今年もイスラーム映画祭へ行ってきました。
昨日観たのは、『わたしはヌジューム、10歳で離婚した』と『幸せのアレンジ』の二つ。
これが、どっちもすごーーーーくよかったです
二本とも、女性が主人公で、【結婚】が大きなテーマ。
前者はイエメンの村と首都サナアが舞台の、児童婚の問題を取り上げた作品。
シリアスなストーリーと、息を飲むようなイエメンの美しい風景やサナア旧市街。
主人公の勇気ある行動と、大人たちの無知がもたらす悲劇。
この作品を作ることを決めた監督は、本当にすごい。
本国では上映できない作品とのことだけど、できる限り世界中の多くの人に観てもらいたい。
後者は、ニューヨークに暮らす正統派ユダヤ教徒の女性と、ムスリム女性の友情と、それぞれの家族や宗教の結婚のかたちを描いた作品。
主人公二人の演技がすごく自然でリアルで、いつのまにか自分の友人の誰かと重ねてしまう。
周りの大人たちは彼女たちのためを思ってあれこれ世話を焼くんだけど、ときには裏目に出てしまったりする人間らしさが憎めなくて、ほっこりする。
ラストシーン、よかったなぁ。
もう一度観に行きたいくらい、どちらも本当に素晴らしい映画でした。
この順番で観れたのがまたよかった。
他の作品も観たくなっちゃう。
旅に出ると、新しい世界や価値観に触れるけれど
映画を観ることでも、そのプチ体験ができると思うと
映画の力ってすごいと、改めて思いました。
【イスラーム映画祭】
関東では3/22(金)まで、渋谷ユーロスペースにて開催しています。
http://islamicff.com
ちなみに冒頭の写真は、映画祭とは関係なく
モロッコのティネリール近郊の村での、友人ファミリーの結婚式(というより披露宴かな)の一コマです。