ソロモンの偽証 前篇・事件は、2015年に映画化されました。
それは、生徒達による生徒達だけの真実を見極める為の裁判です。
嘘や疑心が渦巻く感情がリアルで、まるで自分までそこに出廷しているかのような感覚に陥ってしまいます。主人公の女の子は藤野涼子で役名と本名を一緒にするという、まさに臨場感たっぷりの演出です。
さらに父親役に佐々木蔵之介を起用して、他にも教師役に木下ほうかなど豪華俳優も勢ぞろいしています。
内容は
雪が多く降った次の日に、学校へ飼育員の代わりを引き受けて朝早く登校した野田健一(役・前田航基)と藤野涼子は学校の裏で死体を発見してしまいました。
その死体は柏木卓也(役・望月歩)で、目が開いた状態で雪の中に埋もれていました。
警察が来て、調査することになり色々と発覚していきます。
まず、柏木卓也(役・望月歩)の事件は自殺であることが断定されました。
しかも、学校に告発文が届いたことを津崎正男(役・小日向文世)校長と担任の森内恵美子(役・黒木華)先生が隠蔽しようと画策したことによって事態がどんどんと悪化していきます。
告発文を送ったのは三宅樹里(役・石井杏奈)と浅井松子(役・富田望生)の女子生徒2人なのですが、この告発文によって1人の生徒が疑われてしまいます。
大出俊次(役・清水尋也)が柏木卓也(役・望月歩)を殺したと告発文に書かれたことから、殺人犯とレッテルが張られテレビ記者や生徒、親達から疑いを掛けられてしまいます。
しかし柏木卓也(役・望月歩)の死は自殺から動くことはないので、警察の事件介入としては終わりを告げました。
ですが、大出俊次(役・清水尋也)の家では父親からの家庭内暴力が発生してしまって母親と共に心も体もボロボロの状態になってしまいました。何を言っても誰も信じてくれない状況に弁明の余地も残されていなく家に引きこもるようになります。
自分すらもしかしたら柏木卓也(役・望月歩)の自殺する原因だったのではないかと、疑心暗鬼になる藤野涼子はある決心をします。
真実を知りたい。
どんな結果になろうと、真実を知りたい。違っていてもいい、自分たちの納得のいく結論を見つけたいと思ったのです。
そうだ、自分達で裁判をして真実を探し出そう。
見て見ぬふりをしますか?