RX450 impression - performance
ようやく正月に少し時間が取れたので走りについて書きます。
私は前期型が発売されたときにレクサスディーラーにいったのですが、自転車で乗り付けたせいか試乗もさせてもらえませんでした。今回のマイナーチェンジでボディ剛性を高めて気持ちいい走りを目指したらしいのですが、実際に乗ってみるとどうでしょうか?
結論から申し上げると、走りの本質的な性能はドイツ車に追い付いてきていると思います。SUVは初めて所有しますが、ハンドリングが素晴らしくセダンと同じ感覚で運転できます。国産車もここまできたんだなーと感慨無量です。RXに搭載されているハイブリッドシステムは今一つですが、エコ重視の設計だからこれはこれでしょうがないと諦めてます。
1)ハンドリング
ハンドリングは極めてよくできていて、切った分だけきちんと車がついてきて曲がっていく感じです。SUVは曲がりにくいという固定観念をみごとに覆してくれます。まるで普通のセダンに乗っている感覚で運転できます。また、路面の状況をきちんと伝えるダイレクト感もあります。
峠を攻めることなんて無謀な運転をしなければ、山道でも気持ちよく走れます。
また、重心が高いのにハンドルを切ってもロールがほとんど起きずフラットなまま高速でコーナーを駆け抜ることができます。これはFスポーツのみに装備されるパフォーマンスダンパーと電動アクティブスタビライザーのおかげでしょうか?
昔のトヨタ車のへなちょこハンドリングの面影は微塵も感じられません。
これは素晴らしい出来!
2)レクサス・ハイブリッド・ドライブ
この車のシステム最高出力は299馬力ですが、とてもモタつく感じです。前車CLSが5500ccだったので余計そう思ってしまったのかもしれません。
2トンを超えるSUVかつ燃費重視の車なので加速はあまり期待してはいませんでしたが「なんてトロい車なんだ。これで4500cc相当?」と唖然としました。もっともかなり踏み込むとゴロゴロゴロとガサツなエンジン音と共にそこそこ加速はしてくれますが、気持ちよさはまったくありません。低速でのトルク感がなくさらにエンジンを回しても気持ちよくない、というのがこの車の特性です。
営業の人がいうには、これは燃費重視のセッティングになっているからだそうで、そんなユーザの不満を受けて?MC後のRXには「スポーツモード」なるものをつけたそうです。
試しに「スポーツ」に切り替えるとようやくアクセルの踏みこみに応じたトルクが供給され気持ちよく走れるようになります。
私としては、これが本来のRX450hの実力を示した”ノーマル”モードに思えます。よって、渋滞がない限り常に「スポーツ」で走ることにしてます。しかし、こまったことにエンジンを切るたびに「ノーマル」に戻ってしまい、しかも「スポーツ」にするには、ハンドルスイッチを三回くらい押さないといけなくて非常に煩わしいです。GSのようなダイレクトスイッチがぜひとも欲しかったです。
ダイレクトスイッチがつけられないならまったく使い物にならない従来のエコモードは廃止して「スポーツ」を「ノーマル」に、「ノーマル」を「エコ」にしてくれればまだよかったと思います。「スポーツ」で普通に(ガンガン?)走っても燃費は9-10km/lくらいなので私としては十分満足です。
しかし、マイナー前のRX450hは「スポーツモード」がないとは悲劇ですね。
3)乗り心地
Fスポーツだけがどうなのかわかりませんが、足回りは硬くて乗り心地はあまりいいとは感じませんでした。前車CLSのエアサスが素晴らしかったのか、CLSのスポーツモード2よりも突き上げ感が大きいです。
バネサスだとこんなものなのでしょうか?エアサスのRXに今度試乗して比べてみようと思います。