買いに行ったのでは遅い(売り切れるものも出てくる)
急いで販売サイトに行き、急いでグッズをカートに入れて購入、会計、を繰り返す。
TIF出場の為にはShowroom投票の順位はほぼ関係なく、グッズ投票の順位で決まる(1位取ったら勝ち)というのは周知の事実なので、どんどん買う。
“…っと、流石に買いすぎたか…ちょっと抑えよう”
折しもBudLaBのライブ時間がすぐ迫っていたのと、予定分?は買えていたので、再びTIFのルームに戻る。
そして、いよいよBudLaBの大一番のステージ。
流れたのは
《BudLaB Thema》
…ではなく、研究生のアタック。
セトリを知っている自分達としてはさほど違和感は無かったし、BudLaBだけではなく、研究生みんなの想いを乗せているかの様にも思えて自然と笑顔になる。
そして…《君とhigh touch!!》がスタート。
初っ端から気合いのこもったパフォーマンス。
そして…
『今年こそ…絶っ対に行くぞぉーーーーーーーーー!!!!!』
りこちゃんの魂の叫びが会場に響き渡る。
この曲は去年の決勝でも見たが…その時よりパフォーマンスの向上はもちろん、更に気合いもこもって、心を揺り動かす。
ただでさえこの曲にはグッとくるものがあるだけに、涙も自然に溢れてくる。
そして…1番の見せ場のブレイクパフォーマンス特別ver.
複雑なフォーメーション移動、軽やかなステップを経ていつものバージョンに戻る。
そこからCメロを経て…落ちサビはれいちゃんのソロ。
自慢のハスキーボイスでしっかり歌い切る姿に思わずエールを送る。
昨年末の100回記念公演以来の特別な《君とhigh touch!!》をここでしっかりやって見せてくれたことが嬉しくて、また涙が出てきた。
ラストの曲はもちろん…
《I'm OK♡》
こちらも昨年の決勝で踊っており、前曲と合わせてリベンジを兼ねたものでもある。
予選で見た時よりも更にキラキラしている7人。
熱く…直向きで…がむしゃらに自分達の最高のステージを画面の向こう側に届けようとしている。
“…みんなの頑張り…伝わってるよ…”
普段なら泣く様な曲でもないのに、どんどん涙が出てくる。
“こんなに頑張ってる素敵な子達を何とか勝たせてあげたい…一緒に嬉し涙を流させたい…”
決勝開始前より数倍その気持ちが強くなるのを自分でも感じていた。
曲が終わると、メンバーは一列に並ぶ。
『私たちの力は出し切りました!後はTIFへの切符を掴むだけ!』
『もし、このステージを見て少しでもいいなと思った方は、①番のボールを投げてください!』
ゆーりちゃんの力強い挨拶の後、みんなでお礼を言って退場。
次のCOLORLESSさんのライブも気になったが…
さっき芽生えた熱い気持ちのままグッズを買いに行く。
“まだ足りない…買えば買うほどあの子達が優勝に手が届くんだから…”
取り憑かれたかの様にどんどん購入、会計を繰り返す。
TwitterのTLを見ると、フォロワーさんも同じ様に買い増したり、みんなに呼びかけたり…心を動かされて動いているのが伝わって嬉しくなる。
先輩グループのファンにもそれが伝わっているのも見えて少しうるっとなる。
結局予定より大幅に追加購入してようやくストップ。
“流石にこれ以上は…でも、これで負けたら…”
葛藤もあったが、完全にストップし、再び他のブロックのライブを観に行く。
3組目のエルプラさんもすごい気迫のこもったステージングで…またまた不安になってしまいそうになったが…
メンバーも自分もやれるだけの事はやったと思っているので、開き直ってさほど気にならなくなっていた。
トリのLYRAさんも相変わらず洗練されたパフォーマンスで魅せてくる。
やはりここも強い。
これで全グループのライブが終了し、4名の各グループ代表者と司会がステージに。
まずは…Showroom投票。先程はIQPの総力を結集できたが、果たして今回は…
ボール投票が始まった瞬間、4人とも自分の番号必死に連呼している。
自分は早々に球を投げて後は終わるのを待つのみだが、他の色がどんどん飛んで行ってるのを見て不安になってしまい、画面から目を逸らす。
『Showroom投票第1位は…』
『BudLaBさん』
Showroom画面上に結果が出る方が早く、発表とのタイムラグがあるのはいつもの事。
敢えてそれまで結果をコメントしないように気をつける観衆(メンバーに画面は見えないとは思うが)
2位は…僅差でLYRAさん。やはりステージングの練度の高さが評価されたのだろう。
