先日、とあるワークショップにて、【一閑張り】を体験してきました。
一閑張りは、日本の伝統工芸で、紙漆細工の一つ。
木製の素材に和紙などの紙を貼り、柿渋や漆などで塗装して乾かして仕上げます。
自分の好きな色や柄の紙を貼ることで、オリジナルの作品ができます。
この日のベース素材は、100円ショップで売っている竹製のザル。
たくさんある色紙の中から、気になるものをいくつか選び、バランスを見ながら糊で貼っていく。
こういうデザインものって、あまり頭で考えずに感覚で進めるタイプです。
なので、完成形がどうなるか、自分でもわからない。
ひらめき、インスピレーションを感じるままに手を動かします。
少し乾いたら柿渋を塗って、完全に乾かします。
できたのが、こちら。
周りの人に「おっ、なかなか渋くてかっこいいですね!」と言われました。
そう、渋いかんじ、和風なかんじを出したかったのです。
他の人の作品をみると、鮮やかなピンクやパープルにレース模様を重ねて華やかにした人や、三色組み合わせでラスタカラーにしてる人がいたり。
同じ手法を使っても、全く違う作品ができるから、アートはおもしろい!
さて、実はこの一閑張りで作ったザル、作ったその日な持ち帰ることができず、完成後1ヶ月以上経ってから手元に戻ってきました。
で、改めて完成品と向き合ってみて、あることに気づきました。
青
茶色
緑
この色の組み合わせに、なんだか無性に懐かしさを感じて。
ん?この三色の組み合わせは、もしかして、、、
と、携帯を手に取りました。
あー、やっぱり!
モロッコで一番好きな風景です。
青い空、赤茶けた大地と建物、緑のオリーブやデーツの木。
実はこれを作った日の夜に、2ヶ月ぶりとなるモロッコへ旅立ったのですが。
頭の中は無意識のうちに、既に向こうの景色が広がっていたみたいです(笑)