奈良県桜井市にある聖林寺の
国宝 十一面観音菩薩
もとは 三輪山の神宮寺
大御輪寺のご本尊様とのことで
明治時代の 廃仏毀釈から
逃れるために聖林寺に移された
と言われているようだ
引き締まって 均衡の取れた美しい体躯
微妙な動きを感じさせる
花瓶をもつ左手の指 下を指す右手の指
半眼の目は、全てをお見通しで
嘘をついて抗うことは出来ないと思わせる
十一面観音菩薩様はその名のとおり
頭の上に
十一のお顔がある
如来の功徳を表した顔 慈悲の顔
怒っている顔 善行を励ましている顔
そして、後ろにあるのが
悪を見抜き笑い飛ばす顔 という
暴悪大笑面(ぼうあくだいしょうめん)
という顔
普通は仏様の光背があったり
回り込めなかったりして
なかなか 見られない
滅多に見ることができない暴悪大笑面が
見られるかな と思ったけど
聖林寺の十一面観音菩薩様は
暴悪大笑面がなくなっているらしい
私は知らなかったけど
聖林寺の暴悪大笑面がなくなっているのは
有名な話らしい
時代の嵐の中でもお姿をどどめて
くださり、今こうして
お会いできることはなんと
有難いことであろうか と仏様を
見上げてしまう
