南インドのヨガマスター、マスター・スダカーから聞いて印象的だった、カンガルーの進化の話。
カンガルーは、人間同様二足歩行の生き物で、手(前足)をほとんど使わない。
けれど、もともとは前足を地面につける、四足歩行の動物だった。
進化の過程で、他の動物より優位に立とうとしたことから、人間のように二足で立つになった。
そのため、前足の使い方を忘れてしまったという。
程度の違いはあれ、人間にも同じことが起こりえる。
毎日、同じような動きばかりしていませんか?
あるいは、まったく動かしていないパーツはありませんか?
からだにはたくさんの筋肉や神経や臓器があります。
動かない部分は、血流が悪くなり、肩こりや腰痛、頭痛、目の疲れ、内臓の不調、むくみなど、からだの様々な部位に、痛みや不快症状を引き起こします。
できることなら、それらが全て、元気に動いてほしいですよね。
からだのパーツに、ちゃんと働いてもらうためには、そこに意識を向けることが大切です。
眠っていたからだのパーツを目覚めさせるのに、ヨガはとってもいい。
ヨガで行うポーズは、一風珍しいものが多いですよね。
わたしも、始めた頃は毎回、こんなところに手が来るの?!と、目から鱗でした笑。
日常生活で忘れていた筋肉や、からだの使い方をすることで、からだに気づきを与える。
無意識にしていた呼吸に、意識を向ける。
動かにくい箇所を、トントン、パタパタと手でタッピングするだけでも、意識を向けやすくなる効果があるそう。
仕事の合間にも是非みんなやって!と言ってました。
「むくみやすい体質だから」
「腰痛持ちだから」
「デスクワークだからしょうがない」
なんて、諦めるのはまだ早い
1日の始まりと、終わりの時間だけでも。
いつも頑張ってくれているからだを、労うように
無意識にしている呼吸に、ありがとうを言うように
温かいまなざしを向けてみてくださいね