ジャンヌの左手が、あと少しで聖剣に届こうかという矢先、突然『ドスッ』と音を立て、ジャンヌの手と剣の間に突き立てられたのは死臭丸の刀でした。
その途端ジャンヌは思わず『ウッ‼︎』と声を発し、剣を掴もうと伸ばしていた指先をすくめます。手首がかえり指先の1本1本が硬直する感覚が走ります。
『ヒヒ……動くな‼︎動けばきさまのきれいな首が!血をふいて転がるぜ‼︎』
死臭丸の脅しに、ジャンヌはその場で身動きが取れず、ようやく半身だけを起こした横座りの体勢を取るのが精一杯で、その姿からは、つい先刻まで馬上で剣を振るっていた勇ましさは微塵もないことが見てとれます。
死臭丸の攻撃により、馬と剣を失い無力になった状態から、ことこの期に及んでは、女の子座りになってその場でフリーズしている、まさに聖女が無力化された挙句に、単なる怯える少女になっている状況といっていいでしょう。
この時のジャンヌのすぐ隣には死臭丸が立っており、ちょうどジャンヌの頭上を覆うような形で腕を伸ばし、ジャンヌが地面に這わせている手の真横に突き立てられている自分の刀の柄を掴んでいます。ジャンヌが少しでも動けば、すぐにでも刀を抜いて首をはねることが可能な位置関係にあることがわかります。
ジャンヌは真横に仁王立ちしている死臭丸を上目遣いで見上げるわけにもいかず、自分の正面にずらりと居並ぶ百鬼一族の集団に目をやるしかなく、その瞳は睨みを効かそうとしていますが、どこか虚ろです。
顔は汚れて傷がつき、口元には血が滲み、穢された聖女そのもの。指先を力無く地面に這わせて、身体全体を縮こまらせ、本能的に少しでも自分を小さく見せようとしています。
白銀のミニスカートのプレートが上にずり上がって、そこから伸びた二本の太ももが丸出しになっていて、横に流された脚の奥にある股間の陰りが、今にも見えそうになっています。
こんな体勢は取りたくない、でも動けば殺される。ジャンヌは心の中で葛藤しつつも、仕方なく座り込みながら屈辱に耐えます。
ちょうどジャンヌが横座りでフリーズした時、目を向けた視線の先に百鬼一族の巨漢・鉄(くろがね)がいて、ジャンヌと目が合います。鉄は身動き取れないジャンヌと目があった瞬間、即座にジャンヌを自分の手で壊してやりたいという欲望に駆られます。
『ヒヒヒ………』と不気味な笑いを浮かべた目は、粘りつくような視線でジャンヌを見つめて動きません。
聖女が一転して女の子になり、目の前で横座りになって固まっている。鉄の目は、ジャンヌのだらしなく前方に流された白銀のブーツを履いた右足の爪先から細く締まった左足首、ふくらはぎ、膝、太もも、ミニスカートの見えそうで見えない股間の奥、くびれた腰、白銀の上からでもわかる盛り上がった胸、首すじ、汚された顔、乱れた髪の毛と下から上に向かって舐めるように視姦します。
『この娘はわいが壊す!』
鉄の歪んだ獣欲が、いよいよジャンヌに襲いかかろうとしています。
