わたしはあなたが思ってる
ような人では、ないかもしれない
これを読んで、あっ懐かしい曲!と思った人は、きっと同世代かな?
今は亡き、平成初期の女性シンガーZARDの名曲『心を開いて』の冒頭の歌詞。
彼女の歌は、キャッチーなメロディーも好きなのだけど、なによりも、歌詞が好きだった。
自然で、飾らない言葉。
繊細で、微妙で、曖昧な感情が伝わってくるその歌詞に
何度、自分の気持ちを重ねただろう。
きっと彼女自身が、とても繊細で高い感受性の持ち主だったんだろうな。
わたしは、あなたが思ってるような人でないかもしれない
でも、
わたしは、わたしが思ってるような人でもないかもしれない
なんて、
少しは大人になった今、思えたりして。
人に嫌われたくなくて、いつのまにか誰かを演じてしまう自分。
それは本当の自分じゃないと、わかってる。
本当は、ありのままの自分を知ってほしいけど、受け入れてもらえないんじゃないか、と思うから怖い。
でも、ありのままの自分なんてものも、そもそも本当にあるのかな?
だって、「わたしが思っているような人」なんて、
しょせん「わたしが思ってる」だけだし。
「思ってる」だけだし
そう、
「思ってる」=妄想
だったり、
「思ってる」=幻想
だったり、
「思ってる」=理想
だったりすることの方が、多いような気がしませんか?
今や色々なかたちで
わたしは○○タイプ
わたしは△△な人間
わたしは□□系の人
って、自分を形容することができちゃう
自分を知ることは、人生をより楽にハッピーに生きるための術でもあるけど
(体質にあった食べ物とかライフスタイルとか、得意なこと、不得意なこととか)
そこで導き出した自分像に、固執することはないと思う。
わたしが思ってるような人では、ないかもしれない
そんな可能性を、いつも持っていたいな。