今回は、アステカ神話の神様である「ケツァルコアトル」です。

よくテレビでマヤ文明の特集を組んでいるとき、「ククルカン」という名前がよく登場すると思いますが、それはケツァルコアトルの別名です。

 

農耕の神様ということなので、日本でいうところの「宇迦之御霊神(ウカノミタマノカミ)」でしょうか。米とか麦の成長にご利益がありそうですね

 

アステカ文明、及びアステカ神話では、神に人間の生け贄を貢いだり、胸を切り裂いて心臓を抜き取ったり、血生臭い風習があるようなのですが、その中においてこのケツァルコアトルという神様は、人々に生け贄の風習を辞めさせようとした良い神様なんですね。ところがそれをよく思わなかった「テスカトリポカ」という神様がケツァルコアトルにお酒を飲ませたりして、悪神に仕立て上げたわけです。

 

でもアステカの人々はこの善良な神様を忘れていなかったんですね。スペイン人が侵略してきて、アステカが滅びるまで、ずっとケツァルコアトルは信仰されていたのです。