その後は、空想モーメントL+さん、COLORLESSさんと続く。
これでBudLaBはTIF全国選抜LIVEの初参戦から4連続Showroom1位を獲得でき、素直に喜ぶも…
グッズ投票で1位を取らない事にはTIFへの道は開かれない(グッズ2位でもCOLORLESSさんがグッズ1位の場合のみ優勝)。
残された時間、逆転を恐れて更に買い増そうかと迷いが生じたものの、グッとこらえる。
“もしこれで届かなかったら後悔するかな…でも…後は皆さんを信じて…”
そうこうしているうちにいよいよTIF2020全国選抜LIVEの結果発表の時間に。
ステージにTIF子さん、司会、ゆーりキャプテン達各グループの代表が再び現れる。
『それでは岡本プロデューサーの方から発表して頂きます』
『はい。』
マスクにフェイスシールドをつけて完全防備のTIF子さんが結果の書かれた紙を広げて…読み上げる。
『それでは、優勝者を発表致します。』
『TIF2020全国選抜LIVE、九州沖縄ブロックの優勝は…』
ドラムロールが会場に鳴り響く。
緊張で目を見開いたまま画面をじっと見つめる自分。
鳴り終わると、一呼吸置いてTIF子さんが口を開く。
『……BudLaBさんです!』
『よっしゃーーーーーーー!!!』
思わず叫び膝を思いっきり叩く。
ゆーりキャプテンも天を仰いでガッツポーズをし、その後、泣き崩れてすぐに立てなくなる。
その後、司会に促されて他の6人もステージへ。
みんな嬉し涙をいっぱい流している。
“まさか勝てるなんて…すごい…本当にすごい…みんなよく頑張ったね…”
涙を浮かべながら、画面越しにキャプテンが震える手でTIFの出演依頼書にサインをする姿を見つめる。
その後、2位以降の順位が発表されていく。
空想モーメントL+さん
LYRAさん
COLORLESSさん
の順で。
合計ptは2位と3位が同じになったが、グッズ投票優先ルールによりエルプラさんがギリギリセカンドチャレンジの権利を得る事となった。
“やはりエルプラさんがグッズ2位か…本当に…よく勝てたよね…”
グッズの投票ptは紙一重だったのかもしれない。
しかし、その紙一重が明暗を分け…
BudLaBは去年の雪辱を見事晴らし、また、研究生として初の栄冠を手に入れた。
BudLaB…IQP研究生はこれまで何度となく、優勝…成功体験を掴めずにいた。
昨年のTIF2019全国選抜LIVE決勝ではShowroom1位を取るも会場票、グッズ票で大差をつけられて総合4位。(詳細はこちら)
同じく昨年の汐留ロコドル甲子園では、惜しいところで準優勝(アウェイというのがあったのかもしれないが)。
さらに言うなれば、今のメンバーのうち5人の1期生は同期がLinQやHelloYouthに昇格していったのを見送るしかなかった側。
悔し涙の数は数え切れないほどある。
IQプロジェクトの中でも知名度は他の先輩グループに比べて低く、ファンも増えてきたとはいえまだまだ少ない。
他のグループさんとの対バン…もできず、あくまでオープニングアクト扱い。
【研究生】だから、と言えばそうなのかもしれないし、自分達の公演ができるだけ幸せ、と言われればやはりそうなのかもしれない。
だからと言ってうつむいていても仕方がない。昇格は目指し続けるにしても、今の研究生でできることをやり、見える景色を鮮やかに、華やかにしたい。
そんな想いで頑張ってきた子達。
マネージャーのあさみさんも全力でサポートし、ケアし…
この戦いの為に選抜メンバーのみでの参加を決めたりと、厳しくも辛い決断を下したり。
それらの事を知っているからこそ、余計にこの勝利は嬉しい。幸せ。呆然とする程に。
優勝が決まるその直前まで、不安を抱えながら勝てる可能性を信じ、やり切ったメンバーとファン。
そして、先輩達からの温かく、熱いメッセージ。そのファンからのエール。
中には普段そこまで縁のないファンもBudLaBの熱意と懸命さに胸を打たれて投票をし、グッズを買ってくれたりもした。
色々な人の力が少しずつ集まり…大きな力となって得た勝利。
IQプロジェクトの未来を照らす光となった。
ライブが終わった後にはビールを色んな想いを噛みしめつつ、味わって飲む。
“奇跡は…こんなところにもあるんだな…本当におめでとう。”
“ゆずちゃんは見てたかな…見てたよね。きっと、自分の事以上に喜んでるはず…”
BudLaBが掴んだ夢の舞台へのみちのりを思い描きながら…ビールを飲み干した。
第八感につづく