【政治の病巣】“橋下政策”は民主主義への死刑宣告だ!


 日本の政権交代は、イタリアより頻繁で、大阪市の橋下徹市長のような強いリーダーへ期待が高まるのは当然かもしれない。

 しかし、首相公選と一院制を内容とする「大阪維新の会版・船中八策」を見ると、「独裁者を選挙で選べばよい」と言うに等しい乱暴さだ。

 主要国で、大統領を直接選挙で選んでいる国のうち、アメリカでは三権分立が徹底しており、大統領には法律提案権もない。

 フランスでは首相が議会の多数派から指名され、外交・防衛は大統領、内政は首相という分担が原則だし、ロシアや韓国でも議会の承認を受けた首相がいる。

 だが、「船中八策」では、首相が公選なので1人に権限が集中し、議会の信任も必要ない。
罷免は可能だろうが、単純な多数決で不信任が可能なら首相公選の意味がないからハードルは高くせざるを得ず、世界でも類を見ない独裁者になる。

 しかも、米仏とも議会は二院制で、憲法でまったく違う選出方法が定められ、同じ方向を向かないようにしてある。

 違憲立法審査も活発に機能しており、特に、フランスは憲法評議会が法令の施行自体を頻繁に止めている。

 これでは、日本は民主主義国のカテゴリーに入るかすら問われる怪しげな国になる。
ロシアのプーチン体制が民主主義といえるか疑問とされるが、それより悪い。

 坂本龍馬の「船中八策」は「五箇条の御誓文」を経由して、近代日本における民主主義の出発点になったが、大阪維新の会のそれは、民主主義への死刑宣告であり名だけ借りるのは龍馬に失礼だ。

 橋下氏は、大阪府市政の大掃除には好適だと私も思う。
だが、東京に伍(ご)していくのは諦めて媚び、その一方で、関西での機能と人口集中ばかりを狙っており関西復権へのビジョンは皆無だ。

 絶えず敵をつくって大衆受けを狙う、目的のためには手段を選ばないフェアプレー精神の欠如、自分が厳しい環境からはい上がってきた人にありがちな弱者への冷たい目など多々疑問がある。

 だが、それにもまして、多元的民主主義への敵対的な姿勢は容認できるものではない。
アジアで最初に民主主義を実践した日本人であれば、その枠内で政治を再生させられないはずがあるまい。




izaβ版より
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20120623/plt1206231451001-n1.htm





大衆迎合のポピュリスト独裁者ハシゲは大阪でだけやってればよい。
国政進出など考えるな。
迷惑だ。