「委ねる」という言葉は、もともとあまり好きではなかった。

どこか受動的な、主体性を欠いた、諦めのようなネガティブなものを感じていたから。



少年に身を委ねまくりな猫(笑)

でも、モロッコの地で出会った人々を見ていると

なんて「委ね上手」なのだろうと思うことがある。

委ねることに、上手いとか下手とかあるのかわからないけれど

少なくとも無理をしている感じがなく、本人は幸せで、周りも幸せ。

そんな彼らの価値観を素敵だとも思った。


例えば、料理。

モロッコ料理は、華やかで豪華なおもてなし料理のように思われることもあるけれど

普段彼らが日々食べている家庭料理は、食材も調理法もシンプルだと思う。

タジン料理なんて、その究極。


野菜、肉、スパイス、塩。

食材を味付けして、蓋をして煮込むだけ。

時々様子を見ることはあるけれど、基本はほったらかし調理。

味付けは塩とスパイスにお任せ。

もちろん軽量スプーンなどは出てこない。

煮込んでいる間に、他の家事をしたり、子どもと遊んだり、お祈りしたり。


なんというか、

食材を信頼している。

調理器具を信頼している。

そんなかんじがすごくした。

旅をしている間、何度かおうちごはんを作るところを見せてもらったけれど

調理中、つきっきりで台所にずーっと立って料理してる人は一人も見なかった!


肉を切って下味に漬け込んでるあいだに、、、


子どもと遊ぶ!

時間にも心にも、ゆとりがあって

食材や、調理法や、調理道具を信頼している

まるで、

自分にできることは、限られている

と悟っているような。

自分一人の力でなんとかしようとしない。

言い方を変えると、

がんばらない。

「がんばる」「努力する」という世界観にに美を感じる日本文化からすると、なんだか怠けているようにも思えてくるモロッコの人びとのライフスタイルだけれど。

当の本人たちは、心からハッピーに見える。

どんな思想も、生き方も。

大切なのは、本人が幸せかどうか、だよね。

「こんなに頑張っているのに、報われない」
「幸せになるために○○を頑張ろう!」

と思っているなら

モロッコの人びとをお手本に、「委ね上手」を目指してみると

少しは肩の力をが抜けるて、楽になるのかもしれない。


ひらめき電球ちなみに、高機能の電子レンジや電子炊飯器を信頼するという感覚は、これとは全然違うものじゃないかと思う。