こんにちは。
旅するスパイスごはん研究家beojasです。
旅するスパイスごはん研究家と言うと、
「料理が得意な人」「料理好きなんだね」
と、言われます。
はい、お料理は好きです。
今のところ(笑)
得意と言えるかどうかはわからないけど、
「今日は何作ろうかなぁ」と考えることを、
面倒ではなく楽しいと感じるし
冷蔵庫にある野菜、前日の残り物、ストックしている乾き物などを組み合わせて、
その日の体調と気分に合った献立を考えることも、
最高に面白い創作活動と、思っています。
買い物に出かけたくなかった日のおうちごはん。
残りもの+乾き物+冷蔵庫にあるお野菜で、インド風プレート
でも、
昔からお料理が得意だったわけでも、好きだったわけでもないのです。
むしろ、料理は完全に苦手ジャンルでした
そもそも、23歳頃までは、
包丁を握ったことがなかった(家庭科の調理実習以外で)くらい。
「できれば一生料理をせずに済む方法はないものか」と、心のどこかで願っていたような気がします
そんなわたしにも、転機が訪れます。
それは、大学を卒業してから始めた、一人旅。
初めて一人きりで旅をしたモロッコでは、
色とりどりスパイスたちや、みずみずしいハーブの香りに、五感が刺激されまくり。
タジンをはじめとする、モロッコのお料理に虜になりました。
二度目に旅したベトナムでも、ハーブをふんだんに使った、お肉や魚介のうま味たっぷりの料理に、夢中になった。
それからも、インドやネパール、カンボジア、ラオス、インドネシア、スリランカ、台湾など、アジアを中心に旅しました。
初めの頃は、世界遺産を回ったりする観光が目当てで旅をしていたけれど、
いつの間にか、自分の旅のスタイルには、
「その土地の食文化」が、欠かせないものになっていることに、気づき始めました。
その土地のローカル料理や、食のスタイルに直に触れることは、
わたしにとって、どんな世界遺産を訪れるよりも面白いのです。
スリランカでは、朝市で出会った女の子の家にお邪魔して、
お母さんと一緒にお昼を作ったり。
石垣島では、島のおばあちゃんによる島料理を教わったり。
で、そうして旅先で「食」を楽しみはじめると何が起きるか?
そう、家に帰ってからも
「あの時のあの味」が無性に恋しくなる時がくるわけです
実家の食卓では、こんな異国料理はまず出ないわけで(笑)
旅先で食べたものを、家でも食べたい!と思ったときに。
自分で作るしかなかった
これが、わたしの料理デビューの原点です。
やりはじめたら、これが面白くて。
予想以上においしくできた時、現地で食べた味を再現できたと感じた時の達成感が、うれしくて。
そのうちに、自分以外の人が食べてくれて、笑顔になる瞬間にも、
大きな喜びを感じ始めるようになりました。
今は、ごはんを作る時間は、日々の大切な時間です。
最近は、まだ訪れたことのない国のお料理も、興味津々なものがたくさん~
日本にいる現地マダムの方や、お料理研究家の方に教わったりして、
その国の風を感じています。
そんなわけで、ポルトガルとチュニジアには、まだ行った事ありません(笑)
旅からは、いつもたくさんのインスピレーションをもらうのですが、
料理嫌い(苦手) → 料理大好き
この変化は、特に大きかったなぁ~って思います。
人生、何があるかわかりません。
そして、旅には、
人生を変えるスパイスが、
ところどころにちりばめられている。
これからも、旅を通して、新しい自分にどんどん出会っていくんだろうな。