宮沢りえ主演【紙の月】&韓国ドラマ キム・ソヒョン主演【紙の月】 | べっぴん典ちゃんのブログ

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こんばんは☔☔の1日。



ちと、憂鬱になりがちてすが、外へ出たら、素敵な薔薇の花を見かけて癒されました。



以前、何度も観た宮沢りえさん主演の映画「紙の月」




画像は、お借りしました🙇










銀行の契約社員の梨花(宮沢りえさん)は、夫と何不自由無い暮らしぶりなのだが 夫が自分に無関心なのかもしれないと心の奥底で感じていた




梨花は、そこそこ仕事が出来て銀行の中での評価も良かった。



真面目に仕事に勤しんでいたある日、平林という老人宅でセクハラにあいそうになり、そこに来た孫の若い男と知り合いになり、早い段階で肉体関係になる。




若い男は、学校の学費が払えないので、善意で梨花が工面をしてあげる事になる。


それは、平林のお金を横領して平林の孫の若い男に渡すというものだった。





一回 横領したら、次から次へと横領する事となり、一億円の横領となった。善意で男に貢ぐのだと勘違い。



梨花は、自分の心の隙間を埋める為にしているのに、男に善意でしていると思い込んでいる。




善意は、見返りを求めないものだが梨花は、男といる時の自分の高揚感という見返りを享受している。


銀行の先輩(小林聡美さん)が梨花の横領を見つけた時のふたりの会話の中で



「朝まで誰かと夜を明かしたことが無い。貴女は、其れをしたから満足でしょう」


堅い銀行員ゆえに真面目を絵に書いたような日々の暮らし。



羽目を外す事のない。というか羽目をはずせない立場で、自分が其れを許さない。

ある意味、先輩は、梨花を羨ましく思ったのだろう。自分がこれまでの人生で出来なかった事を梨花はしたのだから。




人間、真面目が過ぎても良くない。適度に小出しに羽目を外していれば 極端な犯罪にに走らないものだ。


適度に適当にが一番。それと、夫が多少 自分と価値観がずれていても あぁー、そういう考え方もあるな。ぐらいに達観しないと生きては行けない。なんでも、価値観を合わせなければなんて無理。ひとりひとり違うから。違いを楽しもうぐらいに思っておかないとね。



最後に、梨花は、海外に逃亡する。そこで以前貧しい少年に義援金を送っていたのだか。その少年が青年に成長して、たまたま梨花にリンゴを与えた。


その青年は、勿論 その人が梨花だとは知らない。だから、この青年は、見ず知らずのたまたま其処にいた女に見返りを求めず施しをした。それが本当の善意なのかもしれない。



宮沢りえさん、危うい揺れる女心を見事に演じてみえました😆


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U-NEXTで、先日 韓国ドラマ、

演技派女優キム・ソヒョンさん主演の

【紙の月】も観ました。



あらすじは、ほぼ同じですが、20話から成るストーリーなので、平凡な主婦イファ(キム・ソヒョンさん)の心の機微が事細かに描かれておりました。



夫の自分に対する無関心。寂しくて耐えられなくなる。銀行に契約社員で働き出し、徐々にVIP担当の営業に上り詰めるが強欲金貸しパク会長が彼の孫へ高金利に貸し出していて容赦しない取り立てを目の当たりにする。










イファ




イファに無関心な夫。出世しか頭にない。義理の母や父の病院代等もメモに細かく残しているのをイファが見つける。損なことを極端に嫌い、義父母に使ったお金の元を取るために、イファを利用する。
観ていて、憎たらしくて吐き気がするっていう意味では、こちらの👇俳優様、演技派です。




強欲金貸しのパク会長の孫のミンジェ。
自分を金銭面で助けてくれる親切で優しいイファに徐々に惹かれて男女関係になる。
イファの愛に甘え続けると自分に良くしてくれるのが当然と思い込み金銭感覚が鈍くなるという欠点も観てとれた。




ミンジェの夢のために、イファは、顧客の預金を徐々に横領する。


娘に見放され誰にも相手にされない金持ちのお祖母さん(昔は綺麗だったかも)も淋しくてイファを頼るようになる。


相手になってくれるのだったら、お金を全部あげるって、大胆なことをいう性格。


人間の強欲さと背中合わせの寂しさ、愚かさといった心理を丹念に描かれておりました。


ここに登場人物女性陣は、皆 気持ちが優しい。主人公のイファは、横領すらしたが 事の発端は、強欲金持ち金貸し爺さんの孫を助けるために爺さんのお金を孫に横流しをしたのがきっかけ。自分がお金を自由に使いたいというものではなかった。



そんなこんなの日韓の【紙の月】の見比べは面白かったです。